パートに遅刻だ...。そんな時の大人の正しい対応方法は?
- ちょっと得する知識
- 公開日:2018年3月22日
突発的に起こってしまったことが原因で、パートの時間に遅刻してしまうことは珍しいことではありません。大切なのは、遅刻をしないことはもちろんのこと、万が一のことが起こったときにきちんと対応できるかどうかです。大人のマナーを踏まえた、遅刻をしてしまった場合の対処法を解説します。
遅刻してしまったときに心に留めておくこと
自分勝手な都合で遅刻してしまうのは絶対に避けたいところですが、自分でもコントロールできない様々なトラブルが重なり、結果遅刻してしまうことはあるものです。そんなとき、適切な対応が求められますが、まずは2つのことを心に留めておきましょう。
①遅刻の理由を正当化しない
パートで働く主婦層の方には、お子さんがいる方や介護を抱えた方も少なくありません。そしてその場合、急に子どもが熱を出したり、体調を崩したりすることもあるでしょう。しかし、こうした不測の事態が起こったとき、「仕方がない」と正当化するのは控えましょう。
確かにあなたのせいではありません。しかし、こちらから「仕方ないことだから許されて当たり前」といった態度を取ってしまうようでは、周囲に悪い印象を与えてしまいます。どんな理由であったにせよ、遅刻することでパート先に迷惑は掛かってしまっていますから、申し訳ないと思う気持ちを持って対応しましょう。
②悪びれない態度を取らない
不測の事態で遅刻してしまうのは仕方がないこともあります。しかし、自分の都合で遅刻をしたにも関わらず、悪びれない態度を取ることは絶対に控えましょう。家事や子育てなどで忙しいこともあるとは思いますが、「家事に疲れて」「子育てが大変で」などを遅刻の理由とするのは、社会人としてあるまじき行為です。
遅刻はしてはいけない、というルールは大人として当然のことですから、まずは反省する姿勢を取りましょう。もちろん、嘘をついて自分の行為を正当化することは絶対にNGです。
連絡方法は電話が基本!気まずくてもメールだけには頼らないこと
遅刻はもちろんしてはいけない行為ですが、万が一遅れてしまう場合には、適切な対処をすることが求められます。以下のような方法で、しっかりと誠実に対応しましょう。
①まずは電話での連絡を優先
遅刻はできるだけ早く、速やかに伝えることが重要です。わかった時点でパート先の上司へ電話で連絡を入れましょう。上司も早めに遅刻することが把握できればシフトの組み換えなどの対応をすることもできるため、早急な連絡が望ましいです。
②電話ができない場合はメールで送る
こちらが通話できない環境であったり、勤務先が電話の取れない状況だとわかっているのであれば、先にメールを送っておきましょう。ただし、メールだといつ見てもらえるかはわかりません。電話で連絡がつく状況になったら、すぐに電話で上司へ連絡を入れてください。
③LINEなどのツールを利用するのは事前に確認してから
近年ではLINEなどのツールを使ってやりとりする勤務先も増えていますが、遅刻をLINEで伝えることをよしとするかどうかは、勤務先によって変わります。そのほうがスムーズだと考える企業もあれば、「LINEで連絡してくるなんて反省の色が見られない」「マナー違反」と捉える企業も少なくないからです。LINEなどを利用する場合は、事前に「緊急のときはこちらで連絡をするべきですか、電話のほうがよいですか」など、確認しておくとよいでしょう。
よくある遅刻の理由と、その伝え方について
遅刻をする場合、その旨と理由をしっかりと伝える必要があります。遅刻の理由はさまざまですが、大きな理由は以下の3つが多く、それによって伝え方も変わります。
①自分の体調が悪い場合
最もよくあるのが、体調不良でしょう。たとえば、以下のような例が考えられます。
・体調を崩してしまっていたため、スムーズに動けず出発が遅くなってしまいました。
・頭痛がひどかったので、家で少し休んでいました。
体調が悪い場合、具体的に症状を述べ、病院に行くなどの対処法をきちんと伝えることが望ましいです。連絡したときの状態によっては、向こうから休みを提案してくれることもありますから、正直に伝えましょう。
②家族の体調が悪い場合
子どもが体調を崩したり、家族が体調不良になるなどで看病の必要が生じたりする場合もあると思います。自分のせいでなくても、申し訳ない気持ちをもって伝えるようにしましょう。
・子どもが急に熱を出してしまったため、病院に行っており、遅刻してしまいました。
・父の具合が悪いために病院に付き添ったのですが、思いのほか時間がかかり、遅刻してしまいました。
こうしたトラブルが起きることは仕方がありませんから、誠実に伝えることが大切です。しかしながら、あまりに頻繁にこうした理由の遅刻ばかりになると、「遅刻の常習犯であるだけなのでは?」と疑われることになりますから、注意しましょう。
③悪天候や事故の場合
事故や悪天候で交通機関がストップしてしまうこともあるでしょう。遅刻しそうだとわかった時点でことの次第を伝えることが重要です。
・事故のために電車が緊急停止し、到着が遅れてしまいます。申し訳ありません。
・台風の影響で路線が一時停止しているため、遅刻してしまいます。別の電車に乗り換えて向かっています。申し訳ありません。
運行が5分以上遅れた際、多くの鉄道会社では遅延証明書を発行しています。駅員さんが配っていなければ窓口で発行してもらうことも可能。ネットでダウンロードできる鉄道会社もありますので、必要に応じて取得するのがよいかもしれません。
遅刻する状況によって伝え方は変わりますが、大切なのは嘘をつかず、はっきりと理由を伝えることでしょう。また、相手に信頼してもらえるように誠実に連絡することは欠かせません。とはいえ、遅刻はなるべくしないようにすることが大前提です。遅刻が何度も重なる場合には、遅刻が理由で解雇させられることもあります。
まとめ:遅刻が重なれば解雇になることも...。最低限のマナーを守って働こう!
プライベートでの遅刻は謝れば済むかもしれませんが、仕事の場合にはたった数分遅れてしまっただけで大きな迷惑をかけてしまうこともあります。たかが遅刻と思うかもしれませんが、そもそも遅刻をすることは契約違反です。時間に来て時間通りに働くということは、パートの契約として基本的な事項です。その契約に則って賃金を得ている以上、遵守する責任があります。
何度も遅刻を繰り返せば、人としての信頼を失ってしまうこともあるでしょう。パートとはいえ社会に出て働くわけですから、遅刻の常習犯では印象が悪くなるのが当たり前です。遅刻によって信頼関係が成り立たなくなれば仕事にも悪影響が出ますし、始末書を書いたり懲戒処分になったり。最悪の場合、減給や解雇の可能性もあります(就業規則に記されている場合)。
もちろん、家庭の都合、交通事情など、やむを得ず遅刻してしまうケースもあるでしょう。しかし、遅刻があなたの信頼を損なったり、仕事に悪影響を及ぼしたりする可能性があることは忘れてはいけません。
朝早いのであれば前日に用意をしておく。そして、遅刻するとわかった時点ですぐに連絡するなど、対処法はいくらでもあります。できるだけ遅刻をしない、そして万が一した場合には誠実に対応することを心がけましょう。
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