施設警備の仕事には活かせる経験がある!向いてる人と向いてない人の特徴

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施設の安全と安心を守る施設警備の仕事は、業種未経験であっても、これまでのさまざまな経験を活かせる仕事です。そこで今回は施設警備員の仕事内容を紹介しながら、どんな経験が活かせるのかを具体的に紹介します。また、施設警備に向いている人、向いていない人の特徴も合わせて解説していきます。

施設警備とは |施設警備員の勤務地や働き方について

施設警備とは、警備業の一種であり、商業施設やオフィスビルなどの施設(建物)に常駐して施設の安心安全を守る仕事です。施設警備員は活躍する場所は多岐にわたり、働き方もさまざまです。まずは施設警備員が働く場所や、働き方について詳しく紹介します。

施設警備員が勤務する場所

施設警備員は警備会社に所属し、警備依頼をされた施設先に派遣され、業務を行うのが一般的です。施設警備員の勤務場所は、商業施設やオフィスビル以外にも、大学や専門学校のような教育施設、図書館・市民ホールのような公共施設、病院や空港、工場などがあります。

活躍の場所が多くあるため、それだけ需要も多い仕事と言えます。勤務する場所によって仕事内容に大きな違いはありませんが、警備する規模や雰囲気、シフト体制などは異なります。

施設警備員の働き方

施設警備員の雇用形態は、正社員・契約社員が中心で、その他派遣やバイトなど、労働者の希望に応じた働き方ができます。勤務体制は勤務先によって異なりますが、24時間、48時間体制になることも。その場合ほとんどが「変形労働時間制」や「三交代制」での勤務となります。

変形労働時間制
労働時間を月や年単位で調整する働き方。労働時間は原則、「1日8時間・週40時間」と定められていますが、変形労働時間制の場合は月の労働時間を総合的に判断・調整することで1日8時間・週40時間の決まりを超えた労働ができます。(※これに伴い仮眠を含む労働が生じる場合も)

三交代制
24時間稼働する施設(工場、病院など)でよく見られる働き方で、「日勤」「夜勤」「昼夜勤(昼〜翌朝)」の3形態からなるシフト体制です。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、働いている世代の割合は、60代が30%と一番多く、50代が20%、40代が15%と比較的年齢層は高い傾向にあります。20代や30代の若い世代ももちろん活躍していますが、平均年齢が高いことから、年齢に関係なく働きやすいことがわかります。

施設警備員に必要な経験・スキル

施設警備の仕事をするにあたって、特別な経験や資格は必要ありません。中途採用で働く人の多くが未経験からスタートしています。だからといって、誰にでも務まる仕事でもありません。応募する前にしっかりと仕事内容を理解し、自分に合っているかなどを確認しておきましょう。

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施設警備の仕事内容

施設警備は、施設内の巡回や立哨、人や車両の入出管理など、広範にわたります。具体的な仕事内容を詳しく紹介していきます。

施設内の巡回

施設内の巡回は、施設警備の軸となる仕事です。定期的に建物内外をパトロールし、不審者や不審物のチェックを行います。夜勤の場合は夜の巡回もあるため、夜勤の経験があればよりスムーズに対応できるでしょう。また、夜勤や24時間勤務の場合は、仮眠室で仮眠を取ることができます。

立哨

1箇所に止まって監視や警備にあたる「立哨(りっしょう)」もあります。施設の出入り口で行うことが多く、不審者や不審物が施設内に入らないように監視する重要な業務です。施設警備員を配置することで「警備の目があること」を視覚的に伝え、犯罪を抑制する効果も果たします。

立哨は巡回のように歩かなくて済む業務ですが、立ちっぱなしの業務になるので、慣れない人には心身ともに負担に感じてしまう場合も。そのため、長時間の立ち仕事の経験が活かせます。

人や車両の入出管理

施設を訪れる人や車両の入館受付、入退出管理も施設警備の仕事のひとつ。トラブルを未然に防いだり、トラブルが起きた際にスムーズに対処したりするために、警備員が施設の出入り口でチェック・管理します。

施設に訪れる人の名前、入館時間を書いてもらい、荷物チェックをするなどが一般的ですが、事務的な処理だけでなく、人とのコミュニケーションが発生する仕事です。そのため、接客業など、人と接する仕事の経験があれば活かせるでしょう。

防犯カメラの監視

多くの施設では、警備員の目視による監視だけでなく、防犯カメラも設置し、施設内や建物周辺の安全管理を行っています。施設内に設置された防犯カメラの映像は、警備室のモニターですべて確認できるようになっているため、モニター越しに不審な行動をする人物がいないか、不審物が置かれていないかなども確認します。

常にカメラを監視し、なにか異常があればすぐに現場へ急行して対処しなければならないため、洞察力や臨機応変に対応できる力が活かせます。

施設警備の仕事に向いている人の特徴

施設警備の仕事内容について紹介してきました。勤務体制がさまざまで夜勤がある勤務先もあること、立ちっぱなしの業務が発生すること、人とのコミュニケーションが必要になる業務もあることなどから、向いている人と向いていない人が分かれる仕事でもあります。そこで、どんな人が施設警備の仕事に向いているのか具体的に解説していきます。

夜勤に対応できる人

勤務先によっては、日勤のみのシフト制という場合もありますが、施設警備の仕事は三交代制や24時間勤務などの勤務体制をとっているところがほとんど。多くの人の体は、基本的に太陽が出ている日中に盛んに活動して、太陽が沈んだ後は眠るという習性になっています。そのため、夜勤はそうした人間本来の習性に反する働き方になるので、昼夜逆転の生活でも問題ない方に向いています。

