2歳の子供を持つ女性の仕事選びと働き方
- 働き方を選ぶ
- 公開日:2018年6月14日
だんだんと自分でできることが増えてくる2歳。常にお世話をしていた乳児の大変な時期よりもママも気持ちに余裕ができるため、仕事を始めようか考えることも多いようです。そこで気になるのは保育園に預けることができるのか。できなかったらどのような方法があるのかもあわせ、働き方についてご紹介します。
保育園に預けることができるかで変わる働き方
働こうと思ったときに、まず考えるのは「子どもの預け先」。長時間預かってくれる保育園に保育をお願いできれば、フルタイム勤務も可能です。ここでは保育園に子どもを預けることで、どのように働き方が変わるのか解説します。
保育園に預けることができる場合
保育園に空きがあり、預けることができれば、朝から夕方まで長時間働くことができます。1日8時間、週に5日フルで勤務できるのなら、「正社員」として働いた方が給与だけでなく、福利厚生や社会保障もしっかりしているので安心ですね。
ただし、「子どもと長時間離れるのが心配」「通勤時間がかかりすぎる」「しばらくはパートや派遣社員で様子を見ながら働きたい」といった場合、正社員ではなく時給制のアルバイトやパート、派遣で働くという方法もあります。
保育園に通わせるとしたら、ママにはどのような仕事が適しているでしょうか。子どもも2歳になるとイヤイヤ期突入。不安も大きいからこそ、ママの雇用形態や職種は大切なポイントになります。
・一般事務や営業補助などのデスクワーク
ファイリングや電話応対、パソコン入力などオフィス内で行う仕事。長時間働きたくても、体力的に心配というママでも、デスクワーク中心なので体の負担が少なく仕事を続けられます。事務職は女性に人気がある仕事なので、比較的倍率は高めですが、同じように子どもを持つ先輩ママに出会えるかもしれません。
・飲食店のホールやスーパーの販売スタッフ
レストランや喫茶店、ファストフードなどで調理を行うスタッフや、ホールでお客様からオーダーを伺うホールスタッフ。スーパーでは、品出しやレジ打ちなどの仕事もあります。多くはシフト制なので、平日に用事などがあった場合も事前に調整が可能です。同じように子どもがいるママも多い職場なので、子どもの急な病気、保育園のお迎えなどに理解も得やすく働きやすいでしょう。
・コールセンターのスタッフ
企業のコールセンターで、電話受付などを担当する仕事です。事務職と同様、デスクワークなので体力的な心配なく働けます。さまざまなコールセンターがありますが、大手の場合働く人数も多いので、子どもの急なお迎えや病気で欠勤しないとならないときも、対応しやすいようです。
・工場などでの軽作業
工場や作業場で、商品の梱包や仕分け、商品管理などを行う仕事です。軽作業なのでデスクワークよりも体力を使うかもしれませんが、作業自体は難しくなく特別なスキルもなく働ける場合が多いようです。
夫婦共働きになると、仕事・育児・家事の3つをパパと協力しながらこなしていくことになります。ママの体力や子どもの様子などを見て、無理のないような雇用形態・職種を選ぶことが大事です。
保育園に預けることができない場合
保育園に空きがない場合はどうしたらいいでしょうか。空きが出るまで待機するにしても、その間の時間を活かすために、何とか仕事をする道を模索しているママも少なくないはずです。
保育園以外の子どもの預け先としては、まず「自分や夫の親」が挙げられます。とはいえ、これは自宅や勤務先の近くに親が住んでいることが前提となります。さらにママがフルタイムで働くとなると、かわいい娘と孫のためとはいえ、祖父母の負担はかなりのものになるでしょう。1日何時間・週に何日仕事をするのか明確にし、親の都合もしっかり考えた上で保育をお願いするのがベターです。
そんなときにおすすめの仕事は?
