履歴書は手書き?パソコン?迷った時の判断基準と書き方ポイント
- 転職・退職ノウハウ
- 公開日:2020年4月13日
履歴書を書くにあたって、手書き・パソコン作成のどちらを選ぶか悩む人もいるかもしれません。どちらが良いというわけではなく、臨機応変な対応が求められます。迷った時の判断基準とそれぞれのメリット・デメリットに関して、おさらいしていきましょう。
履歴書は手書き?パソコン作成?
最近では、履歴書をパソコンで作成する人も増えてきました。しかし従来の習慣で「履歴書は手書きの方が良い」と考える人も多いでしょう。
しかし、デジタル化が進む現代において、履歴書をパソコンで作るのも間違ったことではありません。手書きが好まれる業界・職種はある一方、パソコンで作ったからこそアピールできるスキルもあります。状況に応じて、臨機応変に対応しましょう。
字に自信がある人は手書きによって差別化を図る
歴史のある日系企業や公庁関係、役職者や採用担当者の年齢が高い企業には、保守的な文化も残っています。美しい字で丁寧に書かれた履歴書を見て「誠意」と感じる可能性もあるため、手書きすることで差別化を図るのがベターです。
秘書や営業サポート職のように、日常的な業務の中で文字を書く業務が発生する可能性がある職種でも、1つのアピール要素にできます。
手書きが苦手という人でも、ゆっくり丁寧に書けばきれいに見えます。正しい持ち方でペンを構え、はねやはらいをきちんとするだけでも印象が変わるものです。時間のゆとりがあれば、自分の氏名だけでも美しい文字で書けるように練習するのも良いでしょう。
効率性を重視する業界はパソコン作成も検討しよう
手書きにする場合のデメリットとして、同じ内容を繰り返し書く手間があります。パソコンで作成すれば氏名や連絡先、職歴といった基本的な要素は転用がきくのに対し、手書きの場合は1枚ずつの作業です。ベンチャー企業や外資系企業といった効率性を重視する業界では、どうしてわざわざ?といった評価を受けるリスクもあります。
パソコン作成の履歴書は、基礎的なITスキルを証明できるところもメリットです。Web業界・IT業界などはもちろん、どんな仕事についたとしてもパソコン操作が発生します。ミドルシニア層の応募者の中にはパソコンに苦手意識を持つ人も多いため、オフィス系ソフトを問題なく使えるスキルを見せるだけでもプラスに働く要素です。
また、最近では、業界や職種を問わずに履歴書のオンライン提出を求められるケースも増えています。パソコン作成したものをPDF化して添付する方法が扱いやすいためです。オフィス系ソフトで作成したフォーマットはインターネット上で見つかります。適した規格のものをダウンロードし、履歴書作成に役立てましょう。
▼履歴書フォーマットのダウンロードはこちら
https://mynavi-ms.jp/guide/manual/document/rireki/
手書きするなら守ってほしい4つのポイント
手書きで履歴書を作る時に守ってほしいポイントは、大きく分けて4つあります。せっかく手間をかけるのですから、正しいマナーに沿って作りましょう。最低限知っておきたいマナーを順番に見ていきます。
1. ボールペンや万年筆を使って書く
正式な書類を書く時には、ボールペンや万年筆を使います。黒インク指定がなくても、濃紺は避けるのが無難です。あまりにも太いペン先のもので書くとインクがにじんでしまうおそれがあり、読みにくくなってしまいます。万年筆なら「F(ファイン)」に分類されるものを選ぶと、適度な太さできれいです。
2. 消せるボールペンは使わない
インクを無色にできるボールペンは、封筒の中の摩擦熱で読めなくなってしまったり、高温になる社内の窓際に置いている間に消えてしまったりとリスク要素が多いため、正式な書類に使えません。消せるボールペンだけではなく、水に濡れるとにじんでしまう水性ペンも避けましょう。
3. 誤字脱字に気をつける
誤字脱字に気付いたら、最初から書き直しましょう。間違いを残したままの履歴書を渡してしまうと、仕事が雑・大雑把な性格とネガティブな印象になりかねません。とくに気をつけたいのが会社名や商品名です。清書の前にホームページを見直すなどして、誤字脱字がないことを確認しましょう。
現職の会社名や部署名を間違えるのも、印象が悪くなる要素です。同業他社を受ける場合は気付かれる可能性も高いため、応募先に関する記載同様に気を配りましょう。
4. 提出前にコピーをとる
面接は履歴書に沿った質問がなされるケースが多く、書いた内容を忘れてしまうと食い違いが出てきます。自己PRや志望動機など重要な部分を面接前に見直すため、コピーをとっておきましょう。どこの会社に提出したものかわかるように提出日と会社名を余白に書き、1つのファイルにまとめておけば、振り返りにも役立ちます。
また、提出した履歴書は返却されないことが多いものです。他社に応募する際にコピーがないと最初から書き直しになってしまって、タイムロスが大きくなります。卒業年度や学歴、職歴など流用できる部分は見本があると楽なので、コピーをとって保管しましょう。
まとめ
手書きにしてもパソコン作成にしても、読みやすさに気を配りましょう。小さな字でたくさん書くほど意欲をアピールできるものではなく、要点をまとめて適度な大きさで書いた履歴書が好まれます。行間の取り方、改行の仕方などでも読みやすさは変わるものです。採用担当者になったつもりで読み返した時、見やすくわかりやすいと思える履歴書を作りましょう。