もう辞めちゃおうかな...。子育てと仕事の両立に悩むワーママに送る両立のコツ
- 働き方を選ぶ
- 公開日:2018年10月16日
育休から復帰して早数年。子育てと仕事の両立にも、忙しくする生活にも慣れてはきたし。 でも、やっぱりときどき無理してることを感じてしまう――。そんなワーママの“リアルな悩み”を読み解きながら、両立のための“コツ”について考えてみましょう。
この記事の目次
心身ともにギリギリの状態!? マイナス思考に陥ってしまうワーママたち
働きながら子育てをする――出産前は「自分にできる?」と不安に思うこともあったけれど、子を産んでからはそんなことを考えるヒマもないくらい。産休・育休から復帰後は怒濤の毎日で、あっという間に月日は流れて子どももずいぶん大きくなってきた。ようやく自分を振り返る余裕ができてきたら、一気に心と身体が疲れを感じて、モチベーションダウン。あれ、どうして私、こんなに辛いの?――ワーママなら、一度はこのような思いを抱いたことがあるのではないでしょうか。
本当はすごくつらい。心身ともにギリギリの状態でずっときたから、いつ倒れてもおかしくないくらい。いっそのこと、仕事を辞めてしまおうかな。でも住宅ローンもあるし、これから教育費もかかるし、辞めるなんて選択肢はない......。がんじがらめの状態でマイナス思考に陥ってしまい、どんどん自分を追い詰めてしまう人もいるかもしれません。
でもちょっと待って。つらい気持ちを自分一人で抱え込んでしまうと、さらにしんどくなってしまいますよ。少しでも楽になれるように。そして笑顔で子育てができるように、子育てと仕事の両立について改めて考えてみましょう。
独自アンケートで、ワーママのリアルな悩みを徹底解剖!
今回、子育てと仕事の両立について考えるにあたって、30代から60代の女性に「子育てと仕事に関する意識調査」を実施。465名がこの調査に協力してくれました。
最初の質問は「仕事が問題で、仕事を辞めたいと思ったことがあるか」。146名(51%)が「ある」と回答。わずかな差ですが、「ない」と答えた142名(49%)を上回っています。
つまり、半分以上の方が「仕事を辞めたい」と思いながらワーママを続け、何かしらしんどい思いを抱えながら、仕事と育児を両立させているのです。
では、仕事と育児を両立させるうえで、具体的にどのような悩みを抱えているのでしょうか。調査結果から抜粋して、ここにご紹介します。
■子どもと向き合う時間が取れない...
・仕事の時間が不規則なため、子どもの生活リズムが崩れがち。
・子どもが寝る時間が遅くなる。宿題やお風呂が遅くなる。
■子どもの都合に合わせられない...
・子どもが急に熱を出した時、すぐに早退できない。
・子どもの学校行事に出席できない。
・習い事の送り迎えに苦労する。
■家事に時間が割けない...
・家事が滞り、おかずをお惣菜に頼ってしまう。
・家事が納得のいくレベルまでできず、すべて中途半端。
■家族の協力が得られない...
・夫が積極的に家事をしてくれない。子どもの成長に関心がない。
・同居中の義両親が子育てに協力してくれず、文句ばかり。
■自分への負担が多くなる...
・自分の時間が取れない。取るなら睡眠を削るしかない。
・不規則な仕事なので身体がつらい。
■仕事に集中できない...