レストランのホールや調理スタッフ、工場の軽作業、コールセンターなどでは、夜間・早朝ににパートを募集しているところが多くあります。夫の職場が残業が少なく、比較的帰宅時間が早いのであれば、夜に子どもを夫に見てもらい、その間に働くこともできます。同様に夫の出社時間が遅い場合は、早朝にパートで働くことができますね。夜間や早朝は、時給が高めに設定されているのも嬉しいところです。
そのほか、在宅でできる仕事をするという方法もあります。在宅でできる仕事は、パソコンでファイルにデータを打ち込む「データ入力」、音声データを文字に書き起こす「テープおこし」、自分の経験や知識に基づいて記事を執筆する「ライティング」などがあります。多くは出来高制になっているため、自分が頑張った分だけ稼ぐことができるのが魅力です。
このように保育園に預けることができない場合は、家族が協力してくれる時間を利用しての勤務が中心になりそうです。
「在宅で働く」「家族に協力してもらう」のどちらにしても、2歳は乳児よりも手がかからなくなるとはいえ、イヤイヤ期突入やトイレトレーニングなどいろいろ大変な時期です。育児の負担・ストレスが自分や家族に集中しないよう気を付けたいものですね。
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それぞれの働き方のメリット・デメリット
2歳の子どもを抱えて働く方法として、「外で働く」「在宅で働く」の2つの方法があることを前項で解説しました。それぞれの働き方は、どのようなメリット・デメリットがあるでしょうか。
外勤のメリット・デメリット
<メリット>・収入が安定する
正社員の場合は固定給、パート・派遣社員の場合は時給でお給料が支払われます。時給の場合、どの程度の時間働くかによって違いますが、ある程度安定した収入を得ることが可能なので安心して働けますね。
特に正社員の場合は固定給に加え、さまざまな手当てが付く場合もあり、社会保障や福利厚生が充実しているのも魅力です。時短で働ける制度など、子育て支援に力を入れている職場があればより働きやすいでしょう。
<デメリット>急なお休みや早退に対応しにくい
子どもの急な病気や、保育園からのお迎えの連絡があったとき、対応しにくいという点があります。職場に働くママが多ければ、比較的欠席や早退などの理解が得られやすいでしょう。
パートで働く場合、同じように子育て中のパート仲間にシフトを変わってもらえるかもしれません。体が弱く体調を崩しがちな子どもの場合、ママの仕事としてはシフトを調整しやすいパートがおすすめです。
いずれにしろ、2歳の子どもを育てていること、急なお休みなどがある場合のことなどを、職場に伝えて理解してもらうことが大切と言えるでしょう。
在宅ワークのメリット・デメリット
<メリット>空いた時間に仕事ができる
子どもの就寝後や起床前、お昼寝している間などの空き時間に仕事をすることができます。スケジュールを自分でうまく組むことによって、早く仕事を終わらせ、子どもと公園に行くといった時間の使い方もできます。子どもが病気になっても、看病をしながら仕事をすることができます。
<デメリット>収入が安定しない
外勤とは違い、在宅ワークの多くは出来高制です。発注量に波があり、忙しいときと暇な時の差があることも度々で、収入も安定しづらいことも多いようです。締め切り前など忙しいときは、子どもが一緒にいるとなかなか集中できないといったデメリットもあります。
材料や部品を広げて作業をする内職の場合、広い作業スペースや、在庫を保管する場所が必要になります。仕事中、子どもが部品をいたずらしてしまったり、完成させたものを壊してしまうといったトラブルも考えられるので、部品や材料を使う在宅ワークや内職は、より慎重に行う必要があります。
子育てと仕事は両立のコツ
外勤・在宅ワークにしろ、子育てしながら仕事・家事をこなすのはかなり大変なことです。ここでは、小さな子どもを持つママに向けた両立のコツをご紹介します。
・食事作りは徹底的に時短
特に多くの時間を割く「食事作り」。2歳くらいの子どもはお腹が空くと不機嫌になることも多く、そのせいでママがイライラしてしまうこともありがちです。ハンバーグやカツなどは休日にあらかじめ余分に作っておくと、仕事がある日にスピーディに食事作りができます。栄養バランスが心配、というママは、あらかじめバランスが整った食材がセットになった食材宅配サービスを利用するのもいいでしょう。短時間で火が通る圧力鍋もおすすめですよ。
・買い物はネットスーパーで
子どものお迎えついでにスーパーに寄り、お菓子などムダなお金を使ってしまったり、子どもが帰りたがって全然買い物に集中できなかったという経験はありませんか? 思い切って買い物はネットスーパーを利用しましょう。お届けの時間指定ができるところが多いので、帰宅時間に合わせて配達してもらうと便利です。
・ながら作業で掃除
歯磨きをしながら、粘着ローラーで洗面所のゴミを取ったり、テレビを見ながらフロアーモップで床掃除をする、トイレを使うついでに、トイレ掃除シートでちょこっと掃除する、などの流れ作業を取り入れましょう。
・自分ができることは自分で
2歳の子どもでも、保育園から帰ってきたら「お弁当箱を出す」「汚れた服は洗濯かごに入れる」などの作業はできることでしょう。時間がかかっても、自分ができることは自分でする習慣をつけておくと、後々、ママがぐっと楽になりますよ。
まとめ:時短ワザや家族の協力を得て、ストレスなく働ける工夫を
保育園に預けることができてもできなくても、仕事をしながら、まだ手のかかる2歳の子供を育てるのは大変なこと。家事の時短ワザを取り入れ、家族の協力を得ながらママがストレスなく働けるよう、ワークライフバランスをとるように心がけましょう。頑張るママの姿を、子どもはしっかりと見ていますよ。