これで万全!タイプ別履歴書のフォーマットと書き方 使えるフォーマット無料ダウンロード!
- 転職・退職ノウハウ
- 公開日:2020年6月23日
履歴書を書くのが苦手な方な皆さん。自分に合ったフォーマットやサンプルを参考にして、見やすくアピールにつながる履歴書を目指しませんか。手書きも味がありますが、パソコンで作成すれば効率もグンと上がるので一石二鳥。履歴書の上手な書き方のコツ、教えます!
履歴書の書き方~フォーマット編~
履歴書は、応募時に提出を求められる必須書類
求職者の氏名や住所、学歴・職歴や資格・免許など、基本的な情報が記されている「履歴書」は、職務経歴書とともに、応募時に提出を求められる必須書類の一つです。
この履歴書、実はタイプによってフォーマットを変えた方が良いのをご存じですか。たとえば新卒者は職歴がまだないため学歴・職歴欄は少なめ、逆に社会で長いキャリアを積んできたミドルシニア世代の場合、学歴・職歴欄が多めに取ってある履歴書がオススメです。
このほか、パートやアルバイト向け、英文履歴書など、さまざまなタイプの履歴書があります。職種で用意されている履歴書もあり、たとえば医師向けの履歴書には、医師免許取得年月日や医籍番号を書く欄があります。
フォーマットを活用すれば、履歴書の作成がグンと楽になる
最近は、履歴書のサンプルを公開したり、Word(ワード)やExcel(エクセル)などで作られたフォーマットを無料でダウンロードできるサイトがたくさんあります。フォーマットを活用して、パソコンで履歴書を作る求職者も増えています。
転職を検討している方は、以下のフォーマットから自分に合ったものを探してみましょう。
【一般用(JIS企画)】
JIS規格は工業製品に関する日本の国家規格のこと。最もスタンダードな履歴書で、どのタイプの求職者でも使うことができますが、学歴・職歴欄を多めにとってあるので、特に転職者にオススメです。
JIS規格の履歴書をベースに、転職者向けや新卒者向けなど、さまざまなタイプの履歴書が作られています。
【転職用】
転職者向けの履歴書は、退職理由を書く欄が取ってあったり、趣味・特技欄を省いて職務経歴欄を多く割いてあるなど、キャリアを存分にアピールできるようなフォーマットになっています。
【パート・アルバイト用】
パート・アルバイト用は、JIS規格や転職用の履歴書と比べて、職務経歴欄や志望動機欄が小さめになっています。本人希望欄に、曜日や時間等、シフトの希望を書けるタイプのものもあります。
【英文履歴書(レジュメ/CV)】
外資系企業の多くが、英文履歴書を応募時の必要書類としています。英文履歴書はレジュメもしくはCVと呼ばれ、日本のようにスタンダードなものがありません。そのため、英語が苦手な方にとって、英文履歴書の作成が大きなハードルとなっているようです。
さまざまなサイトで英文履歴書の書き方やフォーマットを公開しているので、参考にしながら、皆さんの強みをしっかりアピールできる内容にしていきましょう。
履歴書の書き方~基本ルール編~
手書きとパソコン、どちらが良いの?
文字から求職者の人となりが伝わってくる「手書きの履歴書」と、見やすくシンプルにまとめられた「パソコンで作成した履歴書」。どちらで作成すればよいか悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。
かつて、履歴書は手書きが当たり前でしたが、最近はパソコンで作成する求職者が増えています。企業が履歴書の形式や書き方を指定していないのであれば、手書き・パソコンのどちらで作成しても、問題ありません。
【手書きのメリット・デメリット】
手書きの履歴書は、「読み手に思いが伝わりやすい」というメリットがあります。しかし、達筆な方なら良いのですが、癖の強い字の場合は「読みづらい」と感じられることも。「悪筆過ぎて読めない」といったことも起きかねません。
最も大きなデメリットは、時間がかかることでしょう。履歴書を1枚書くだけでも一苦労。書き方のルールを注意深く守りつつ書いていっても、わずか一文字間違えただけで書き直し。この手間にうんざりした経験がある方も多いのではないでしょうか。
【パソコン作成のメリット・デメリット】
手書きに比べて効率が良く、時間短縮になるのが、パソコンで作成する大きなメリット。近頃では、応募後にメールで履歴書の送付を求める企業も増えており、そうした際にスピーディーに対応できることも特徴です。
データを残しておけば、新たに就職活動をする際に再利用することも可能。ただし、応募企業向けに内容をカスタマイズすることを忘れずに。使い回しをしすぎて、日付を変えるのを忘れてしまうなどのミスをしやすいのが、パソコン作成のデメリットかもしれません。
項目別 履歴書作成のルールとポイント
履歴書は、企業に提出する正式な書類です。そのため、ルールをしっかり守り、ポイントを抑えて書くことが大前提です。
① 写真
サイズは、横2.4~3センチ×縦3.6~4センチ。胸から上の写真を撮影して、履歴書に貼り付けます。なお、写真は3か月以内に撮影したものを使用すること。
② 日付・氏名
日付は、履歴書を提出する日もしくは前日を記入。面接時に持参する場合は、その日を記入し、学歴・職歴欄に書く年号と表記を統一しましょう。氏名は、姓と名の間にスペースを空けると、読みやすくなります。
③ 学歴・職歴
学歴や職歴などの経歴は、個人差が大きく出ます。たとえば新卒の場合は職歴を書く必要がありませんが、転職の場合はどのような職歴をたどってきたのか、わかりやすく書くことが大切です。
「写真」の項目に書いたように、履歴書全体で年号を統一すること。学校名や会社名は省略せず、正式名称を記入しましょう。
