パートの履歴書作成のコツ。本人希望欄や自己PRの書き方
- 転職・退職ノウハウ
- 公開日:2018年11月 6日
パートやアルバイトで働きたいと思っても、履歴書がハードルとなって前に進めずにいる方は多くいますが、多くはどう書いてよいか迷っているから。ポイントを押さえながら作成すれば、採用担当者が好印象を抱く履歴書を短時間で作成することができますよ。
パート・アルバイトの履歴書の書き方~基本中の基本編~
履歴書とは、その人の名前や生年月日、住所といった基本情報を中心に、学歴や職歴、取得した免許・資格などを記した書類のこと。企業が人材を募集する時、応募者に求める書類の一つで、パートやアルバイト募集においても、多くの企業が履歴書の提出を求めています。
しかし、履歴書は書く欄が多く、「志望動機欄や本人希望欄に何を書けばいいのだろう」と悩んでしまう方も。また、履歴書は日常的に書くものではないため、履歴書を書くルールなども忘れてしまいがち。そこで、まずは履歴書の基本的なルールからおさらいしていきましょう。
3か月以内に撮影した写真を使う
写真のサイズは横2.4〜3cm×縦3.6〜4cm。上半身を正面から撮影し、撮影して3か月以内のものを履歴書に貼り付けます。撮影の前に身だしなみチェック。清潔な印象を与えられるよう、髪型や服装に気を配りましょう。また、ムスッとした表情よりも、笑顔の方が好印象を与えられるので、口角を上げ、微笑んだ状態で撮影しましょう。時折、日頃撮影したスナップ写真の中で正面を向いた写真を切り抜いて貼ってくる方がいますが、証明写真機などで撮影するのがオススメです。なお、写真が剥がれてしまったときの対策として、写真の裏には名前を記入しておくようにしましょう。
書き損じても、「訂正印」は使わない
「あとはこれを書いて......あっ、間違えちゃった!!」――慎重に書いてきたのに、最後の最後で書き損じてしまった。そんな時に訂正印を使いたくなる気持ち、よくわかります。けれど、「もったいない」「面倒くさい」と思う気持ちをぐっとこらえて、新しく書き直しましょう。履歴書では「訂正印はNG」であり、「新しく書き直すのがマナー」なのです。
「時間がないし、書き直す分の履歴書もない。マナー違反はわかっているけれど、どうしても訂正印を使いたい...」という場合は仕方ありませんので、間違えた箇所に二重線を引いて、その上に訂正印として印鑑を押しましょう。
年号がバラバラにならないよう気を配る
生年月日や学歴、職歴など、履歴書には「年号」を書く欄がたくさんあります。和暦と西暦が混在しないよう、どちらかに統一しましょう。一般的には和暦で書くことが多いので、迷った場合は和暦で統一することをオススメします。また、数字は漢数字(一、二、三......)ではなく、算用数字(1、2、3......)を用いましょう。
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パート・アルバイトの履歴書の書き方~学歴編~
学歴欄もいざ書くとなると、悩むことが多いもの。学歴の何をどのように、どこまで書けばいいのか、具体的にご説明します。
学歴はいつから書けば良いの?
まず、学歴・職歴欄が一緒になっているので、一行目に「学歴」と書きます。次の行からあなた自身の学歴を記載し、一般的には、最終学歴の一つ前から記載していきます。そのため、最終学歴が大学なのであれば、まず高校を卒業した年月を書き、大学に入学した年月と卒業した年月を書きます。学校名は正式名称を書くこと。「○年○月 ○○高校卒業」ではなく、「○年○月 ○○高等学校卒業」といった具合に、省略せずに書きましょう。
学科、専攻まで書くものなの?
専門学校や短大、大学の場合、学科やコース名をどこまで書けばいいか迷ってしまいますよね。基本的には、学部・学科・コース名・専攻名などはすべて省略せずに書きます。「長すぎて、一行にまとまらない」という場合は、二行にわたっても問題ありません。、その内容を採用担当者の方に読んでもらいましょう。
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パート・アルバイトの履歴書の書き方~職歴編~
次に、職歴の書き方についてです。
学歴を書き終えたら、次の行に「職歴」と書き、その次の行から職歴を記載します。そして、職歴も学歴と同様に社名の省略はNGです。
入社年と退社年、どっちも書かなきゃいけないの?
職歴とは職務経歴のこと。最初に入社年月と入社した企業名を書き、その次の行に業種や従業員数、携わった仕事の内容を書き添え、最後の行に「退職した年月」と「一身上の都合により退社」と書きます。複数勤務した会社がある場合は、時系列に沿って過去から順番に書いていきます。
職歴欄に書ききれない場合は省略しても良い?
職歴が多い方の中には、履歴書のスペースにすべての職歴を書き切れない場合があります。正社員への応募の場合は、最後に「詳細は職務経歴書に記載」と書き、詳細は職務経歴書にまとめて提出します。
しかし、パート・アルバイトへの応募の場合、専門性の高い仕事やオフィスワークの仕事を除けば職務経歴書の提出が必要なケースは多くありません。そのため、職歴が複数ある場合については、業種や従業員数、携わった仕事の内容などは省き、入社した企業名と年月、退職した年月のみ続けて記載していきましょう。
派遣の場合は、どう書けばいいの?
