ミドルシニア大歓迎の飲食業界!働くメリット・デメリットなど
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- 公開日:2023年8月31日
飲食業界では、現在ミドルシニアを必要とする会社が増加しています。ミドルシニアが働きやすい環境であることが多く、実際にたくさんの方が活躍しています。今回は、飲食業界でミドルシニアが求められる理由や、飲食業界で働くメリット・デメリット、仕事の探し方を解説します。
飲食業界の仕事とは
飲食業界には「飲食店系」「調理系」「栄養管理系」「食品メーカー系」などの仕事があります。
飲食店系
カフェやレストランで接客や調理、デリバリーの仕事に取り組みます。
調理系
調理師やパティシエ、職人としてさまざまな場所で調理を行います。
栄養管理系
栄養士・管理栄養士として病院や学校などで管理栄養の仕事を行います。他にも料理研究家としてレシピを考案することも栄養管理系のひとつです。
食品メーカー系
商品開発や店舗開発、マーケティング、スーパーバイザーとして働きます。仕事内容は多岐にわたり、飲食業界の売り上げを伸ばすための取り組みをします。
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【客数増加中!】飲食業界の市場規模
外食市場調査(2023年度4月度)によると、外食市場規模は2,696億円。昨年同月と比較すると236億円のアップです。また、外食市場規模は17カ月連続で昨年より向上、単価は18カ月連続で昨年より向上と、飲食業界の市場規模が拡大しています。
市場規模が拡大している理由は、新型コロナウイルスが5類に移行したことやマスクの着用が自由になったことがあげられます。また、訪日客が増えたことも理由のひとつでしょう。ファストフード店をはじめ、ファミレス、居酒屋、レストラン、カフェなど、どの業態でも売り上げがアップしています。これらにより、客数が増加していることがわかります。
参考:株式会社リクルート「外食市場調査(2023年度4月度)」
飲食業界でミドルシニアが求められている理由
飲食業界では、これまでミ大学生などのアルバイト採用に力を入れている傾向にありました。しかし、現在はミドルシニア世代の採用が活発になっています。その理由について順に解説します。
人手不足だから
現在、飲食店の7割が人手不足になっていると言われています。正社員として働く場合、長時間労働になりやすかったり、他業界と比較して給与が低かったりと人手不足が起こりやすい現実があります。そのため、学生や若者だけでなく、主婦・ミドルシニアのアルバイト・パート採用が活発になっているのです。
社会人経験を活かせるから
社会人経験があるミドルシニアは、コミュニケーション能力や臨機応変な対応能力が身についています。また、マルチタスク能力が高かったりと、その高いパフォーマンスを理由にミドルシニアの採用が活発になっているのです。お客様に安心感を与えられることも理由のひとつだと言われています。
勤務態度が良好であるから
学生はその後の就職などもあるため、一定期間で辞めてしまうことがほとんどです。採用する企業側からすると、また新たに採用し研修を行う必要がある若手より、長く働いてくれる可能性のあるミドルシニア世代に活躍してほしいと考えています。
ミドルシニアが活躍する企業が増加しているから
多くの大手チェーン店でミドルシニアの採用が活発となり、たくさんの方が活躍しています。実際にミドルシニアが活躍する結果が出ているため、大手チェーン店だけでなく、個人店などさまざまな飲食店でミドルシニアの採用が活発になっているのです。
飲食業界で働くメリット
飲食業界で働くメリットは以下の通りです。
お客様と直接関われる
お客様と直接関われることはメリットだと言えます。ホール・キッチン・デリバリーで、丁寧な対応や細かな気配りをしながら働くと、「美味しかった」「ごちそうさま」とお客様から声をかけていただくことがあります。また、料理を食べている時に笑顔が見られることもあるでしょう。
提供した料理の反応を直接見られるのは飲食店の大きな魅力です。お客様の喜ぶ声・顔を見れば、働くモチベーションアップにもつながるでしょう。
短時間勤務ができ、働きやすい
飲食店は短時間勤務や融通のきくシフトなどの求人が多いです。そのため、私生活を大切にしたい方や体力面を考慮して働きたい方にとって大きなメリットだと言えます。
また、チェーン店では特に労働環境や福利厚生が整っています。楽しく働くためにも労働環境は重要なことです。さらに、多くの店舗ではマニュアルがあるため、飲食店未経験のミドルシニアでも働きやすいでしょう。
接客スキルが身につく
飲食店でホールを担当する場合、お客様と直接関わることとなります。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と挨拶することはもちろん、お客様の要望に応えるためにコミュニケーション能力が欠かせません。
