キャッシュレスで損しない！キャッシュレス決済の種類やメリット・デメリットをご紹介

キャッシュレス決済の3つの種類

キャッシュレス決済には、前払い・後払い・即時払いの3つの種類があります。3つの特徴と、それぞれに該当するサービスについてご紹介します。

前払い

事前に入金したカードや、決済サービスを会計時に読み取ってもらって支払う方法が前払い式です。よくある使い方は、交通系電子マネーに5,000円分を入金しておき、その範囲で買い物をする方法です。代表的なサービスには交通費電子マネー・QRコード決済・プリペイドカードなどがあります。

入金方法はさまざまですが、専用の入金機器から直接現金を入れたり、銀行口座から振り込んだりといった方法があります。事前に入金をしておくため、使いすぎを防止できるでしょう。ただし、入金した分を現金に戻したり、口座へ再度送ったりといったことはできません。入金しすぎてしまうことがないよう、入金額はよく考えて決めておく必要があります。

後払い

一定期間の利用金額が、後日まとめて引き落としされるのが後払い方式です。代表的なサービスいはクレジットカードがあります。また、クレジットカードと紐づけている交通系電子マネーやQRコード決済も、後払いになります。手元に現金がなくてもその場で支払いができるほか、支払いまで猶予があるので、ゆっくりとお金を準備できるのが利点です。

クレジットカードの場合は、支払い方法も豊富に用意されており、一括払いや分割払いができるため、自分の経済状況に応じた利用ができます。ただし、支払いをしている実感が薄くなるため、想像以上にお金を使っていたという事態が起こりやすくなります。

即時払い

決済と同時に銀行口座から利用した分が引き落とされるのが、即時払い方式です。主に銀行などが提供するデビットカードが即時払いに該当します。口座にお金が入っていれば買い物ができるため、事前のチャージや後から入金するといった手間がかかりません。その場で残高がわかるため、家計管理がしやすくなるでしょう。

キャッシュレス決済が使える場面

キャッシュレス決済が使える場面は年々増加しており、さまざまなお店でも導入されています。今回は代表的な4つの場面をご紹介いたします。

コンビニやスーパー

現在、コンビニやスーパーなどではキャッシュレス決済に対応しているお店がほとんどです。QRコード・クレジットカード・交通系電子マネーはもちろん、お店独自のプリペイドカードを発行している場合もあります。

ポイントサービスも用意されている場合が多いため、よく利用するお店のキャッシュレス決済サービスを使えば、貯めたポイントで買い物もできるでしょう。いちいちお財布から現金を出す必要がないため、購入した品物をすぐに受け取れます。

自動販売機

自動販売機もキャッシュレス決済に対応している場合があります。キャッシュレス決済なら、ドリンクを購入したいけれどお札しか入っていない・小銭を持ち歩きたくない・自動販売機の釣り銭が切れているといった状況でもスムーズに購入ができます。

対応しているサービスの幅も広いため、QRコード決済や交通系電子マネーなど、その時の状況に応じて使い分けも可能です。

ECショップ

ECショップでもキャッシュレス決済が主流となっています。クレジットカードのほかQRコード決済に対応しているショップが多く、手軽にいつでも購入できるため、利用する人は増加中です。利用者に対して、⚪︎％キャッシュバックやポイント還元率⚪︎倍といったキャンペーンも随時開催されています。

お金の受け渡し

お店での利用とは異なりますが、友人などとお金の受け渡しが発生した際には、QRコード決済のサービスを利用したやり取りが便利です。例えば、PayPayではSNSしか連絡先を知らない相手にも、リンクを作成してお金の送付ができます。

アプリ内で連絡先を交換しておく必要がないため、その場ですぐに会計が可能です。一緒に食事をした際の会計を現金でやり取りする手間がなくなるため、ストレスなく会計作業ができるでしょう。

キャッシュレス決済はどのくらいの人が使っているのか

現在、日本でキャッシュレス決済を利用している人は、どのくらいいるか気になる人もいるでしょう。経済産業省のレポートでは、2024年時点でのキャッシュレス決済比率は42.8％(141.0兆円)、うちクレジットカードが82.9％(116.9兆円)・デビットカードが3.1％(4.4兆円)・電子マネーが4.4％(6.2兆円)・コード決済が9.6％(13.5兆円)でした。

現在、政府はキャッシュレス決済の普及率80％を目指しており、昨年時点で半分を超えたとわかります。また2023年が39.3％だったため、順調に利用比率を伸ばしていると言えます。また、アイリッジが実施した「スマホ決済に関する調査」では、20歳〜69歳の男女の約70％がQRコード決済を利用していると回答しました。

40代・50代ではQRコード決済のほか、クレジットカードを利用している人も多くいました。しかし、近隣国ではキャッシュレス決済はさらに普及しており、韓国の99％、中国の83.5％と比較すると日本の利用率は高いとは言えません。

ですが、キャッシュレス決済の比率が40％を超えると、さらに比率は高まる傾向にあり、フランスやアメリカでは40％に到達してから6年で利用率が50％になったというデータもあります。2024年に比率が40％を超えた日本も、数年後にはキャッシュレス決済の比率が50％以上となるでしょう。