派遣社員として勤務した経験がある方は、正社員とは書き方が異なります。最初の行に「株式会社○○(派遣元)に派遣社員として就業」と書き、次の行に「派遣期間満了につき退職」と書きましょう。正社員「入社」→派遣「就業」、正社員「退社」→派遣「派遣期間満了」と覚えておくと良いでしょう。なお、派遣先企業名については、守秘義務などの問題がなければ記載するのが良いでしょう。
在宅ワークや内職も職歴になる?
在宅ワークや内職も職歴として記載することができます。在宅ワークや内職を開始した年月を書き、その横に「○○の在宅ワークを開始」と書きましょう。
パート・アルバイトの履歴書の書き方~その他編~
名前や住所などの基本情報、学歴・職歴を書き終えても、まだまだ書く欄があります。ここでは、「本人希望欄」や「趣味・特技」「免許・資格欄」の書き方をご紹介します。
「本人希望欄」には何を書けば良い?
本人希望欄には、就業にあたっての希望を書きます。具体的には、勤務時間やシフトの希望、通勤手段に関する希望、仕事の希望など。ただし、「あれもこれも」とたくさん書いてしまうと、採用担当者に悪い印象を与える恐れも。そのため、就業に関する希望は、謙虚に書くのがポイントです。そして、「勤務可能日:月・火・水・金・日」「木・土は子どもの部活動の送り迎えのため、出勤不可」といった具合に、理由も簡潔にわかりやすく書きましょう。
「趣味・特技」に書いていいこと、悪いこと
趣味・特技は直接、仕事とは関係のないことですが、採用担当者が応募者の性格や人間性を把握する材料となります。「平凡な趣味だから」と書くのをためらう必要はありません。読書が好きなら、「読書」と書いた上で、どんな分野の本が好きなのか、具体的な内容を書き添えましょう。「趣味も特技もないなぁ」と悩んでいる人は、思い切って、周囲の人に「私の特技って何だと思う?」と聞いてみましょう。皆さんが気付かなかった「自分の良い所」を指摘してくれるかも知れませんよ。
なお、パチンコや競馬・競輪・競艇などのギャンブルを趣味・特技欄に書くのは避けましょう。ギャンブル以外で「書いていいかな」と迷う趣味や特技がある人は、「採用担当者が読んだらどんな印象を抱くだろう」とイメージして、判断しましょう。
「免許・資格欄」について
免許・資格も省略せず、正式名称を書きます。それぞれ取得した順番に書きましょう。自動車免許は種類も省略せずに書くこと(例・大型自動車第二種免許)。応募先の業務内容や仕事内容に関連した免許や資格がある人は、採用担当者へのアピールになります。逆に、まったく関連のない免許や資格名が羅列してあると、「当社には向いていないかも知れない」と思われる可能性も。資格をたくさん持っている人は、応募する企業の業務や仕事に関連したものに絞って書くようにしましょう。
免許・取得欄を空白にするのはできれば避けたいところですが、「書くことがない」と悩んでいる人は、無理に埋める必要はありません。「特になし」と記載しましょう。資格取得を目指して勉強をしている人は、その旨を免許・資格欄に書くのも有りです。
好印象を与える志望動機の書き方
どんなに頑張って履歴書を書いても、採用されなければ、その履歴書は無駄になってしまいます。皆さんが履歴書を書くのは、新しい仕事に就くため。履歴書の「志望動機欄」で、皆さんの「働くことへの思い」をアピールし、採用される確率を高める努力をしましょう。
経験がない場合は、仕事につながる強みで自己PR
「なんとなく高校を卒業して、気がついたら結婚・出産して、あっという間に40代になっちゃった。人に誇れるような経歴もない主婦が、仕事に就くことなんてできるの?」――そんな風に自己卑下する必要はありません。仕事の経験があまりない人でも、未経験の仕事にチャレンジする場合だって、十分に自己PRをすることができます。
なぜ、応募先の企業で働きたいと思ったのか。その理由を自分の言葉で書くようにしましょう。そして、経験がない分、仕事への意欲をアピールしましょう。仕事と関連のある趣味や特技があれば、ぜひ書き添えましょう。説得力のある志望動機であれば、採用担当者はきっと良い印象を抱いてくれることでしょう。
働ける日数・時間はなるべく多く書く
家事や育児をしながら働く場合、どうしても勤務日数や勤務時間に制約が出てしまいます。人によって勤務できる日数や曜日が異なるので、企業にとって「応募者の勤務希望日」を知ることはとても大切です。勤務可能な曜日や時間が多いほど有利になるので、働ける日数や曜日は遠慮して少なめに書くよりも、「最大限、これくらいなら働ける」と考えて、多めに書くことをオススメします。
前向きな志望動機にする
志望動機は曖昧な内容よりも、具体的な内容の方が「当社のことをよく調べてくれているな」と好印象を抱いてもらえます。応募する企業のホームページにアクセスして事業内容をチェックしたり、店舗を運営している企業であれば実際に店舗を訪れるなどして、その会社ならではの特徴を把握していきましょう。応募する企業のことをより深く理解することで、働く意欲も高まっていくことでしょう。その気持ちを、あなたらしい前向きな言葉で志望動機にまとめていきましょう。
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また、履歴書のテンプレートを公開しているサイトもあるので、活用してみましょう。多くのサイトが、無料でダウンロードすることができます。もちろん、マイナビミドルシニアでも、履歴書のフォーマットをご用意しています。
まとめ
履歴書を書くのは大変ですが、新しい仕事に就くための大きなチャンスです。一字一句丁寧に書き、採用担当者に自分の魅力のアピールを行いましょう。
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