独立・起業にありがちなトラブル!

  • 独立・起業
独立・起業にありがちなトラブル!

独立や起業をするにあたって気を付けなくてはならないのは、様々な要因で起こる“トラブル”です。予期せぬトラブルから自分を守るためにも、独立・起業でありがちな危機を知っておきましょう。

この記事の目次

    そもそも独立・起業は存続が難しい⁉

    働き方改革や働き方そのものがフレキシブルになったことで、独立や起業をする人が多い現代。

    しかし、その生き残りは必ずしも楽とはいえない状況です。
    新規に設立された会社や独立した企業が1年後に残っている生存率はおよそ70%だといわれています。

    さらに、起業から3年目では約50%、5年で見ると約40%の会社しか存続していないというのです。
    より規模の小さい企業でみてみると、その生存率はさらに低くなる傾向にあるといいます。

    このように、せっかく一念発起をし、準備を進めて独立・起業をしても、廃業してしまっては元も子もありません。

    では、起業で失敗する人は、そもそも何が原因で失敗するのでしょうか。

    様々な要因がある中で、それらはトラブルを発端にしていることが多いといいます。
    リスクの備えができていたら起こらなかったはずのトラブルで足を取られてしまうことが要因になり、廃業に追い込まれてしまうというのです。

    データ元:
    「中小企業庁 倒産の状況」
    「中小企業庁 小規模企業白書」

    独立・起業で、起こりがちなトラブルを知る

    pixta_43971254_M (1) (1).jpg

    独立や起業で失敗しないためにも、まずは起こりがちなトラブルを知っておくことが大切です。

    起業や独立に際して起こりがちなトラブルを知っておくことは、リスクの回避だけでなく、その対処にも事前に備えることができるからです。
    では、具体的に発生しやすいトラブルをみてみましょう。

    ・資金の不足

    起業や独立には安全に運用していく資金が必要です。
    そして、売り上げを得ても利益になるまでには必ずと言っていいほどタイムラグがあります。

    その間に生き残れないのでは、独立や経営を存続することはできません。
    事業開始後は最悪の場合を想定した資金繰りを考えておかなくては「こんなはずではなかった!」という状況を招いてしまいます。

    ・許認可や資格の確認を怠る

    事業を行うには、国や自治体などからの許認可が必要な場合もあります。

    国家資格などを有する職種もあることから、それらの許認可や営業をする上で必要となってくるものを事前に確認するようにしましょう。

    また、資格の中には更新が義務付けられているものもあります。
    営業を始めてから怠っていることが発覚してしまうと、取引先の信頼を失うばかりでなく、事業自体を行えないという可能性も出てきてしまいます。

    そうならないためにも、法改正や資格の期限などの厳守をするようにしてください。

    ・契約書の有無

    納品後に代金を払ってもらえないなどの "金銭トラブル"も独立・起業にはつきものです。

    私自身も、ライターとして独立してから"ギャランティーの支払いの滞り"や"クライアントが雲隠れしてしまった"など、予期せぬトラブルを経験しました。また、そういう場合は必ずしも契約書を交わしていない場合でした。

    こうした事態に陥らないためにも、どんなに些末な事柄も契約書を交わしておくことをおすすめします。

    ・天候や災害

    pixta_49994593_M (1) (1).jpg

    事業をするにあたって見過ごされがちなのが、自然災害です。

    たとえば地震や洪水、台風など、島国である日本は自然災害のリスクが常に潜んでいます。
    こうした災害の影響を中小企業は大いに受けてしまいやすいのです。

    予め建物の耐震化をしておく、水害などに備えてデータのバックアップをしておく、災害保険に加入しておく...など、事前のリスク回避を日頃からしておくことが大切です。

    また、防災対策の促進や被災時の支援を目的とした、中小企業向けの制度も充実してきています。そうした補助制度を活用することも大事な視点です。

    近年では中小企業庁が中心となって、「事業継続力強化計画」といった中小企業が事業を続けられるための制度が組まれている場合もありますから、そういった事も事前に調べておけば、何かあったときにも慌てずに済みます。

    データ元:「中小企業庁 事業継続力強化計画」

    ・取引先をめぐるトラブル

    これまで行ってきた仕事で独立する場合、元の職場と揉めるケースがあります。
    これは、飲食業や美容業界から独立する場合に多いトラブルです。

    独立前に関係を築いてきた顧客と独立後も仕事をしていきたいと思うのは当然ですが、元の勤務先にとっても大事なお客となりますので、競業避止義務の契約書を入社時に交わしていることがあります。