コミュニケーション能力が身につくと、他の仕事でも効率的に仕事ができたり、チームと連携して仕事ができたりなど、飲食店だけでなく他業界でも活かす能力が身につけられます。そのため、接客スキルが身につくことはメリットだと言えます。
体力がつく
飲食店で働くと、立ち仕事や両手に料理をもって運ぶ仕事が多くなります。普段の生活では使わない力を使うことで、仕事を続けるにつれて自然に体力がつきます。「体力の衰えが気になる」「今後の生活を楽しむために体力をつけたい」という方にとってメリットとなるでしょう。
料理スキルがアップする
飲食店にてキッチンで働くと料理スキルがアップするメリットもあります。日常的に料理をする方も、料理経験がない方でもさまざまな料理を作ることで、これまでにないレシピや、食材の組み合わせ、効率のいい調理方法を知ることができ、料理スキルがアップするでしょう。料理経験がない方は、新たな趣味となるかもしれません。
若々しくいられる
同じ職場で働く方やお客様と関わることで、新しい考え方や流行、情報を得られます。新鮮で刺激的な日々をおくれるため、若々しい気持ちになれるでしょう。また、特にホールで働くといつも笑顔で勤務しますよね。顔の筋肉を使うことで、お肌のリフトアップ効果もあるかもしれません。
飲食業界で働くデメリット
飲食業界で働くデメリットは以下の通りです。
立ち仕事が多い
お客様のオーダーをとったり商品を運んだり、調理をしたりする飲食店は、立ち仕事がほとんどです。特にランチタイムなど、お客様が多い時間帯は動き回ることもあります。そのため、体力に自信がない方はデメリットに感じるでしょう。しかし、働く中で体力がつけば、楽しく働くこともできます。
髪色や服装に制限がある
料理を扱う飲食店は、派手な髪色ができなかったり、長い髪は束ねる必要だったりすることもあります。また、服装に指定があることもあります。髪色や服装の制限なく働きたい方はデメリットに感じるでしょう。
ミドルシニアを採用している企業5選
現在、さまざまな企業でミドルシニアの採用が活発になっています。
モスバーガー
日本で生まれ、日本の味を大切にするハンバーガー専門店のモスバーガーでは、ミドルシニアのアルバイト採用が活発です。特長は、社員やパート、アルバイトの垣根なく和気あいあいと仕事に取り組めること。また、お客様との会話も大切にできるお店であることです。
10代~70代と幅広い世代の方が活躍しています。実際に働くスタッフからは「スタッフのつながりが温かい」「最初は難しそうダと感じていたけど、簡単だった!」との声があるようです。
主な仕事内容
・お客様へのお声がけ
・注文をレジ画面にタッチして登録
・ハンバーガーの調理
すかいらーく
ガストやバーミヤン、ジョナサンなどのファミレスを運営するすかいらーくでもミドルシニアの採用を行っています。すかいらーくの特長は、ライフステージやライフスタイルに合わせて自分のペースで働けること。職種や働く時間帯もスタッフによってそれぞれのため、自分の希望に合わせて働くことができます。
また、仲間同士でサポートし合う環境があるため、飲食店未経験でも安心です。実際に働くスタッフからは「やりがいがある」「生活に活力が出た」という声が寄せられているようです。
主な仕事内容
・お客様のご案内
・注文のお伺い
・料理のお届け
・自動計算のレジでお会計対応
・調理
・仕込み
マクドナルド
ファストフード店のマクドナルドでも、ミドルシニアが活躍しています。マクドナルドでは60歳以上のクルーを「プレミアムエイジクルー」と呼んでいます。シニアの採用が活発になる前から積極的に採用を行っており、現在7,500以上のプレミアムエイジクルーが働いています。
マクドナルドの特長は、教育体制が整っていることです。入店するとプログラムに沿って学んだり、動画を見て学んだりすることで誰でもわかりやすく仕事を覚えられます。実際に働くクルーからは「周りのクルーに気遣っていただくことが多く、働きやすい」「働き始めてから元気になったと言われた」という声があるようです。
主な仕事内容
・接客
・席へのご案内
・お食事後のトレーのお預かり
・料理の調理
・テーブルやトイレ、床の清掃
丸亀製麺
うどん専門店の丸亀製麺も、ミドルシニアの採用が活発です。丸亀製麺の特長は、自由に働けることです。基本的なマニュアルはありますが、細かく定められていません。お客様に合わせて臨機応変に働けるため、心のこもった対応ができることが特長だと言えます。
とはいえ、仕事内容がわからないと不安ですよね。入店時にはわかりやすい研修動画や先輩からの教育があるので、安心して仕事ができるでしょう。また、1日4時間未満・週2からの勤務も可能で、働きやすい環境があることも特長のひとつです。
主な仕事内容
・接客
・料理の調理
・調理補助
・仕込み
ドン・キホーテ
