令和5年度(2023年) マンション管理士の試験日程・申し込み方法!昨年の合格点は?

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令和5年度(2023年) マンション管理士の試験日程・申し込み方法!昨年の合格点は?

マンションの維持管理などの専門的知識を持つことを証明する国家資格のマンション管理士。合格者の平均年齢は48.5歳とミドルシニアに人気な試験です。マンション管理士試験を受ける前に、試験の詳細や難易度、合格するコツをチェックしておきましょう。

この記事の目次

    令和5年度(2023年) マンション管理士の試験について

    令和5年度のマンション管理士の試験の詳細をご紹介します。

    試験日 令和5年(2023年)11月26日(日)13:00~15:00
    試験実施場所 札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・大阪市・広島市・福岡市・那覇市・その他周辺地域
    受験資格 なし
    受験手数料 9,400円
    出題数・出題形式 50問・4肢択一
    受験案内・申込書の配布時期 令和5年(2023年)8月1日(火)~10月2日(月)
    申込期間 令和5年(2023年)9月1日(金)~10月2日(月) ※Web申込も同期間
    合格発表日 令和6年(2024年)1月5日(金)

    出題範囲

    マンション管理士試験の受験を検討しているなら、出題範囲を把握しておきたいですよね。出題範囲は4つに分類できます。

    ①法令・実務関連
    マンション管理士試験で最も出題数が多いのが、法令・実務関連です。「マンション標準管理規約」「民法」「区分所有法」など、マンション管理に関わる法律が主な試験内容です。3つの法律の中でもマンション標準管理規約は特に出題数が多くなります。

    どの法律もしっかり勉強する必要がありますが、マンション標準管理規約は特に重視して勉強を進めましょう。マンション標準管理規約は関連法律を理解するための基礎。加えて区分所有法も基礎となるため、はじめはそれらの勉強を行うことが賢明です。

    もし法律の改正が行われた場合、必要な知識や出題される問題が変わります。過去問題だけでなく、現行法律もチェックすることが大切です。50問中約20問と出題数の多い法令・実務関連の内容は確実に知識を身につけておきましょう。

    ②運営関連
    運営管理の範囲では、管理組合の運営に関する内容が出題されます。マンション管理に必要な税金などお金に関すること、管理組合の決め事や苦情の対策に関することが出題されます。

    出題数は約5問と少ない傾向にあります。他範囲より少ないため、勉強の優先度は下げてもいいでしょう。しかし、約5問でも合格には知識のインプットが欠かせません。運営関連はマンション標準管理規約や区分所有法と関連しているため、法令・実務関連の勉強をしてから学ぶようにしましょう。

    ③建物の構造・設備関連
    建物の構造・設備関連では、マンションに不具合があった際・老朽化した際でも住居者が安全に暮らせるように設備・構造の理解、修繕計画・診断などの知識が必要となります。

    これらを理解するためには、「都市計画法」「建築基準法」「宅品質確保法」「水道法」「消防法」の知識が必要です。マンション管理のプロフェッショナルとして専門的な目線でサポートするため、大切な知識です。特にマンションの構造や設備関連は良く出題されます。2~15問程度出題されるためしっかり理解しておきましょう。

    おすすめの勉強法は過去問題に取り組むことです。範囲が広いため、過去問題を解いて傾向を理解したうえで知識をインプットするといいでしょう。特にマンションの構造や設備関連はよく出題されます。

    ④管理適正化を推進する法律関連
    管理適正化を推進する法律関連では、マンション管理の実務の中で理解が必要なルールが出題されます。出題数は約5問と少ないため、優先度は下げても構いません。しかし、他の受験者と差をつけ合格につなげるには欠かせない知識です。過去問題を中心に学べば得点できる範囲のため、勉強しておきましょう。

    受験案内・申込書の詳細

    受験案内・申込書は令和5年(2023年)8月1日(火)~10月2日(月)に配布されます。47都道府県にある配布場所に行くか、郵送や宅配便、ホームページで取り寄せることで入手できます。

    参考:公益財団法人マンション管理センター「マンション管理試験 「受験案内・申込書」配布場所一覧」

    受験申込方法

    受験申込期間は令和5年(2023年)9月1日(金)~10月2日(月)です。申込方法は2種類ありますが、どちらも必要なものを揃えてから手続きしなければなりません。

    郵送申込の場合
    手続き時に必要なのは、「受験手数料」「払込受付証明書」「顔写真」です。払込受付証明書とは支払時に発行される払込受付証明書や、ATMの利用明細票のことです。払込受付証明書と顔写真は受験申込書や受験整理票に貼り付けましょう。

    申込手続きは、受験申込期間に「受験申込書」「受験整理票」を特定記録郵便にて郵送することで完了します。10月2日の消印有効ですが、手違いを避けるためにもなるべく早く郵送するようにしましょう。

    Web申込の場合
    Web申込はパソコン・スマートフォンどちらからでも可能です。「顔写真」の画像データを事前に用意する必要があり、支払方法はクレジットカード決済のみとなっています。

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    マンション管理士試験の難易度は?

