定年後、第2のおひとり様人生を楽しむ生き方とは?充実する過ごし方を紹介
- 100年時代のライフデザイン
- 公開日:2023年3月22日
おひとり様人生を楽しむための基本から、日々が充実する過ごし方をインドア・アウトドアに分けて紹介します。定年後の人生を楽しむおひとり様の共通点も解説しますので、参考にしてみてくださいね。
定年後の第2のおひとり様人生を楽しむための5つの基本
55~59歳の男性4人に1人、女性6人に1人がおひとり様である現代(※1)。
「仕事がない毎日をどのように過ごせばいいのかわからない」「第2のおひとり様人生を楽しむコツが知りたい」「生活への満足度が下がらないか不安」など、お悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、せっかくの第2のおひとり様人生は楽しくイキイキと過ごしたいですよね。
定年後の第2のおひとり様人生を楽しむためには、5つのポイントをおさえておく必要があります。順にみていきましょう。
※1:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2022年版」から筆者が計算
①規則正しい生活を心がける
働いている間は同じ時間に起床し、決まった時間に昼食をとり、帰宅する、そんな生活を送っていたことでしょう。お休みの日にゆっくり寝たり、夜更かししたりすることはあったとしても、基本的には規則正しい生活を送っていたはずです。
定年後は毎日が休日となり、時間管理を自分で行う必要があるため、起床時間や就寝時間、食事時間などがバラバラになる傾向があります。しかし、定年前のような規則正しい生活を送らなければ、健康状態に悪影響を与えてしまいます。
「朝起きて活動し、決まった時間に食事をとり、日が暮れれば休む」といった規則正しい生活を心がけ、健康を維持しましょう。
②月に使えるお金を知っておく
年金や貯蓄などの中で1か月に使える金額を把握することも大切です。日本年金機構のねんきんネットでは、自分の年金情報を24時間チェックすることができます。また、年金事務所で尋ねても年金額を知ることができます。
人生を楽しむためには娯楽費などで使えるお金が必要ですよね。家賃や光熱費、水道費、食費、保険料、通信費など必ず必要なお金を把握し、1か月に使えるお金を把握しておきましょう。
③小さなルーティンをもつ
定年後には小さなルーティンをもちましょう。たとえば、犬の散歩や家事、勉強のほか、朝ドラや昼ドラの視聴、スポーツクラブへの参加など。
習慣化していけばライフスタイルが維持できたり、メリハリのある毎日を送ったりできます。無理のあるものではなく、続けられるものをルーティン化することが大切です。
④新しいことにチャレンジする
定年前にできなかった新しいことにチャレンジすることも大切です。たとえば、スマホや最新機器の購入、電子決済やSNSの利用も検討してみましょう。
最新のものは操作方法がわからず諦めてしまいがちですが、新しいことに挑戦すれば認知症予防につながります。また、社会に取り残されることもなく、孤独を感じることも少なくなります。
➄社会とのつながりを持ち続ける
スポーツや趣味、旅行を通してさまざまな人とコミュニケーションをとることも大切です。また、ボランティア活動や仕事を通して社会とのつながりを持ち続けることもいいでしょう。
社会とのつながりをもちコミュニケーションをとることで、定年後に感じにくいやりがいや人の役に立っていることを覚えることができます。また、孤独も感じづらく、健康にもいい影響を与えます。
【インドア派】定年後の第2のおひとり様人生が充実する過ごし方
インドア派のあなたにおすすめする過ごし方をご紹介します。今すぐはじめられるものが多いので、ぜひ挑戦してみてください。
映画・ドラマ鑑賞
映画・ドラマ鑑賞は一人で楽しめ、充実した時間を過ごせる趣味です。レンタルショップで最新映画や過去のドラマを借りに行ったり、映画館まで足を運んだりすれば運動にもつながります。
また、近年は動画配信サービスが普及しているので、1か月に複数の映画やドラマを鑑賞する方は登録してみるのもいいでしょう。手頃な値段でさまざまな作品が見られます。
読書
読書は簡単にはじめられる充実した過ごし方です。小説やエッセイ、マンガ、専門書、雑誌など自分が好きなジャンルのものから読み進めてみましょう。定年前は通勤途中や就寝前など短時間しか時間が取れないことが多いですが、定年後であれば1つの本に没頭できることできます。
教養を高められるのもうれしいポイントですね。本は購入のほか、図書館や電子書籍の利用で楽しめます。サブスクリプションサービスもあるので、検討するのもいいでしょう。
ゲーム
ビデオゲームやモバイルゲームなどのeスポーツもシニアの充実した過ごし方のひとつです。脳トレ系やスポーツ系、シューティングゲーム、動物育成ゲームなどさまざまなジャンルがあります。
eスポーツは年齢・性別関係なく楽しむことができます。また、認知症予防や健康状態の維持にもつながるなどメリットも多くあります。
DIY
細かい作業やコツコツと作り上げることが好きな方におすすめしたいのが、ものづくりです。コースターやパッチワーク、編み物などの手芸に加え、壁掛け収納や壁紙の貼付けなどのDIYへの挑戦もいいでしょう。
長時間没頭でき、成果が出やすいのでやりがいをもって取り組めます。手芸教室やDIY教室の開催も多いため、学びたい方やコミュニティを増やしたい方はぜひ参加してみてください。
SNS
LINEやFacebook、Twitter、InstagramなどのSNS(ソーシャルメディア)はスマホやパソコンがあれば簡単にはじめられます。趣味や旅行先の写真を送ったり、他愛のない話をしたり、気楽にコミュニケーションをとることができます。