総合ディスカウントストアドン・キホーテでは、早朝品出し・売場スタッフを中心にミドルシニアの採用を行っています。ドン・キホーテの特長は、1人ひとりのスタッフに発注や買場作りを任せてくれること。
接客やレジ、品出し、発注など覚える業務は多いものの、お客様に感謝されたり、発注した商品が思う通りに売れたりするとやりがいを感じられます。また、責任感を持って仕事に取り組めるため、毎日が刺激的でしょう。実際に働くスタッフからは「できる仕事が増えるのは楽しい」「仕事を任せられるのが嬉しい」という声があります。
主な仕事内容
・レジ
・品出し
・棚替え
・お客様対応
・発注
ミドルシニアが活躍できるバイト先の選び方
飲食店に応募する際には、4つのポイントを抑える必要があります。自分にぴったりな飲食店を探すためにも、しっかりとチェックしておきましょう。
シフトの融通が利く企業を選ぶ
仕事を長く続けるために大切なのは、無理をしないことです。飲食店は立ち仕事がほとんどであるため、体力を使います。年齢を重ねると疲れを感じやすくなり、続けにくくなる可能性があります。
そのため、週に何日程度勤務すればいいのか、勤務時間はどの程度なのかをチェックしておきましょう。体力面や私生活との兼ね合いを考慮して、自分のペースで働ける飲食店を選びましょう。
シニア歓迎の求人を選ぶ
現在、すかいらーくやマクドナルドなど大手企業のシニア採用が活発になり、個人店でもシニア採用を積極的に行っています。そのため、求人情報には「シニア歓迎」と書いたものが多くみられます。
シニア歓迎の飲食店では、すでに同年代の方が働いていることが多いです。シニアでも働ける勤務体系・仕事内容であるとわかるため、飲食店選びの際に便利です。また、そのような飲食店はシニアのスキルを求めていることも多いです。
条件の優先順位を決める
仕事選びで大切なのは、「絶対に譲れない条件」「譲ってもいい条件」を決めることです。例えば、勤務日数や勤務時間、給与、仕事内容などがあげられます。
「週2~3日で自分のペースで働きたい」という場合は勤務日数を「絶対に譲れない条件」としましょう。ホールであれば仕事内容にこだわりがない場合は仕事内容を「譲ってもいい条件」にすれば条件を決められます。条件を決めると、どのような飲食店が自分に合っているかを見極めることができます。
年齢を悲観的に考えない
「体力が落ちているから...」「接客をしたことがないから...」と年齢やこれまでの経験を理由に悲観的になるのはよくありません。「楽しそう!」「やってみたい!」と思える飲食店を選べば、日々の仕事にモチベーションを高くもって働けます。さまざまな求人をチェックしたり、同年代の知人に飲食店の仕事の話を聞いたりして、興味の持てる仕事を探しましょう。
ミドルシニアのアルバイトの探し方
自分に合った飲食店アルバイトを探す方法はさまざまです。ここでは5つの方法をご紹介します。
マイナビミドルシニアで探す
1つ目の探し方は、40代・50代・60代向けの求人サイトである「マイナビミドルシニア」です。働く時間やエリア、活躍中の年代などから検索できるため、ミドルシニアが働きやすいと感じる仕事を探せます。自分に合う仕事を効率的に探したい場合におすすめです。
ハローワークで探す
厚生労働省が設置した職業紹介事業「ハローワーク」でもアルバイトを探せます。基本的にはハローワークに設置されたパソコンなどで求人を検索します。中小企業・個人店のアルバイトが多い傾向です。また、相談員に相談しながら探すことも可能です。
シルバー人材センターで探す
「シルバー人材センター」は60歳以上が登録できる仕事紹介事業です。人材センターは各区市町村に設置されているため、家の近くの仕事を探せます。また、短時間勤務が可能な求人が多いため、体調面を考慮して仕事ができるでしょう。しかし、長い期間働ける仕事はありません。飲食店で長く勤めたい方は別の方法で仕事を探しましょう。
折り込みチラシで探す
新聞折り込みなどのチラシに書いてある求人で応募するのもひとつの手です。チラシには地域の仕事が掲載されているため、家の近くで働きたい方はチェックしておきましょう。勤務時間や勤務曜日、給与などの記載はあるものの、詳細な仕事情報は掲載されていないため、応募前には情報を集める必要があります。
知り合いに紹介してもらう
知り合いが働くお店など紹介してもらえないか聞くこともおすすめです。人間関係を1から築く必要がなかったり、事前に職場の雰囲気がわかったりすることがメリットです。しかし、知り合いに紹介してもらったため、やめたくなった時にやめにくくなる可能性もあります。
まとめ
ミドルシニアの採用が活発な飲食店は、働きやすい環境が整備されていることが多いです。そのため、接客の仕事をしたことがない方でも働きやすい業界だと言えます。仕事内容だけでなく、家からの近さや勤務時間、給与などを考慮するなら、複数の飲食店を比較して仕事を探すことがおすすめです。