転職回数が多い方は、学歴・職歴欄に書き切れないこともあると思います。その場合は、最終学歴のみ書くなど、略歴にするなどの工夫をしましょう。また、職歴を途中まで記し、「詳細は職務経歴書に記入」とすることも可能です。
④ 免許・資格
免許→資格の順番で、取得日とともに記入。学校名や会社名と同様に、名称を省略するのは不可です。名称変更があった場合は、取得時の名称を書きます。
応募する企業や仕事の内容に関連のない免許や資格ばかり羅列するよりも、企業や仕事に関連のある免許・資格に絞って記した方が、採用担当者に興味を持ってもらえる可能性が高いです。
⑤ 健康状態
採用担当者は、健康状態に書かれた内容から「業務に支障を来すことがないか」「採用にあたって何らかの配慮が 必要になるのか」を判断します。
持病のある方や通院中の方、完治して間もない方は、すべてを詳細に書く必要はありません。「現在は完治しており、業務に支障はありません」「業務に支障はありませんが、月に一度、平日午後に通院が必要です」など、簡潔に書くようにしましょう。
なお、健康状態が良い場合は、「良好」と書くよりも、「極めて良好」と書くことをオススメします。「直近3年間は病欠なし」など具体的な数字を書き添えると、健康状態をアピールできます。
⑥ 趣味・特技
趣味・特技欄に書かれた内容が、面接時の話題に上ることも考えられます。「ありきたりな趣味だから......」と奇をてらった内容にする必要はなく、皆さんが日頃楽しんでいる趣味や特技を書くようにしましょう。
⑦ 志望動機・本人希望欄
志望動機には「応募した理由」をそのまま書くのではなく、採用担当者に興味を抱かせる内容にすることがポイントです。たとえば、応募企業の事業内容や、経営理念や業界における立ち位置・強みを把握した上で、「だからこそ、入社したいと思った」ということが伝わる内容になっていれば説得力が増し、入社への熱意を伝えることができます。
また、これまでのキャリアで身につけたスキルを、応募先の企業で活かせることもアピールしましょう。
本人希望欄も、思っていることをそのまま書くのは御法度です。待遇に対する要求が高すぎたり、休日休暇や勤務時間、職種など細かく書きすぎると、採用担当者に敬遠されてしまう可能性もあります。どうしても譲れない条件のみを記載するのがベターです。
⑧ 卒業年早見表
卒業年が曖昧な方は、以下のページを参考にしてください。生まれた年から、中学卒業/高校入学/高校卒業/大学・短大入学/大学・短大卒業の年度を調べることができます。
履歴書の書き方~WordやExcelで作成するときの注意点~
では、パソコンで履歴書を作成する場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。ここでは、パソコン作成のルールとポイントをご紹介します。
【まずはフォーマットをダウンロードする】
最初にご説明したように、転職者用やパート/アルバイト用など、さまざまなタイプのフォーマットがあります。まずは自分に合ったフォーマットをダウンロードしましょう。
【フォントや文字の大きさを揃える】
次に、フォーマットの各欄に入力します。フォントの種類や文字の大きさを揃えて、見やすい内容を目指しましょう。
フォント......明朝体もしくはゴシック体
文字の色......黒
文字のサイズ......10.5pt~11pt
「赤や青で文字を強調したほうが目立つかも」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「常識的でない」と判断される危険性が高いので、やめておきましょう。
性別欄や配偶者欄など、丸で囲む欄もあります。Wordでなら「囲い文字」機能を使って、Excelの場合は「挿入タブ」の「基本図形」の機能を使って作成できます。
志望動機など、長い文章を書く場合も、読みやすさを意識してまとめましょう。
【プリンターで印刷する】
履歴書の各欄を記入したら、推敲して誤字・脱字をチェック。読みにくい部分があったら、整えていきましょう。
推敲が済んだら、いよいよ印刷です。A4用紙もしくはA3用紙を使って、プリントアウトしましょう。A4用紙の場合は二枚になるため、番号を振り、クリップでまとめましょう。A3用紙は手書き用の履歴書と同様に、二つ折りにします。
プリンターがA3に対応してない場合は、コンビニエンスストアのプリントサービスを活用しましょう。USBメモリやSDカードなどを利用するほかに、スマホに格納したデータを直接印刷することも可能です。
なお、履歴書を印刷して提出する際は、データに写真画像を挿入するよりも、別途撮影した写真を切り取って貼付けるほうが見栄えが良いのでおすすめです。最後に忘れずに捺印して完成です。
履歴書の書き方~お役立ちサンプル・フォーマット集~
マイナビミドルシニアでは、項目別に履歴書の書き方をご紹介しているほか、職種別やタイプ別にサンプルも公開しています。履歴書と一緒に提出を求められる「職務経歴書」の書き方も併せてリンクを貼っておきますので、ぜひご参考ください。
まとめ:最大のポイントは、心を込めて、丁寧に作成すること
履歴書は、皆さんがこれまで歩んできた経歴を記したものです。どんな学校に通い、どんな仕事を経験し、日頃どんな趣味を楽しんでいるのか。そして、仕事に対してどんな希望を持っているのかを伝えるためのもの。
そう考えると、無味乾燥に感じられていた履歴書という書類も断然、人間味を帯びてきますよね。
手書きにしても、パソコンで作成するにしても、採用担当者に「この応募者は、こういう人なんだ。ぜひ一緒に働いてみたいな」と思ってもらえるように、心を込めて丁寧に作成することを心がけましょう。