キャッシュレス決済の導入が進んでいる理由

キャッシュレス決済の導入が進んだ理由の1つには、クレジットカードのタッチ決済があります。日本ではコロナ禍以降、タッチ決済に対応しているクレジットカードが増加しています。

これまでは暗証番号の入力やサインが必須だったため、クレジットカードを使用するのにも一手間かかっていました。しかし、タッチ決済が導入されてからは、機械にカードをかざすだけで決済が終了するため、スムーズに買い物ができるようになりました。

また、国や自治体でもキャッシュレス決済を推奨しており、年金・健康保険・自動車税などをクレジットカードやQRコード決済で支払えるようになっています。

海外旅行者が近年増加傾向にあることで、クレジットカードなどのキャッシュレス決済に対応し始めたお店も増加中です。公共交通機関もクレジットカードのタッチ決済で乗車できるようになるなど、インバウンドに備えた対応が行われています。

さらに、店舗側には現金で管理する手間やリスクが減るため、導入している企業も増えてきています。レジ業務の効率化にもつながるため、生産性向上や防犯の観点からもキャッシュレス決済を導入しているお店や企業は徐々に増加しています。

キャッシュレス決済を使用するメリット

キャッシュレス決済を使用すると得られるメリットについて、3つご紹介いたします。ぜひ確認して、キャッシュレス決済の利用を検討してみてください。

お財布が軽くなる

キャッシュレス決済を利用する場合は、小銭を持ち歩く必要がなくなるため、お財布の中が軽量になります。クレジットカードやQRコード決済のアプリがあれば買い物ができるため、スマホだけで十分という場合もあるでしょう。

わざわざATMを利用する必要もなくなるので、お金を下ろすために銀行による手間もなくなります。財布を落としてしまっても入っている現金が少なければ、被害を最小限に抑えられるでしょう。さらに、大金を持ち歩かなくて済むので、防犯面でも安心です。

スムーズに支払いできる

キャッシュレス決済にすると、会計の際に財布から現金を取り出して支払い、お釣りを受け取って財布に入れた後に商品を受け取るという一連の動作が簡略されます。クレジットカードやQRコードを機器で読み取るだけのため、お店の人と金銭の受け渡しの手間が発生しません。

履歴が残る

キャッシュレス決済では利用した履歴が残るため、家計管理が現金よりもしやすくなります。レシートが出ない自動販売機での買い物や公共交通機関の利用なども、すべて記録として残るため、いつ・どこで・どのくらい使用したのかが明確になります。無駄使いしているかどうかもすぐに確認できるため、家計簿をつけなくても支出がすぐにわかるでしょう。

キャッシュレス決済を使用するデメリット

便利なキャッシュレス決済には、デメリットも存在します。どのようなデメリットがあるのか、今一度確認してみましょう。

不正利用のリスク

クレジットカードの場合は、不正利用されるリスクがあります。紛失した時だけではなく、カードの情報を登録していたお店などから情報が漏れる場合もあり、気づいたら知らない買い物を勝手にされていたという可能性があるのはデメリットです。対策としては利用するたびに通知が届くよう設定したり、こまめに明細を確認したりといった方法があります。

不具合の可能性

お店側の機器の不具合や通信障害、停電などの不具合が発生した際は、キャッシュレス決済が使用できなくなります。特に災害が起こった場合は、使えなくなるケースがほとんどですので、万が一に備えて常に少額の現金を持っておくと安心です。

使いすぎる可能性がある

キャッシュレス決済は現金よりも、お金を使っている感覚が薄くなるため、使いすぎてしまうこともあるでしょう。特に後払い方式のキャッシュレス決済は、手元にお金がなくても購入できてしまうので、支払い日間近にお金が足りないと慌てる可能性もあります。

使いすぎを防ぐには、前払い式や即時支払い式のキャッシュレス決済を検討してみてください。銀行口座からその場で引き落とされていくタイプであれば、口座にある分しか使えないので、予算以上の買い物を防げます。

キャッシュレス決済を賢く使うコツ

キャッシュレス決済を賢く使うためのコツを、2つご紹介いたします。

現金との使い分け

キャッシュレス決済を賢く使うには、現金との使い分けを徹底しましょう。お店によっては現金支払いのみの場所もあるため、現金が必要になりそうな場面では現金を用意する、キャッシュレス決済が使える場面では積極的に活用するといった使い分けです。

また、財布やカードケースに少額の現金を常に入れておくと、万が一のときにも安心です。キャッシュレス決済のみにこだわるのではなく、状況に応じた使い分けを意識しましょう。

ポイントの活用

キャッシュレス決済のサービスで貯まるポイントも、うまく活用していきましょう。ポイント還元率の高いクレジットカードの利用や、還元率が高い期間に買い物をすれば、効率よくポイントを貯められます。

貯めたポイントは買い物やアイテムの交換などに利用できるため、現金を使わずに買い物やレジャーなどを楽しめる可能性もあります。キャッシュレス決済を使用する際は、ポイントを貯めることも意識してみてください。

まとめ

キャッシュレス決済の種類やメリット・デメリットなどについて、ご紹介しました。キャッシュレス決済は前払い・後払い・即時払いの3種類があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。

うまく活用できれば、家計管理が楽になるほか、ポイントを使ってお得に買い物を楽しめる機会も出てきます。自分に合ったキャッシュレス決済を活用して、日々の買い物を楽しんでください。