・子育てを優先させると仕事の処理能力が下がる。
・仕事も育児もどっちも中途半端。
いかがですか? ワーママのリアルな声から、仕事と子育ての両立がいかに大変かわかりますよね。育児に十分な時間が取れず、いつだって自分のことは後回し。夫や義両親の協力も期待できないと悩んでいる人も多く、ワーママの負担をさらに大きくしているようです。
ワーママが考える「仕事と育児を両立するうえで重要なこと」。
仕事に育児に家事と大忙しのワーママは、まるでドラマに出てくるヒロインのよう。何でもできて、すべての悩みを心の内に秘めて笑顔で子どもや夫や上司と向き合う......。でも、ドラマや映画の世界ならともかく、現実の世界で完璧を目指すと、あっという間に心と身体を壊してしまい、「仕事を辞めざるを得ない」という状況に陥ってしまいます。
では、どうすれば仕事と家事を両立できるのでしょうか? 「仕事と子育てを両立するうえで、一番重要と思ったこと」を聞いてみました。
第一位は「時間的なゆとり」で256名が回答。時間に追われるワーママの多くが「もう少し時間的な余裕があれば」と思っているようです。次いで、「子どもが病気のときに預けられる場所の確保(211名)」がランクインしました。子どもの発熱など突発的な状況をあらかじめ想定し、しかるべき対応をシミュレーションしておくことが、ワーママには不可欠なようです。
三位以下は「経済的なゆとり(175名)」「夫との家事の分担(158名)」「職場・同僚からの理解(142名)」。ファミサポや家事代行などを頼むとなると、出費がかさみます。逆に考えれば、経済的なゆとりがあれば、多くのことが解決します。そして、「夫との家事の分担」「職場・同僚からの理解」も見逃せません。実際、夫が少しでも家事や育児に協力してくれると、それだけで気持ちが楽になりますよね。子の発熱などで保育園から連絡が入った時など、職場の上司や同僚の理解があればすぐに駆けつけることができます。
それはきっと、ほんのちょっとの歩み寄りなのだと思います。もう少し、夫が家事を手伝ってくれたなら。もう少し、職場がワーママの生活を理解してくれたなら。そしてもう少し、お給料が増えたなら――。「ほんのちょっと」があればきっと、忙しさに追われてネガティブになってしまったワーママも、笑顔を取り戻せることができるのです。
ワーママたちのリアルな意見を、仕事選びに活かしてみよう。
「ほんのちょっと」でも生活環境を改善したい。思い切って、転職もありかもしれない――そんな風に思ったみなさん。ワーママたちが、「仕事選びで重視したポイント」について、以下のような回答をしてくれました。ぜひ、参考にしてください。
最も多い回答は、「家や子どもの保育園・学校から近い職場」。二位・三位は「1日5時間など短時間勤務の仕事」「週2~3日など稼働日数の低い仕事」となっています。勤務先が近く、勤務時間や勤務日数が少なければ、その分、時間のゆとりが生まれ、育児や家事に時間を割くことができます。さらに勤務場所が近い仕事の場合、「子に何かあったとき、すぐに駆けつけることができる」というメリットもあります。
また、順位は低いですが、「時給が高いなど高収入の仕事」もランクに入っています。特別な資格を持っていなくても、「これまでの経験を活かせる仕事」を選べば、想定よりも多くの収入を得られるかもしれません。勤務先でコツコツ実績を積んでいくことで時給が上がることも考えられるので、ランクには入っていませんが「長く続けられる」という視点から仕事選びをするのも良いかもしれません。
子育てはこれからも続く。だからこそ、「今の自分」に合った働き方を。
妊娠・出産して、子育てが始まって――。子どもが自立するまで、子育ては続きます。常に全力で子育てや仕事に取り組んでいたら、あっという間に体力が尽きてしまうかもしれません。
「今は育児優先で、家事は時短しよう」「子どもが中学生に上がるまでは仕事をセーブしよう」など、子育ての状況に応じて、家事や仕事を臨機応変に調整することも大切です。
まとめ
これから先、また仕事と育児の両立で悩んでしまうことがあっても、どうか自分自身を責めないでください。すでにワーママのみなさんは、これ以上ないくらい頑張っています。
「仕事と子育てを両立させるうえで、一番重要なこと」の六位に「ストレスを溜めないためのリラックス方法」が入っています。仕事と育児を両立させるには、休むことだって大切です。ところどころ息抜きしながら、前に進んでいきましょう。
マイナビミドルシニア独自調査
「子育てと仕事に関する意識調査」
調査方法:インターネットリサーチ
調査取得時期:2018/07/10 14:00~2018/07/31
調査対象:30代から60代の女性
回答人数:465人
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