中高年の再就職を成功させるには、押さえておくべき点がある!
- キャリアを考える
- 公開日:2022年5月11日
再就職市場では、中高年になると難易度がグッと上がってしまうといいます。しかし、いくつかのポイントを押さえておくことで、再就職を成功させる確立を上げることができきるのを覚えておきましょう。
中高年の再就職成功は【広い視野を持つ】ことがカギ!
皆さんは、どんなときに年齢を感じますか?
様々なアンケートでは第1位に体力の衰えがあげられるのだとか。
そんな体力や気力が落ちてくる中高年に差し掛かると、再就職もよりハードルが高くなってしまうのです。
なぜなら、企業側も同じ人を雇うならば若手の方が会社の将来性を見込めると考えるからです。能力が同じであれば、給与がそこまで高くない20代や30代が採用される場合もあるでしょう。
そこで、中高年の再就職では何よりも"広い視野を持つ"ことが大切になってきます。
そもそも中高年の求人数は限られています。中には求めている職種とマッチングできないこともあるでしょう。
しかし、そこで諦めるのではなく、自分の働き口を広げるために広い視野を持つことを心掛けてください。
例えば、「この職種はやったことないけど、自分のスキルに合っているな」など、再就職への困難を乗り越えるためには、建設的な肯定を行いつつ、広い視野を持つことが成功への近道になります。
参考:「スポーツ庁 体力・スポーツに関する世論調査 平成25年」
再就職探しのステップでは、何をすればいい?
まず、再就職を成功させるためにはいくつかの手順があります。
そのステップに従い、再就職を成功させていきましょう。
ステップ1 自己分析を念入りに行う
若手の再就職とは異なり、中高年の再就職では、経験の豊富さをアピールしようとした結果、ただの自慢になってしまっていることが少なくありません。
もちろん、中高年としてキャリアを積んできた皆さんにとってはやってきたことを、淡々と語っているにすぎないかもしれません。
しかし、企業側からしてみれば、やってきたことのアピールが、入社してから会社に何の役に立つのかわからず、自分語りを聞かされているだけだと印象を持たれてしまう場合があるのです。
面接でこのようなイメージを持たれてしまう場合、「この人はプライドが高そうだ」と意識付けられていまいます。
そこで、そんな独りよがりな自己PRにならないために大切になってくるのが、自己分析を客観的な視点で行うことです。
ご自身の実績やスキルや資格を掘り下げた上で、具体的なキャリアにおけるエピソードも用意しておきましょう。
その際には、主観が多く、やってきたことの羅列になっていないかどうかを、ご自身の長所・短所を含めて書き出していくのがおすすめです。
例えば、社内でプロジェクトチームが発足した際のリーダーになった場合、そこからどのような課題が生まれ、チームをどのように解決に導いたのかというプロセスを含めて話すようにしましょう。
ステップ2 中高年ニーズのある職種を知っておく
続いてポイントとなるのは、ご自身のニーズはどこにあるのかを知っておくことです。
中高年の再就職で大切なのは、できるだけ多くの求人や応募企業と接点を持つことだと頭に入れておきましょう。
未経験の分野だからといって敬遠せずに、未開拓の職種や業界にも積極的にチャレンジしてみてください。
中高年の再就職は若手求人と比べると職種も限られている場合が多いです。
しかし、年齢が若い方が強みになる職種もありますが、マネジメントスキルの必要な管理職や人脈を生かした営業職、建築や土木の施工管理職などはある程度の実績がなければ取り組めない仕事です。
こういった中高年へのニーズがある職種に目を向けることが再就職への成功に繋がっていきます。
シニア採用に積極的なのはどの業種?シニア採用に関する業種別調査レポート
ステップ3 自分の枠に捉われない! 転職サイトを大いに活用する
再就職を成功させるために、次に行っておくべきなのは、転職サイトを大いに活用することです。
中高年の再就職で起こりがちな失敗の一つは求人企業とのミスマッチです。
ご自身でハローワークに通うのも一つの手ではありますが、より多くの求人や情報に触れることで再就職の成功率を上げることができます。
そのため、中高年を対象としている求人サイトは活用してみるのが良いでしょう。
登録も簡単にでき、自身の譲れない条件を絞って検索をかけることができるので、効率よく求人を見つけることができます。
また、様々な分野の求人情報を紹介していますので、はじめは考えていなかった求人先を見つけることができ、選択肢の幅を広げられます。
再就職を成功させるために実践する! 3つの心構え
再就職を目指して活動を始めた際に、心に留めておいて欲しいことがあります。
それは、最初から上手くいかせようと思わないことです。
何事も焦ってしまうのは、よくありません。焦りやプレッシャーが自身のパフォーマンスを下げてしまうというデータもあるほど、メンタルと成功のバランスは関連があるとされています。
そこで、採用を勝ち取るために必要な心構えを3つご紹介します。
気持ちを切り替える
仕事が決まらないと、収入面や精神面でも不安定になり、不安を抱えてしまいますよね。そんなときは、まずは深呼吸をしてください。
そして、自分がつまらないプライドでガチガチになってしまっていないかを考えてみてください。
もしかすると、仕事が決まらない期間は「自分は誰にも必要とされていないのではないか」と寂しい気持ちになってしまうこともあるかもしれません。
しかし、前職にこだわりすぎていることや働き方の世間体を気にしていることが再就職の妨げになっていることも少なくありません。
中高年での再就職は特に、折れない心や気持ちの切り替えが必要になってきます。
たとえ自分が求めている正社員という働き方ができなくとも、今の時代は様々な働き方があることを頭に入れておいてください。
長期戦を覚悟する
転職活動を始めてから不採用が続くと、焦ってしまうものです。
しかし、中高年の転職活動では長期戦がフツウだと知っておいて下さい。
ご自身が無能ではなく、同じく転職を志す中高年の皆さんも長く時間をかけて仕事を探している方が多いのです。
そういった情報はあまり目にしないかもしれませんが、ご自身だけでなく同じく頑張っている中高年の皆さんがいると思えば、早く再就職が決まらなくても焦る必要がないことがわかってきます。
ここだけは譲れない! 優先順位は明確に
できれば、条件を全て満たす再就職先で入社を決めたいもの。
しかし、ご自身の条件を全て叶えてくれる企業はそこまで多くはありません。
そこでポイントになるのは、転職先に求める待遇や給料、仕事内容などの条件を明確にすることです。
予め、優先順位を決めておくことで可能性を広げた職探しをすることができるからです。
「正社員であれば、職種はもっと広く見てみよう」など、譲れない条件を優先的に挙げることは反対に、ご自身の可能性を広げることにも繋がるのです。
まとめ
中高年の再就職は、難しいことも多いかもしれません。
しかし、ポイントを押さえて長期戦を覚悟し、選択肢の幅を広げることで成功へと繋げていきましょう。