女性の健康の秘訣は働くこと!?調査から見えた理想の働き方とは?
- ライフプラン・人生設計
- 公開日:2018年6月 7日
働く理由は人それぞれ。お金が理由の人もいれば、中には健康を保つことが理由の人も多いかもしれません。フィールド・クラウドソーシング事業を展開するソフトブレーン・フィールド株式会社が行ったアンケート調査から、「働くこと」と「健康」を、女性たちはどのように捉えているのかが見えてきました。
主婦層が働くのはどんな理由が多い?
現役で働く主婦層の働く理由は、「収入を得るため」「いつまでもスキルを磨き続けるため」など人それぞれですが、歳を重ねるに連れ「健康を維持するため」という動機が強くなってくるのではないでしょうか?
その疑問を紐解くため、ソフトブレーン・フィールド株式会社(東京都港区)によってアンケート調査が実施されました。対象は、スーパーマーケットやドラッグストアなどの量販店、公共施設や遊戯施設、専門サービスを提供する全国チェーンのお店に対して、飲食店営業支援(ラウンダー)や市場調査(ミステリーショッパー、店頭調査など)の仕事に従事している既婚女性の方々。
今回は、その調査を通して浮かび上がった主婦層の働くことと、健康に関する意識についてお伝えいたします。
<調査概要>
【調査主体者】ソフトブレーン・フィールド株式会社(東京都港区)
【調査対象】ソフトブレーン・フィールドにキャスト登録しているアンケートモニター会員
【回答者数】 951人 の既婚女性(20代:4.8%、30代:22.6%、40代:41.4%、50代:27.5%、60代:3.6%)
【調査方法】自社リサーチサイト「 リサれぽ!」を活用したインターネットリサーチ
【調査期間】 2018年5月9 日~5月16日
出典:https://www.sbfield.co.jp/press/20180531-12965/
働くことが、心と体の健康につながっていると考える割合は?
調査を見ると、実に93%の主婦層の方々が、度合いの差はあれども「働くことが心と身体の健康につながっている」と考えていることがわかりました。それでは、その理由を見ていきましょう。
回答結果を見ると「会話をしているとき(コミュニケーション)」が最も多く62.0%。次いで、「家庭以外の自分の居場所・価値を見つけられたとき」が57.4%、「感謝されたとき」47.5%、「自分の力・スキルを発揮できたとき」45.8%、「自分の成長(スキル習得など)を感じたとき」45.8%、「生活のリズムを保っているとき」43.9%と続きました。
この内容を見て気づくのは、肉体面の健康もそうですが、より精神面での健康に働くと感じていることです。
・仕事を通して、いくつになっても成長を感じます。(50代/三重県)
・ありがとうと感謝されると自分も感謝の気持ちが湧き、心が満たされときにそう感じます。(40代/東京都)
・日々いい刺激を受けたり与えたり、外で働くのは脳にも身体にもいい事だと思っています。(40代/埼玉県)
・仕事でやりがいを得ることで、行動力も出て生き生きします。(30代/埼玉県)
これらのコメントを見ても、仕事を通じて周囲と関わり、刺激を受けることがいつまでも若々しい気分を生み出し、心と身体に充実感を与えていると言えそうです。
働く女性が健康のために行っている習慣は?
ここでトップの回答となったのが、「働く(毎日でなくとも何かしら仕事をする)」こと。55.1%の回答を集めました。次いで、「生活のリズムを保つ」が49.7%、「食事に気をつける」が45.6%、「外出する」が41.1%、「コミュニケーション・会話の機会を増やす」が36.3%と続きました。
日々の生活にリズムを保つことも、外出することも、コミュニケーションの機会を生み出すことも、「働く」という習慣に紐づくもの。多くの主婦の方々が、「働くことは健康に良い影響を与えている」ことを感じていることがわかります。
仕事第一は長生きの秘訣?
宮城県で行われた東北大学の調査があります。それは、「日常生活において大切にしているもの」を3つ選択し、12年後の死亡率を調べたもの。その選択肢は「仕事、家族、健康、友人、金銭、趣味、名誉、地位、余暇、その他」という10の選択肢でした。
この中で選択率が高かったのは「健康(89%)」、「家族(74%)」、ついで「仕事(40%)」の順番でしたが、この中で12年後の死亡率が最も低かったのが「仕事」と回答した人たち、という結果でした。
なぜ、これほどの格差が生まれたかの詳細な理由は明らかではありませんが、金銭や地位・名誉などよりも、充実感ややりがいのほうが健康と寿命に好影響を及ぼす効果があるのかもしれません。
(引用:プレジデントオンライン)
働き続けるならば、何歳まで働きたい?
健康のために、できるだけ長く働きたいと考えている人たちが多数派
健康のために長く働きたいと考えている主婦層の割合は、度合いの差はあれど実に91%。圧倒的に多くの方々が長く働いていたいと考えていることがわかります。
それでは、具体的に何歳まで働いていたいかという設問では、以下のような回答となりました。
なんと「80歳超(働けるうちはいつまでも働きたい)」が28.9%と最も多く、「61歳~65歳まで」が26.2%、「66歳~70歳まで」22.6%、「60歳まで」が17.8%と続きます。70歳を超えても働きたいと考える人は33.5%と3割を超え、65歳を超えても働きたいと考える人は56.1%と半数を超える結果となりました。
これだけ高齢になっても働いていたい、という思いがある理由は、やはり金銭面だけではなく、「仕事を通じての人との関わり」や、「誰かのために役立っているという実感」を味わい続けていたい、という思いの現れなのでしょう。
働く女性の理想的な働き方は?
「フリーランス形態(年齢・時間・場所に制約がない働き方)」が51.6%、「パートタイムで働くアルバイト形態」が19.3%、「フルタイムで働く社員形態」が13.3%、「派遣社員等の派遣形態」が3.7%と続きました。年齢や時間に制限がなく、自分自身でスケジュール管理ができるフリーランス形態が半数を超え、働く女性に求められている働き方であるという実態がわかりました。
この調査結果から読み取れることは、
・働くことが自身の心と身体の健康に好影響を与えていると感じる女性が多い
・できるだけ長く働きたい、という意欲を持つ女性が多数派
・求めているのは年齢・時間・場所の制約がない働き方
などのことです。
まとめ
働くという行為を語る文脈の多くは「ストレス」「しんどい」などになりがちですが、このようにポジティブな調査を見ると、前向きな気持ちを持てます。多くの女性達が長く、安心して働ける環境を整えられるよう、これまでの日本的雇用環境だけではなく、柔軟な働き方が一般的になる世の中を作っていきたいですね。
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