子育てと仕事の両立が大変!うつかな?と思ったら...
- キャリアを考える
- 公開日:2018年6月19日
毎日、分刻みに近いスケジュールで、子育てと仕事・家事の両立を頑張るワーキングママ。「頑張らなくては」と自分を奮い立たせているうちに、気づかないうちにストレス過多になっているかもしれません。過度のストレスは「うつ」の引き金になることも……。気を付けておきたいポイントについてまとめました。
子育てと仕事の両立、うつかな?と思ったら
頑張るママの中には、「イライラする」「疲れやすい」と思っていても、大したことはない、皆も頑張っているのだからと自分の気持ちを置き去りにしてしまう人もいます。でも、不調を重症化させないために、「つらい」と思ったら、そこで一度、立ち止まってみることも大切です。
辛い気持ちが続く、疲れが抜けない...
子どもの送迎時間を気にしての勤務、仕事の合間を縫っての学校行事への参加など、ワーキングママは常に時間に追われがち。多忙な時に限って子どもが急に体調不良になるなど、急なスケジュール変更も余儀なくされることもよくあります。仕事に対する責任感を持つことはもちろん、子育てをしつつ円滑に業務を進めていくために、良好な人間関係の構築にも取り組まなくてはなりません。
役職や仕事内容によっては、さらにマネジメント能力を問われたり、ノルマがあることもあるでしょう。子どもも、「ギャングエイジ」と呼ばれる小学校3年~4年頃になると、親子関係の変化やトラブルも起こりがち。限りある時間にこなさなければならない業務、重い責任、人間関係のストレス、言うことを聞かない・何を考えているのかわからない子ども。このような職場ストレスや育児ストレスが、知らない間にママの心や体を蝕んでいるかもしれません。
疲れていても、気分転換や数日の休養で回復できるのであればいいのですが、「眠れない」「疲れが取れない」「朝、起きられない」「食欲不振」「やる気が出ない」「趣味に没頭できない」「ミスが続く」「集中力がなくなる」といった状態が長く続く場合は、「うつ」の可能性も考えた方がいいかもしれません。
「ちょっと変だな」と思ったとき、職場に産業医がいる場合は面談してみましょう。場合によっては、心療内科の受診を勧められるかもしれません。「うつ病かも」と考えると、この先どうなるのか不安になったり、仕事を辞めたいと思う人も少なくありません。でも医療機関での治療や上司・同僚の支援、夫の協力などを得て、うつ病を克服し、仕事と家庭の両立させている人も多くいます。ここをスタートと考え、前向きに進んでいきましょう。
まずは早めに対策を!
何か心身に不調が起きて辛いと思っても、「気のせい」「そのうち慣れる」「子どもがいるのだから頑張らなくては」と、自分の気持ちをごまかしてしまうママも少なくありません。しかし、放置していると、重篤化させてしまう可能性も。
そうならないために、日々うまくストレスを解消し、疲れた心と体のバランスを保つように心がけましょう。簡単にできるストレス解消法についてご紹介します。
・ときめきを大事にする
好きなタレントやバンド、アイドル、スポーツ選手が出るテレビやDVDを見ただけで、元気になれたという経験はないでしょうか。空き時間や移動のときに好きな音楽を聞いたり、グッズを持ち歩くだけでも、リフレッシュできそうですね。
・一定時間、何かに没頭する
何か一つのことに一定時間集中すると、ストレス解消になるのだそう。子どもが寝た後、お父さんに家事を任せてネットカフェなどで昔読んだ漫画を徹底的に読み返すなども、時間を忘れることができます。
・体を動かす
適度な運動も、ストレス解消に効果があると言われています。スポーツクラブに通うのは大変でも、自宅でもできるヨガやストレッチ、ウォーキングなどは、自分のペースで取り組めるので長く続けられそうです。
・プチごほうびを楽しむ
両立させるため、常に自分を犠牲に頑張っているママたち。たまには自分を優先させ、「カフェで一人でスイーツを食べる」「夜、皆が寝静まった時間に高級チョコを食べる」などのごほうびを用意してみましょう。
そのほか、「カラオケや車の中で大声で歌う」「一人の時間を持つ」「お風呂でゆっくりリラックスする」といったストレス解消法もあります。自分に合ったストレス解消法を見つけ、「ちょっと疲れたな」と思ったときに試してみてはいかがでしょうか。
自分を守り、家族を守る方法を考えよう!
ストレス解消法を取り入れるのも大切なことですが、「やらなくていいことや、できないことに時間をかけない」と割り切るのも、気持ちを楽にするための一つの方法です。具体的にどのような方法があるのか、見て行きましょう。
何をやらないかを決めよう
家事と育児・仕事を両立させるママは日々やることが山積み。時間には限度があるので、すべてをこなそうと考えるのは無理があります。家事・育児の中から、「やらなくても家族がそれほど困らないこと」をピックアップしてみましょう。
例えば、家事の徹底的な時短です。ネットスーパーや食材宅配サービスを利用すれば、「買い物」時間を節約することができます。献立を考えるのが苦手でストレスの場合、スマホの献立作成アプリを利用するのがおすすめです。
「掃除機を毎日かけなくてはならない」と思ってはいませんか?掃除機をかける回数を減らし、その分、フロアーモップをかけるようにするだけでも、家事負担はかなり減ります。洗濯物はたたんでクローゼットに収納せず、ハンガーで乾かしてそのまま収納すれば、たたむ手間もなくなります。
また、自分はやらない分、家族にお手伝いをお願いするのもひとつの方法です。食事の配ぜん、雨戸の開け閉め、風呂掃除などの分担を決め、自分の仕事と責任もってやってもらうようにします。子どもの学校の準備は各自に任せ、明日着る洋服まで枕元に出しておくようにすると、子どもの自立にもつながります。社会復帰前から分担を決め、実践しておくと、復帰後もスムーズにお手伝いが進みそうですね。
とはいえ、中にはどうしても「買い物は自分でしたい」「毎日部屋はきれいにしておきたい」と考えるママもいるでしょう。子どもにお手伝いをお願いしても、言うことを聞かず、ケンカに発展することもあるかもしれません。うまくコツを取り入れることができず、自身を責めてしまうケースもあります。このような場合は、逆にママのストレスになってしまうため、それぞれの個性やペースに合わせて取り組むのがおすすめです。
まとめ:不調が続いたら、できるだけ早く専門機関に受診を
家事の負担を減らしたり、ストレス解消方法を取り入れても、なかなか心身の不調から脱けられない場合ももちろんあります。そのような時は決して無理せず、ぜひ産業医や専門医に相談を。毎日が忙しく、医療機関に出向く時間はなかなか取れないかもしれませんが、自分自身を守ることは家族の幸せにもつながります。前向きな気持ちを持って受診してくださいね。
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