長時間の拘束に耐えられる人

24時間体制や48時間体制の警備を取り入れている施設の場合だと、自ずと仕事の拘束時間が長くなります。もちろん通しで働くわけではなく、8時間勤務したのちに8時間の仮眠や休憩をとって、また8時間勤務するという働き方になります。

仮眠や休憩時間は施設内にある仮眠室や警備室での滞在になるので、どこでも寝られる、長時間拘束が苦にならない人に向いています。

正義感があり、責任感が強い人

施設警備の仕事の使命は、施設と施設を利用する人の安心と安全を守ることです。この使命を果たすためには、大きな責任感や正義感が必要になり、人によっては負担に感じてしまうかも知れません。

しかし、自分の仕事で施設と人の安全が保たれていると思うと、大きなやりがいを実感できる仕事でもあります。不審者や不審物を発見した際には、施設オーナーやお客さんから感謝されることも。そのため、正義感があり、責任感が強い人にはやりがいを持って働ける環境でしょう。

集中力がある人

施設警備の仕事は多岐にわたりますが、拘束時間が長かったり、ルーティーンワークになりがちだったりするため、集中力が途切れることも。しかし、集中力が切れている時にトラブルが起きてしまうと、命にも関わるような大きな事故につながることも考えられます。そのため、施設警備の仕事は集中力がある人に向いています。

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施設警備の仕事に向いていない人の特徴

続いて、施設警備の仕事に向いていない人の特徴を紹介します。施設警備の仕事は特殊な環境のため、向き不向きがあるのは仕方のないこと。しかし、向いていない人の特徴に当てはまっても、考え方や対処法次第で解決できる場合もありますので、合わせてお伝えします。

いつもと違う環境では眠れない人

これまでもご紹介しているように、施設警備の仕事の多くは拘束時間が長いため、勤務と勤務の間に仮眠が許されています。警備室や仮眠室にはベッドや布団などの寝具が備えられているものの、自宅とは少し違った雰囲気。そのため、自宅以外の場所で寝付けない人や神経質な人には厳しい環境です。

ただし、人間には気温や気温の変化に合わせるように、ある程度の適応能力が備わっています。そのため、最初の数回は身体的にきついと感じても、徐々に慣れてくる場合もあります。また、日勤と夜勤のシフト制で、夜勤が月に1回程度であれば、いつもと違う環境では眠れない人でも続けられるかもしれません。

暇な時間が苦手な人

施設警備の仕事において、不審者や不審物などが見られず穏やかなことが一番ですが、その場合暇な時間が生じることもあります。また、夜勤の場合、決まった時間には建物の巡回やドアの施錠などの業務がありますが、それらを終えると交代の時間までひたすら時間がすぎるのを待つだけになります。

こうした時間を退屈ととらえる人には向かない環境です。穏やかな時間を「どう有意義に活かせるか」という考えにシフトすれば暇な時間ではなくなるかもしれません。

ル ールを守れない人

警備の仕事内容は、おおむね規則が決まっていて、それに基づいて正しく遂行する必要があります。警備会社は仕事柄、警察との繋がりもあり、年に数回の査察を受けたり、社員の行動を報告したりするケースもあります。

そこで不祥事が発覚すれば問題になるので、そうした事態を起こさないためにもルールが設けられているのです。事前にしっかりとルールを理解し、責任の重みを想像しておくことが大切です。

施設警備員に転職するためのコツ

特別な経験やスキルがなくても始められる施設警備の仕事ですが、転職を成功させるためのコツがいくつかあります。ここではそのコツを詳しく紹介します。

警備業に合う自己アピールをする

施設警備員になるためには、求人募集している警備会社への応募が必須です。応募から働くまでに、施設警備員としてふさわしいかどうか、履歴書や面接を通じて判断します。そのため、履歴書や面接を通じて、警備業界への適性があることを伝えることが大切。

業界未経験の場合は、夜勤や立ち仕事の経験があるなど施設警備の働き方にも活かせる自分の経験をアピールしましょう。また、経験以外にも忍耐強さや責任感の強さ、ルールに忠実であることなど、性格の強みのアピールも有効です。合わせて志望動機では、施設警備の仕事への意欲やモチベーションを伝えると効果的です。

施設警備に活かせる資格を取る

施設警備の仕事は特別な経験やスキルなく働けるのが魅力です。しかし、施設警備に活かせる資格を取得していれば、採用に有利になったり、手当がついたりと優遇される場合がほとんど。以下が施設警備に活かせる資格の例です。

・施設警備業務検定
・警備員指導教育責任者
・機械警備業務管理者
・自衛消防技術試験
・防災センター要員講習
・自衛消防業務講習
・上級救命講習
・防火管理者 など

これらは必須ではなく、転職後でも会社の資格支援制度などを利用して資格取得できる機会もたくさんあります。転職前に、少しでも警備に必要な知識を習得したい、今後の採用を有利に進めたい場合には、資格取得もひとつの方法です。

まとめ

施設警備の仕事には、夜勤や立ち仕事の経験、人と接する仕事の経験など、さまざまな経験が活かせることがわかりました。そのため、たとえ警備が未経験であっても、チャレンジしやすい仕事です。

さらに、責任感や正義感がある人や長時間拘束も問題ない人であれば、よりやりがいを持って環境に適応しながら長く働けるでしょう。転職を考えている人はぜひ、候補のひとつに加えてみてください。

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