施設警備の仕事は年齢制限がある?シニアにおすすめの理由
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- 公開日:2023年11月22日
オフィスビルや商業施設などの警備を行う施設警備は、幅広い年齢の方が活躍しています。今回は施設警備の業務内容や、働く場合の年齢制限について詳しく解説します。
施設警備とは
施設警備とはどのような仕事を行うのか、なんとなくは知っていても具体的なイメージがつかない方もいるでしょう。まずは、施設警備の仕事内容や主な勤務地をご紹介します。
施設警備の仕事内容
施設警備は商業施設やビルに常駐し、事故や盗難といったトラブルを防ぐための警備が主な仕事です。基本的に接客はありませんが、働く場所によっては来訪者の案内や、取り次ぎといった業務も発生します。専門の資格がなくても就業できるため、未経験でも始めやすい仕事のひとつです。
主な業務内容
・施設内の巡回
・人や車両の出入り管理
・防犯モニターの監視
・立哨(建物の入り口などで、留まって監視をする)
・施設の開閉・鍵の管理・施錠確認
・非常事態や怪我人の対応
施設警備の主な勤務場所
警備員が常駐している施設は多くありますが、規模や雰囲気は施設によって異なるため、どのような場所で働くかは事前に確認しておく必要があります。
オフィスビルやショッピングセンターなど、普段から施設警備員を見かける場所以外にも、実は身近な場所で活躍しています。施設警備は基本的に同じ場所で働き続ける可能性が高いため、自宅から通いやすい場所を選ぶと無理せずに続けられるでしょう。
主な勤務場所
・オフィスビル
・商業施設
・テーマパーク
・銀行などの金融機関
・図書館などの公共施設
・メーカーの工場や倉庫
・空港や港湾施設
施設警備の働き方
施設警備の雇用形態は正社員や契約社員ですが、派遣やアルバイトでの採用もあります。ミドルシニア歓迎の案件も多くあるため、年齢を気にせずに働けるでしょう。24時間体制の警備をする施設では警備員が常駐している必要があるため、勤務形態は変形労働時間制や、三交代制での勤務がほとんどです。
変形労働時間
週や月で労働時間を調整し、1日8時間週40時間を超えた勤務を行います。そのため仮眠の時間などを含む、24時間の勤務を行う場合があります。
三交代制勤務
日勤・夜勤・昼夜勤と勤務時間を3つに分けた、シフト制での勤務です。夜勤があるかどうかは企業や勤務先によって異なるため、働き方の希望がある場合は事前に確認すると良いでしょう。
施設警備には年齢制限がない!
施設警備員の仕事には原則年齢制限(※1)がないため、シニアでも働ける仕事です。実際にシニアで働いている人も多く、警備員の平均年齢も50.6歳と高めの傾向です。※1:警備業法により満18歳以上である必要があります。
自身の年齢が高いからという理由で、施設警備の仕事を諦める必要はありません。年齢を重ねても新しい仕事を始めてみたい方にとっては、年齢による制限がない施設警備の仕事は魅力的でしょう。
参考:政府統計の窓口
施設警備がシニアにおすすめの理由
施設警備の仕事がシニアにおすすめとされている理由を4つご紹介します。
未経験歓迎の求人が多い
施設警備は、未経験者を歓迎している求人が多くあります。実際に求人サイトを確認すると、未経験・資格を持っていない方でも就業可能な案件がほとんどです。
また、警備業法で30時間以上の研修が必要と定められているため、採用後の研修が充実しています。施設警備に関する資格を持っている場合は、即戦力として働けるうえ、給与アップの期待できるでしょう。
平均年齢が高い
施設警備の仕事は平均年齢が高い点も、ミドルシニアにおすすめの理由のひとつです。警備員全体の平均年齢は50.6歳、多くのミドル・シニア世代が働いている仕事であるとわかります。
施設警備の仕事は、他の警備の仕事より比較的継続しやすいため、定年後の再就職先として選択する人もいます。同年代の人と働ける環境であるため、安心して働き続けられるでしょう。
