前職を病気やケガで退職。再就職の際のポイントは?

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ミドルシニア層では、病気やケガが原因で退職したという方も多いのではないでしょうか。完治した、または治療しながら再就職の活動を進める中で、退職理由をどう伝えればよいか悩むことも。ここでは病気やケガで退職したときの、退職理由の伝え方をご紹介いたします。

退職の理由を隠してもメリットはない!退職理由は正直に伝えよう

まずはじめに、履歴書や職務経歴書に退職理由を書かなければならないという決まりはありません。そのため、書類選考においては記載されている内容で選考が進むため、あえて退職理由は記載しないという手もあります。ですが、面接の際に採用担当者が退職理由について質問してくることは想定されます。

「隠すために、嘘をついて乗り切ろう」という考えも浮かぶかもしれませんが、嘘をつけば多くの場合不自然さや事実の不整合が出てしまいます。その不自然さに採用担当者が違和感を抱く可能性もあり、応募者に対する不信感につながってしまいかねません。そのため、やはり退職理由を聞かれた場合は、隠したりせずに正直に事実を伝えましょう。

しかし、このように「正直に伝えた方が良い」と言われても、「病気での退職が不採用につながるのではないか」という不安を消せない人もいるかもしれません。しかし、嘘をついて隠すことにはメリットよりもデメリットの方が多いのです。内定が出た後に何らかの事情で病気での退職が判明すると、後に問題となることもありえます。

さらに病気が完治していない場合、会社に事実を伝えていないがために、採用後に通院の休暇をうまく取れないこともあります。そうすればきちんとした治療が継続できなくなり、病状が悪化する可能性もあるのです。それでは元も子もありませんので、やはり正直に伝えることが重要だといえます。

全快している場合、していない場合の伝え方

そもそも病気での退職は、誰にでも起こりうることであり、採用側もそれを理解しています。ただ採用担当者としては、採用後に体調の問題で業務に支障が生じたり、過去と同じように病気で退職したりしないかということが心配なのです。

そのため大切なのは、退職の原因となった病気が、今後働くうえで支障にならないことを説明することなのです。そこで病気での退職を説明する際には、現状の体調を明確に説明することに力点を置きましょう。

全快している場合の伝え方

病気が全快している場合は「現在は完治しており働くうえで問題になることはまったくありません」とはっきりと伝えます。その際には、完治した時期まで伝えるのが説得力を増す方法です。このように伝えておけば、採用担当者の不安も解消し、それ以上の説明を求められることはないでしょう。

全快していない場合の伝え方

一方病気が完治していない場合は、より詳細な説明を行います。病状を具体的に説明することで、仕事に支障がないことをきちんと伝えるのです。

例えば「前職では重い物を持つことが多く、腰を痛めてしまいましたが、現在は全快しています。医師の所見によると、重い物を抱えるなどの作業は向かないですが、運転業務など長い時間同じ姿勢でいる業務などについては、これまでと同じように従事できる、と聞いています」など、具体的な仕事内容と関係づけて説得力のある説明をするように心がけましょう。

そのためには、医師の診断書を得ておくのもひとつの方法です。医師に仕事内容を伝えたうえで、業務に支障がないことを証明してもらえば、応募者の主観ではなく客観的な情報であることが採用担当者に伝わります。必ずしも診断書を提出する必要はありませんが、求めがあれば提出できることを伝えておけば説明の信憑性は増すでしょう。

継続した治療が必要な場合の伝え方

また治療を継続している場合には「2カ月に1度、平日に通院する必要があります」というように、通院日についても説明しておきます。明確な情報を得ておいた方が採用担当者は安心するからです。これらを説明する際には、あいまいな表現をせず断定口調で説明する方が効果的です。

また、申し訳なさそうにせず、むしろ胸を張るぐらいの態度で説明した方が説得力を感じてもらえるでしょう。そのような姿勢が採用担当者の不安を払拭することにつながるのです。詳細過ぎる説明はかえって不安を増幅させる可能性もあります。必要なことを簡潔に説明できるよう、事前にまとめたうえで面接に臨みましょう。

長期ブランクへの質問は、前向きな回答で攻める方法も

病気で退職した後に長期のブランクがある場合は、その期間の過ごし方をポジティブに伝えることも検討してみましょう。例えば治療をしながらも、治療期間を利用して仕事に必要な知識の吸収に努めていたことを説明するなどです。仕事に役立つ資格の勉強や、不足していた知識の学び直しなどに時間を充てていたことを伝えることもできるでしょう。

それにより病気の中にあってもキャリアアップへの意欲を失わない前向きさをアピールすることもできます。ただそこまでポジティブでなくても構いません。体質改善に努めたことや新たなストレス解消法を取り入れたことなど、元気に働くための準備をしていたという説明でも良いのです。

その際、あくまでも病状と矛盾しないように注意しましょう。重篤な症状で長期間病床に伏すことがやむを得ないような場合には、治療に専念していたことを伝えれば良いのです。このような場合に無理にポジティブな説明をしようとすると、真実味に欠けて採用担当者に不信感を与えてしまう可能性もあります。

まとめ:大切なのは採用後!きちんと説明しよう

採用担当者は、応募者のスキルや性格などを中心に採否を判断します。ここで採用したいと判断した人材の場合、納得できる説明さえあれば、病気で退職した過去が問題になることはほぼありません。

採用されることをゴールととらえると、つい嘘をつくことも頭に浮かぶでしょうが、大事なのは採用された後です。会社と良好な関係を保ちながら、元気に仕事を続けるために臆することなく説明するようにしましょう。

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