キャリアアップとは何か?ミドルシニア世代が今考えるべき働き方
- キャリアを考える
- 公開日:2026年5月22日
キャリアアップとは「収入アップ」や「昇進」だけを指すものではなく、自分自身の価値を高め続けることです。人生100年時代を迎え、ミドルシニア世代にも長く働き続ける力が求められています。本記事では、キャリアアップとスキルアップの違いを整理しながら、変化する雇用環境の中でミドルシニアがどのようにキャリアを築き、成長し続けていくべきかを具体的に解説します。
キャリアアップとは、自分の価値を高めて成長すること
キャリアアップと聞けば、「収入アップ」や「昇格」などいう言葉をイメージする方が多いのではないでしょうか。
そもそもキャリアアップとは、業務知識や専門性を習得して能力を向上させ、経歴(自分自身の価値)を高めることを指します。ですから、昇進や管理職に任命されること、さらには転職によって収入を上げることなどを総じてキャリアアップと呼びます。
スキルアップとはどのように違う?
キャリアアップは経歴の向上を表すのに対して、スキルアップは本人の技能や能力の向上のことをさします。例えば、資格取得や経験の蓄積による技術習得などはスキルアップです。
スキルアップをすることで仕事の成果が上がりやすくなり、その後キャリアアップに繋がるという流れを想像していただくとわかりやすいでしょう。
特に、ポストが細かく設定されている会社はキャリアアップが見込めることも多く、同業他社への転職であれば業界経験がアドバンテージになる場合もあるため、転職でキャリアアップを図っていく人も多いのです。
ミドルシニア世代を取り巻く、キャリア環境とは?
現在の日本人の平均寿命は大幅に伸びています。この70年程で20年も寿命が伸びているといいますから、人生100年時代はもはや当たり前であることが頷けるでしょう。
平均寿命が伸びたことで、70歳や80歳になっても働き続けることができる世の中になったともいえます。もちろん、経済的な理由もあるかもしれませんが、健康なうちはなるべく外に出て、人とコミュニケーションを図っていきたいと考える方も多いはずです。
さらに、日本を取り巻く雇用環境は、大変な人手不足に陥っています。人口自体も減っており、なんと2050年には1億人を下回ると試算されています。そのため、ミドルシニアやシニアたちも社会に参画して働き続ける時代はもう到来しているのです。
つまり、ミドルシニア世代においては定年よりももっと先の目線を持って、キャリア形成をしていく必要があります。働く環境の変化に対応するためにも、ミドルシニア世代がキャリアを考えた際にはIT時術はもちろんのこと、インターネットに疎くては仕事にならないことが増えていくでしょう。
データ元:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」
キャリアアップに繋がる、ミドルシニア世代の働き方とは?
では、ミドルシニア層がキャリアアップを図るためには、どのように動いていけばよいのでしょうか。
転職や配置転換も積極に受け入れる
これからの時代は、70代になっても健康あれば働くことができます。しかし、同じ職場で同条件の下、60歳以降も働いていくことは難しい場合が多いかもしれません。そのため、転職を前提としたキャリア構築を考えていく必要があるのです。
とはいっても、もともと大企業など労働条件のよい会社では、転職するよりも社内で新しいポジションを求めていく方がキャリアアップに繋がることも少なくありませんから、ご自身の置かれた状況を客観的に見直してみましょう。
柔軟な働き方で、長く働くことを意識する
シニアになっても働き続けることを考えると、無理な働き方は長くは続かないでしょう。そこで長くキャリアを築いていくためには、テレワークや時短勤務など柔軟な働き方を取り入れるのも重要なことです。
日頃から意識して体力づくりをしていない限り、40代や50代を迎えると体力の衰えは急激にやってきます。長く働くためには無理のない働き方を選択する必要があるのです。
やりがいを重視した働き方にシフトする
キャリアアップと聞くと報酬を上げていくイメージがあるかもしれません。しかし、待遇を求めすぎず、やりがいを重視することもミドルシニアにおいてキャリアを考える上では重視すべき点です。
今後、転職を検討しているのであれば、まずは報酬や待遇よりも長く続けていけそうであるか、自分が好きなことであるかをしっかりと見極めるようにしましょう。好待遇でも長く続けられそうにない場合は、長期的にみた時にキャリア形成ではもったいないということになってしまいかねません。
ミドルシニア世代がキャリアアップを成功させるポイントとは?
では、ミドルシニアがキャリアアップを成功させるポイントは、どのようなところにあるのでしょうか。
期待されている「役割」を知る
ミドルシニア世代に期待される役割を知ることが、キャリアップの秘訣でしょう。70歳になっても働いていくためには、いつでも仕事を獲得できるようにしておく必要があります。そのためには「期待されている役割」を知ることが、何よりも大事になります。
年齢を重ねれば重ねるほど経験値も求められますし、マネジメント経験などの役割の需要は多いでしょう。このように、キャリアアップを成功させたいのなら、何を企業から求められているのかをしっかりと把握する必要があるのです。
目標から逆算したキャリア形成をする
キャリア形成を行う上でキャリアアップを考える時、まずは自分の目標とするところから逆算してキャリア人生を考える必要があります。ゴールが明確であればあるほどキャリアにおいて自分に必要なことも見えてきますし、今の段階で習得しておかなければならないスキルや能力もわかりやすくなります。
様々な可能性を探る
ミドルシニアからキャリアアップを考えるときに、様々な可能性を探ることは重要でしょう。例えば、人は年齢を重ねるとつい保守的になってしまいがちですが、人生100年時代において50歳はまだまだ折り返し地点なのです。
人間誰しも年齢を重ねると、どうしても挑戦に二の足を踏んでしまいがちです。気力体力ともに若いときよりも衰えていくものです。新しい可能性があることを信じられない瞬間もあるでしょう。
しかし、人生は今日が一番若い日です。気持ちが変われば見える景色が違うように、可能性の大小を自分で決めるのはナンセンスです。
ポータブルスキルを持つ
ポータブルスキルとは"業種や職種が変わっても通用する、持ち出し可能な能力"のことをいいます。ミドルシニア世代がキャリアアップを図るために意識したい能力の一つです。自分のポータブルスキルを知っておけば、転職活動でも役立ちますし、活躍できそうな職場を見つけやすくなるからです。
ある程度の生活資金を用意しておく
定年退職後、セカンドキャリアを目指した転職や起業がうまくいかなかった場合、収入がゼロになってしまう可能性もあるでしょう。そういったもしもの時に備えてある程度の生活資金は予め用意しておくべきでしょう。
現在の仕事を辞めて後悔はないか
キャリアを考えていく上で、今の仕事を辞めたらどうなるかを想像しておくことも大事になります。辞めてしまえば、これまで築いてきたキャリアが戻ってくることはありません。
さらに、職場を新しくするということは人間関係もまた一から築かなくてはならないでしょう。そういった面も考えてから、現職を辞めるかどうかの判断をすべきでしょう。
年齢や経験に縛られない職種を選ぶ
ミドルシニアがキャリアアップを図るために意識したいことは、年齢や経験を問わずに働ける業界を選択することです。業界によっては経験や年齢不問で求人を出している企業も多くありますから、選択肢を広げて職を探してみましょう。特に、運送業界や介護業界などはその傾向が強いです。
まとめ
ミドルシニアからのキャリアアップを成功させるためには、まずは視野を広く持つことが必要です。働き方が流動的になってきた今、長期的なキャリア形成に向けて動いていきましょう。