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    マンション管理士試験の難易度は、建物や宅地の売買や取引などの専門家である宅建(宅地建物取引士)より高いと言われています。勉強時間で比較すると、宅建は400時間ですが、マンション管理士は500時間です。

    難易度が高く感じますが、年に1度の試験に向けて1年間計画的に勉強すれば合格範囲に到達します。平均合格点は7割であるため、8割の得点を目指して勉強しましょう。マンション管理士合格者の平均受験回数は3回です。1度目に受けた試験で思った結果を出せなくても、あきらめずに挑戦しましょう。

    昨年のマンション管理士の試験の合格点は40点

    令和4年度(2022年度)のマンション管理試験の合格点は40点だと発表されています。では、どの程度合格者がいるのかを見ていきましょう。

    受験者数 12,209人
    合格者数 1,402人
    合格率 11.5%
    合格最低点(一部免除者) 40問以上の正解45問中(35問の正解)

    次にマンション管理試験の近年の合格率・合格最低点推移もご紹介します。

    年度 合格率 合格最低点
    2021年 9.9% 38点
    2020年 8.0% 36点
    2019年 8.2% 37点
    2018年 7.9% 38点
    2017年 9.0% 36点
    2016年 8.0% 35点
    2015年 8.2% 38点
    2014年 8.4% 36点

    マンション管理士試験の難易度が高い理由

    マンション管理士試験の難易度が高い理由は大きく2つです。

    ①出題範囲が広いから

    マンション管理士の試験は法令問題・建築構法・建築設備・会計業務など、数学的な知識が必要です。マンションの構造・設備の知識だけでは合格に届かず、専門的な内容を身につける必要があることから、難易度が高くなっています。

    ②法令問題が多いから

    マンション管理士試験の特徴は法令問題が多いことです。法令問題は法令でしか見ない言葉が使われていたり、独特な言い回しがされていたりなど、過去に法律の勉強経験がない方は難しく感じます。

    難易度が高くても挑戦した方がいい理由

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    マンション管理士の令和4年度合格率は11.5%と難易度が高いです。それでも、マンション管理士に挑戦することのメリットは大きく3つです。

    ①就職・転職に有利になる

    マンション管理士は、マンションの構造や設備に加え法令など専門的かつ幅広い知識が身についています。そのため、専門的な知識をもつマンション管理士を求める不動産管理会社への就職・転職が有利となります。また、マンションの住居者やマンション数が増加していることで、不動産管理会社がマンション管理士を求めていることも有利になる一因でしょう。

    マンションでの勤務だけでなく、不動産会社やデベロッパーにも就職・転職できます。マンション管理士の知識があれば即戦力として見られるため、就職・転職に非常に有利になるといわれています。

    ②収入が安定する

    マンション管理士の平均年収は400万円程度で安定した収入を得られることも、挑戦をおすすめしたい理由のひとつです。副業として働いたり、定年後に安定したお金を得たい方にぴったりです。

    また、マンション管理士として働けば、年齢を重ねると年収が上がることも期待できます。さらに、もし会社に所属する場合は資格手当が付与され、収入アップの可能性もあるでしょう。

    ③独立・開業を目指せる

    マンション管理士とあわせて宅地建物取引士や管理業務主任者の資格も取れば、独立・開業を目指せます。定年後に独立・開業をすれば、会社勤めでなくても安定した収入を得られえるでしょう。人によっては1,000万円の年収を得ている方もいます。また、競合が少なく廃業の可能性も低いことも安定している要因のひとつです。

    さらに、40代・50代の層が資格取得年代の全体の約5割を占めており、ミドルシニアの資格取得が多い傾向にあります。多くのミドルシニアが活躍しているため、生涯現役で働くことも可能でしょう。

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    マンション管理士試験に合格するコツ

    難易度が高いと言われているマンション管理士試験に合格するために4つのコツをおさえておきましょう。

    ①過去問題を何度も解く

    マンション管理士試験を合格するための1つ目のコツは、過去問題を何度も繰り返し解くことです。過去問題を何度も解くことで「知識の定着」「苦手分野の特定」「出題傾向の理解」などが可能になります。

    マンション管理士試験は法令問題が多いです。そのため、暗記するだけでなく過去問題でアウトプットすることが重要です。過去問題に挑戦する時は解ける問題から解き、わからない問題に時間を残すようにします。時間配分を意識して問題を解けば、本試験でも役立つでしょう。

    また、過去問題は最低3回は解き、知識の定着を図ることが大切です。加えて、間違った問題は必ずテキストで復習するようにしましょう。

    ②苦手分野の知識を深める

    過去問題で苦手分野が明らかになったら、購入したテキストで振り返るようにしましょう。勉強・暗記してわからないことがなくなった後、再度過去問題を解きます。

    何度もそれらを繰り返すことで、苦手分野を減らすことができるでしょう。苦手分野をなくすことで過去問題の正解率をあげることができます。

    ③通信講座を活用する

    マンション管理士試験は独学でも合格できる試験です。しかし、効率的に勉強を進めたい場合は通信講座の利用がおすすめです。わかりやすく解説されているテキストやeラーニングがあったり、質問サポートを行ったりしている通信講座もあります。

    通信講座を選ぶ際は、受講費用や合格率に加え、テキストやeラーニングの内容、サポート制度の充実度も重視しましょう。運営会社が信頼できる会社かもチェックしておくとよいです。

    ④模擬試験を受ける

    前述の通り、過去問題を解くことで出題傾向がわかります。過去問題に加えて模擬試験を受けると試験場の雰囲気に慣れたり、制限時間内に問題を解く練習になります。試験直前だけでなく、数回模擬試験を受けるといいでしょう。

    また、過去問題を解く際もいつもと環境を変えたり時間を測ったりと、実際の試験と似た状況で解くといいでしょう。過去問題は以下のページからダウンロードできます。

    公益財団法人マンション管理センター「マンション管理士試験 過去問題ダウンロード」

    まとめ

    マンション管理士試験の合格率は11.5%と、難易度は決して低くありません。しかし、年に1度の試験に向けて、計画性をもって1年間勉強すれば十分に合格を目指せます。試験に合格すれば、マンション管理会社や不動産会社などで活躍したり、独立も可能です。

    「副業をして老後資金を貯めておきたい」「定年後も安定した収入が得たい」という方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。マンション管理士の仕事内容や就職先、年収などについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。

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