また、普段会えない友人とも会話ができたり近況を知ったりすることも可能です。同じ趣味の仲間を探すこともできるため、コミュニティづくりにも最適ですよ。
【アウトドア派】定年後の第2のおひとり様人生が充実する過ごし方
アウトドア派のあなたにおすすめする過ごし方をご紹介します。健康状態の維持につながるものが多いので、自分にぴったりな過ごし方を見つけてくださいね。
旅行
定年前は長期間のお休みが取れないことが多く、思ったように旅行に行けなかった方も多いのではないでしょうか?これまではいけなかった場所に旅行に行くことは第2の人生だからこその楽しみ方です。
電車やバスを使って近隣の県で旅行することも、飛行機や新幹線を使って遠出することもできます。また、バス日帰り旅行やクルージングもおすすめ。1週間~1か月程度必要な海外旅行にも行けますよ。学生時代や若い頃に訪れた場所を再訪して、思い出に浸るのもいいでしょう。
登山・ハイキング
達成感を覚えられる登山・ハイキングはおすすめの趣味です。登山までの体力づくりや準備運送、長時間歩くことで、健康的なからだを作ることができます。また、頂上からしか見られない景色を見れば満足感を得られるでしょう。
ただ、長い距離・斜面を歩くためケガには注意しなければなりません。体力に自信がある方や、登山・ハイキングに向けて体力づくりができる方はぜひ挑戦してみてください。
スポーツ、スポーツジム
スポーツをはじめれば、健康維持や認知症予防のほか、人間関係が広がるメリットがあります。ウォーキングをはじめ、ゴルフやゲートボール、卓球、水泳、ヨガなどさまざまなスポーツに挑戦できます。
スポーツジムに通うこともおすすめ。最近ではシニア向けプログラムがあるジムも多く、参加しやすいです。定期的に運動すれば、体力アップの効果やストレス解消を感じられますよ。
カメラ
カメラで写真を撮ることもおすすめの過ごし方です。花や動物、風景などを撮って、友人に共有したり、コンテストに応募したりなどさまざまな方法で楽しめます。また、写真撮影のために外出する機会も増えるため、健康的な趣味だと言えるでしょう。
デジカメや一眼レフはもちろん、スマホや携帯電話での撮影もできます。いきなりカメラを買うのはちょっと...という方はお手持ちのスマホ・携帯電話でスタートするのもいいかもしれません。
習い事・ボランティア
習い事・ボランティアに参加することもおすすめします。習い事には、英会話や楽器演奏、スイミング、ヨガ、俳句・短歌、ペン字、陶芸、社交ダンス...多種多様なジャンルがあります。
また、清掃や介護や育児のボランティア、災害ボランティアに参加するのもいいでしょう。多くの方とコミュニケーションをとれたり、やりがいにつながったりとさまざまなメリットがありますよ。
定年後のおひとり様人生を楽しむ人の共通点
定年後の第2の人生を充実させ、楽しくイキイキと過ごす人にはどのような共通点があるのでしょうか?順に解説していきます。
好奇心を持って行動する
おひとり様人生を楽しむ最大の秘訣は、好奇心を持って新しいことにチャレンジすることです。「もう歳だし...」と諦めるのではなく、「楽しそうだし、とりあえずやってみよう!」「おすすめされたから、食べてみよう!」と挑戦することが大切。
好奇心を持って行動すれば、新しい友人ができたり、新たな発見があったり、生きがいにつながったりする可能性もあります。
身なりに気を付ける
ほぼ毎日仕事に出かけ人に会っていた定年前と比べ、人に会う機会が減る定年後は身なりへの意識も薄まってしまう傾向があります。しかし、身だしなみを整えたりおしゃれな服を着たりすることは毎日楽しく過ごすのに大切な要素です。
身なりを整えることで外出したい気持ちも高まり、他人との交流や健康維持につながります。
親しい友人や家族と良好な関係を築く
定年後は現役時代と比べ、どうしてもコミュニティが狭くなる可能性が高いです。親しい友人や家族と良好な関係を築けば、小さめのコミュニティでも楽しく過ごすことができるでしょう。
また、地域の方と関わることもおすすめ。普段から挨拶をしたり少し話をしたりするだけでも孤独を感じづらくなります。協力し合える関係ができると想定外の事態が起きた時でも安心ですよ。
定年後のおひとり様人生を楽しめていない人の共通点
定年後の第2の人生をうまく楽しめていない人にはどのような共通点があるのでしょうか?順に解説していきます。
何事も否定から入る
「おすすめされたけど、本当にいいものなの?」「最近のものなんてわからない」などと常に否定から入ってしまうと、人生を楽しむことができません。時間にゆとりがある定年後だからこそ、さまざまなことに興味を持ち前向きな気持ちで挑戦してみましょう。
健康状態を気遣っていない
充実した第2の人生を歩むために必要なのは、健康状態の維持です。適度な運動をしなかったり、健康を意識した食事をとらなかったりすると、どうしても健康状態は悪化してしまいます。
健康状態を維持するためにも、運動と食事には気を遣いましょう。万が一異変を感じればすぐに病院に行くようにしてください。
ストレスを溜めがち
こころの健康にも気を遣いましょう。ストレスを感じた状態だと、充実した日々を過ごす方法に目が向きませんよね。自分なりのストレス解消法を見つけて、ストレスを溜めないようにしましょう。また、仕事が生きがいだった方は老人性うつになりやすいため、注意が必要です。
まとめ
今回は第2のおひとり様人生を楽しむための方法と、充実する過ごし方10選をご紹介しました。規則正しい生活を心がけ健康状態を維持しながら、楽しくイキイキと過ごしていただきたいですね。
また、スーパーやレストラン、バス、映画館などインドア・アウトドアな方どちらでも使える「シルバーパス」や「シニア割引」もありますので、ぜひ確認してみてください。