35歳から考える人生の岐路とは?決断や将来の不安を軽減する方法
- 100年時代のライフデザイン
- 公開日:2022年2月24日
ある程度の社会人経験を積み、結婚や子どもの誕生など、それぞれによって大きくライフスタイルが異なる35歳。35歳を超えたミドルシニアは、さまざまな人生の岐路に立たされる場面も増えてくるのではないでしょうか。35歳は先の見えない不安から、ナーバスになる時期でもあるでしょう。そこで今回は、少しでも将来の不安を解消するべく、35歳になったら考えたい事柄を整理していきます。併せて、35歳からの転職のポイントも紹介していきます。
35歳は人生の岐路
人生の岐路とは、人生における分かれ道・分岐点を意味する言葉です。
35歳を超えたミドルシニアは、転職や転勤、結婚、子どもの誕生、マイホームの購入など、たくさんの人生の岐路に立たされる場面も増えているはず。
特にジョブチェンジでは、35歳を境に求人数が減少する傾向があり、頭を抱える人も多いでしょう。
人生100年時代と言われる現代では、35歳はまだまだ若手です。
しかし、大学等を卒業したばかりのフレッシュな人材と比較すると35歳は、経験ゆえにマネジメントしづらかったり、年収が高くなったりすることから、自ずと求人数が減ってしまうのです。
今後の人生を左右すると思われる分岐点に立つ35歳だからこそ、今一度じっくり立ち止まり、これまでを振り返りながら人生設計を見直す必要があります。
35歳から考えたい・向き合うべき将来のこと
キャリア
社会人経験が長くなると、視野が広がり、自分の立場や会社の将来性などを客観的に見られるようになります。
目の前の仕事に一生懸命向き合ってきた20代から、30代は一度立ち止まっていろんなこと考え直せるステージであり、35歳はその適齢期とも言えます。
キャリアプランを考えることは、人生と向き合うことでもあります。
「今後どんな仕事がしたいのか」、「何歳までにどのポジションにつきたいのか」、「将来的に独立したいか」など、こうしたキャリアプランを考えておくことで、すべき事が明確になるのです。
そして、将来に不安を感じたり、挫折しそうになったりする時でも、目標が定まっているので立て直しやすくもなります。
また、一般的に35歳は未経験の職種に転職する最後のチャンスとも言われていますので、できるだけ早めにキャリアプランと向き合う必要があるでしょう。
生活
現在、未婚・既婚かによっても見据えるライフプランは異なってきますが、現在の自分が今後どんな人生を歩んでいくのか、ライフプランを立てることはとても重要です。
上述したキャリアプランでもお伝えしたように、目安となる時期や目標を立てることで、現在すべき行動が見えてきます。計画通りにいかないのが人生ですが、目指すライフプランがあれば、軌道修正でき、前向きに進みやすくなります。
お金
35歳からはマネープランと向き合うことも重要。お金は、それぞれの立場によって必要になる額が違います。また、望む生活水準などによっても異なるもの。
ただ、タフに働けてきたこれまでとは違い、突然の病など休職しなければならなくなるリスクも年齢とともに高まります。
高齢化が進行する日本社会では、老後2000万円不足問題も話題に。
年金だけでは生活が苦しい現状を受け入れ、少しでも早い段階から老後も目を向け、貯蓄や資産形成に励む必要があるでしょう。
人生の岐路に立つ35歳が将来の不安を軽減する方法
まずは40歳までの目標・プランを設定する
数十年後までの目標やプランを立てると、目的ややる気を失いがちになるので、まずは40歳までの目標やプランを立てましょう。
例えば、「40歳で事業を立ち上げる」 などの目標を立て、目標を達成するために必要なことを洗い出していきます。そうすることでするべきことが見えてきますし、日常の指針になり、達成すれば自信にもつながります。
貯蓄・資産形成を始める
一番目に見える形で安心感が得られるお金。公私共に充実させるためには、少なからずお金は必要になります。
貯蓄や資産形成は、預け入れや引き出しが自由な普通預金、満期まで引き落とせない定期預金、つみたてNISAやiDeCo、株式投資、投資信託など、さまざまな種類や方法があります。
結婚や出産など、直近で大きなお金が動く予定があるのであれば、いつでも引き出しや解約ができるものを選び、特に大きなお金が動く予定がなく、老後の不安を軽減する目的で貯蓄や投資を始めるのであれば、制限がありながらもリスクが少ないものやたくさんのリターンが見込めるものに挑戦してみるのがおすすめです。
資格や知識を習得する
将来へのぼんやりとした不安は、生涯生活していけるだけお金が稼げるスキルや知識を身に付けることで軽減できます。
一生モノのスキルを習得すれば、ライフスタイルの変化や病気・怪我などで、一度会社を退職することになっても再就職時に有利です。
生涯活かせる資格として挙げられるのは、ケアマネージャー、ヘルパー2級、ファイナンシャルプランナー、社会労務士、会計士、税理士、行政書士、宅地建物取引士など。
もちろん、これら以外に、自分が働いている業界や職種で活かせる資格や知識を習得するのも、一つの方法です。
35歳からの転職を成功させるには
同業同職種に転職する
今の環境に不満を持ち、将来への不安を抱えているのであれば、現職とまったく同業種の同職種へ転職がおすすめです。
未経験の業種や職種へのジョブチェンジでも、企業によっては採用してもらえる可能性はありますが、現実はかなり厳しいもの。35歳からの転職で求められるのは、即戦力として活躍できるスキルなのです。
企業は、同業同職種でどれだけの経験・スキルがあるか、それらは入社後に結果として結び付く可能性が高いのかを見ています。そ
のため、応募する企業と自分のスキルや経験の親和性や活かせるポイントを洗い出す必要があるでしょう。
柔軟性をアピールする
35歳以上の転職者を選考する上で企業が見ているのは、自分のやり方に固執しすぎていないかどうかです。
社会人経験を重ねている人ほど、前職での文化や仕事の仕方を手放せない人が多いもの。
そうした柵を捨て、すぐ自社になじんで成果を出してくれる人であれば、ある程度年齢を重ねていても、企業は採用に前向きになります。
職務経歴書や面接では、チームワークを意識して働いてきたことや、応募先の企業のやり方に沿えることをアピールするように心がけましょう。
まとめ
仕事や結婚、子育てなど、さまざまな人生の岐路に立たされる35歳。
先の見えない不安から頭を抱える人も多いはず。しかし、仕事・生活・お金などのプランを立て、きちんと向き合うことで、その不安は期待に変化していくでしょう。
気負いすぎずに、まずは40歳までの目標を立て、貯蓄・資産形成や資格の習得を始めるなど、一つひとつ自分ができることからスタートしましょう。