大変な業務が少ない
施設警備の仕事は施設の巡回や防犯カメラによる監視など、防犯や安全な環境の維持がメインです。肉体労働の側面が強くないため、シニアの方でも少ない負担で働けるでしょう。
また、接客の機会はほとんどないため、黙々と仕事を続けられる点もメリットといえます。毎日決まったルーティンで働きたい、肉体的な負担を軽減させたい、黙々と働きたい方には向いている仕事でしょう。
プライベートの時間を大切にできる
警備の仕事はシフト制や変形労働時間制など、1回の勤務が長時間になる場合があります。しかし、たとえ24時間勤務だった場合でも、勤務後2日間ほどは明け日と通常の休日があります。そのため、仕事の後にしっかりとプライベートの時間を確保しやすいでしょう。
シフトの融通が利く場合もあり、ほかの仕事との掛け持ちや、通院のために時間を確保するといった働き方も。自分の時間を持ちながら、仕事も続けたい人には向いているといえます。
施設警備に就くときの注意点
施設警備にはメリットはもちろん、就業する際までに確認すべき注意点もあります。無理なく仕事を続けるためにも、どのような点に注意をすべきか事前に確認しましょう。
勤務時間が長い
先述している通り、警備の仕事は長時間働く場合があります。警備体制や企業によって異なりますが、長い場合は24時間勤務が発生します。拘束時間が長いため、短時間で勤務したい人は、勤務時間の確認が必要です。
休憩時間が多く確保されている、体力的な消耗が少ない場合でも1日中仕事として過ごすため、人によっては辛いと感じるでしょう。しかし拘束時間が長い分、1回の勤務あたりでの収入が高いといったメリットもあります。夜勤がある場合は手当もつくため、通常よりも高額な報酬となります。
勤務地によっては立ち仕事がある
監視カメラのチェックは座って行う場合がほとんどですが、施設内の巡回や同じ場所に立ったまま監視をする立哨という業務もあります。身体の状況によっては、仕事内容がきついと感じることもあるでしょう。施設や企業によって仕事の進め方が異なるため、気になることは面接時などでしっかりと確認しましょう。
自分に合った施設警備の仕事を探す方法
入ってから思っていたのと違った、想像以上に仕事が辛かったとならないためにも、自分に合った仕事探しは重要です。ここでは無理なく、働き続けられる施設警備の仕事を探すための方法をご紹介します。
雇用形態を絞って探す
安定して仕事に就きたい場合は正社員、週3日で働きたい・日中の短時間で働きたいといった勤務日時の希望がある場合は、アルバイトで探すと良いでしょう。自身の希望の働き方を叶えるには、どのような雇用形態が合っているのかを事前に考えておくとスムーズです。
希望の仕事内容か確認する
座り仕事や立ち仕事のどちらがメインなのか、具体的な業務内容は何かを確認することが大切です。配属先のビルや施設によっても業務内容は異なるため、求人情報だけではわからない部分は、企業に直接質問してみると良いでしょう。勤務先が誰でも入れる施設の場合は、どのような雰囲気の場所で働くのかを事前に見に行くこともできます。
通勤しやすい場所を選ぶ
自宅から近い場所であれば、通勤時間に必要な時間が減りストレス軽減にもつながります。ただし、勤務先の範囲を狭めすぎると選択肢が減ってしまうため、無理なく通える範囲や、通勤にかけられる時間を事前に決めておきましょう。
まとめ
施設警備の仕事は年齢制限がないため、ミドルシニアでも働きやすい仕事のひとつです。平均年齢も50.6歳と高い傾向にあるため、同年代の人と働ける環境、ミドルシニアでも続けやすい仕事といえます。
業務内容は勤務先や企業によって異なるため、自分の体力面を考慮したうえで、勤務先を決定する必要があります。勤務時間は長い傾向にあり、24時間の拘束となる場合もあります。どの程度の勤務時間が必要か、休憩時間はどのようになっているかは、事前に確認しましょう。