    これは、労働者は所属していた企業と競合関係にある企業に転職したり、競合企業を自ら立ち上げたりすることを禁止する特約です。

    これを知らぬまま独立を進めてしまうと、訴訟問題に発展してしまう危険性も考えられます。
    元の職場からの理解や取り決めがどうなっているのかを独立前に調べておく必要があります。

    まとめ

    今回は、独立や起業をするにあたって起こりがちなトラブルをまとめて参りました。

    起業や独立にはさまざまなリスクも伴いますが、予めきちんと対処法を考えておけば、大概は大事にならずに済むでしょう。

    また、実際にトラブルとなってしまったとしても慌てずに対処することができます。
    せっかく独立や起業をして新たな人生の門出に立つのですから、息の長い事業運営ができるようにトラブル回避の視点を持つようにしましょう。

    マイナビミドルシニアに会員登録(無料) マイナビミドルシニアに会員登録(無料)

    関連記事

    「マイナビ独立」のサイトはこちら スキルで生きるフリーランス・副業・複業のスキルが活きる仕事探し「スキイキ」のサイトはこちら

    記事をシェアする

    • Twitter
    • Facebook
    • Line

    あなたへのオススメ記事

    個人事業主が税理士に依頼するのにどのくらいの費用がかかる?選び方のポイントも解説

    個人事業主が税理士に依頼するのにどのくらいの費用がかかる?選び方のポイントも解説

    個人事業主(フリーランス)になると、煩わしく思うのが会計処理や確定申告の問題。会計ソフトを使えば効率的に行えますが、操作の習得や仕訳入力には、ある程度の時間が必要です。そこで、検討したいのが税理士をつけるかどうかです。本記事では、税理士を依頼するメリット・デメリットや費用の目安をわかりやすく解説します。

    • 独立・起業
    • 2025年12月 1日
    資金ゼロでも起業できる!? 0円起業の実態と成功の秘訣

    資金ゼロでも起業できる!? 0円起業の実態と成功の秘訣

    令和に入り、第二のキャリアを迎えて起業するという選択肢を選ぶ人が増えました。しかし、起業には「リスクを負うのはちょっと…」という不安がつきものです。そこで今回は、起業に少しでも興味がある方に、リスクの少ない“0円起業”についてお伝えします。

    • 独立・起業
    • 2025年11月 6日
    人生後半の選択肢―ミドルシニアの独立・起業に必要な準備と心構え

    人生後半の選択肢―ミドルシニアの独立・起業に必要な準備と心構え

    会社に属して働くだけではなく、自分のやりたいことや新たな職種に挑戦をして独立することも多くなるのがミドルシニア世代。しかし、独立後の現実はそこまで甘くない場合も。本日は独立後に失敗しないための情報をお伝えしていきます。

    • 独立・起業
    • 2025年10月17日
    「終活アドバイザー」という新しいキャリアの選択肢とは?ミドルシニアが活躍できる理由

    「終活アドバイザー」という新しいキャリアの選択肢とは?ミドルシニアが活躍できる理由

    高齢社会を迎えた日本では、生きている間に終活を行うシニアが増えています。そんな中で終活のお手伝いを担う、終活カウンセラーやアドバイザーという仕事は、ミドルシニアだからこそ活躍できる場でもあります。今回は、終活アドバイザーの仕事内容やシニアが活躍できるポイントをお伝えします。

    • 独立・起業
    • 2025年9月25日
    フランチャイズオーナーになれば節税の選択肢が増える!?節税できる理由・具体的な節税方法

    フランチャイズオーナーになれば節税の選択肢が増える!?節税できる理由・具体的な節税方法

    フランチャイズオーナーは、0から独立するよりも安定した収入が見込める経営方法です。経営者として事業を行うため、サラリーマンの時よりも経費が増えますが、節税できるポイントもあります。今回はフランチャイズオーナーが支払う税金の種類から、経費にできるお金、節税方法についてご紹介します。少しでも節税をしながら、フランチャイズオーナーとして活躍したい人は、ぜひご一読ください。

    • 独立・起業
    • 2025年8月26日
    ミドルシニア世代の開業に、結婚相談所という選択肢がある!?

    ミドルシニア世代の開業に、結婚相談所という選択肢がある!?

    近年、結婚相談所で開業するミドルシニア世代が増えています。本日は、結婚相談所での起業に向いている人や開業方法を解説します。

    • 独立・起業
    • 2025年7月 7日

    おすすめ・シリーズ記事

    人気記事ランキング

    おすすめの求人はこちら

    活躍中の年代から探す
    雇用形態から探す
    募集条件から探す
    働き方から探す
    福利厚生から探す
    職種から探す
    マイナビミドルシニアに会員登録(無料) マイナビミドルシニアに会員登録(無料)