資格を取って、子育てしながら仕事しよう!
- キャリアを考える
- 公開日:2018年6月20日
出産後、しばらくは育児に専念し、子どもが小学校生活に慣れた頃に社会復帰を考える人も多いのではないでしょうか。しかし、ブランクがあることや、経験がない点などに不安を感じ、二の足を踏む人もいるかもしれません。そこで強い味方になるのが「資格」です。今回は仕事と子育てが両立でき、社会復帰も後押ししてくれるママにおすすめの資格についてご紹介します。
子育てと仕事を賢く両立するのに、資格は大きな力になる!
世の中にはさまざまな資格がありますが、その中で社会復帰の際、強くアピールできる資格にはどのようなものがあるでしょうか。社会復帰に役立つ資格や人気の資格についてまとめました。
資格を取って、子育てと仕事を両立
子どもがある程度大きくなると、ママが勤務できる時間も多く取れるようになります。とはいえ、長時間子どもをお留守番させたくないし、学校行事などにはできるだけ参加したいもの。それならば、資格を取得し、スキルや知識を活かせれば、勤務先で存在価値を示すことができ、高待遇も期待できます。
もちろん、資格を取得するためには、ある程度の勉強や努力も必要。子育ての合間を縫って、資格取得のために頑張ったことをアピールすれば、企業側にやる気を伝えることもできるため、就職活動をする上でも大きなアドバンテージになります。
実際に仕事に就いた後も、資格を取得していれば、任せてもらえる仕事の幅も広くなります。自信がつくとともに、仕事へのやりがいにもつながります。
資格を取ればすべて解決!というわけではない
「子育てと仕事の両立ができる仕事につくために資格を取ろう!」と考える方は多いかもしれません。しかし、弁護士や税理士などの難関資格や、施工管理技士などの専任技術者となる資格を保有している場合はともかく、比較的手の届きやすい資格であれば、その資格を持っているだけで条件のよい仕事に就ける、ということは残念ながら多くありません。
企業が採用を行う際、注目するのは「経験・スキル」「人柄」「ポテンシャル」など、様々な要素です。「資格」はあくまで「経験・スキル」を補足するためのものと捉えられます。
とはいえ、資格の取得は決して無駄ではありません。どのような場合に役に立つか、それぞれの資格別にお伝えしていきます。
医療事務・調剤薬局事務・歯科助手など
これらは、各種医療機関にて「レセプト業務(請求業務)」などを担当する仕事です。しかし、これらの関連資格はいずれも「民間資格」であり、業務において必ずしも必要なものではありません。現に、無資格者でも仕事に就くことが可能であり、資格の有無よりも経験が優先される傾向にあります。
資格を取得してメリットのあるケースは、「以前、医療事務の仕事に就いていたがブランクが長い」場合など。「これまでの経験に加えて、新しい知識を把握するために資格の取得をした」などのケースであれば、採用担当者にアピールになるほか、資格手当を貰える可能性もあります。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSとは、エクセルやワード、パワーポイントなどのオフィス製品の利用スキルを証明する資格のこと。通信教育のほか、パソコンスクールでも勉強できますが、書籍などを活用して独学での取得も可能です。
しかし、日常的にパソコンを使うオフィスワークの仕事においては、実のところあまり重要視されてはいません。パソコンが得意な若年層は、そもそもMOSの資格を重要視はしておらず、そのため「MOSを保有している=パソコンが得意」という評価までにはなかなか至っていないのです。
しかし、「仕事でエクセルの関数を使っていたけど、ブランク中にちゃんと学びたくて」「エクセルは問題なく使えるけど、時間のある内にアクセスも学びたくて」などの回答を用意しておけば、「この人はPCスキルがあるうえで、さらに学んでるんだな」という評価を得ることができます。
以下、比較的取得しやすく、仕事に直結しやすいオススメの資格をご紹介します。
TOEIC
英語が好きで、英語を活かした仕事をしたいと考えているのであれば、「TOEIC」の勉強がおすすめです。これまでに留学経験がある、英語を使う仕事に就いていた場合は、その経験をアピールするためにも取得しておくことはメリットです。スクールに通うほか、通信教育や独学でも取得はできます。スマートフォンのアプリなどを使い、すき間時間活用して勉強する人も多いようです。
外資系企業や、企業の海外事業部の場合、入社においてTOEICスコアの提出を求められることが多いほか、海外サイトで新たな情報を仕入れるマーケティングの仕事などでも英語スキルは重宝されます。基本的には700点以上がビジネスで英語が使えるレベルと判断されるところが多いと言われています。
高い点数を保有している場合、短時間で高時給の塾講師の仕事についたり、在宅での翻訳業務を請け負えるなど、働き方の幅が広がります。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、平成25年に「ホームヘルパー2級に相当するもの」として、新たに誕生した資格のこと。数ある介護資格の中で、最も取得しやすい資格で、介護の仕事を視野に入れているなら、まず最初に取得しておきたい資格です。特定求職者の場合は、ハローワークの求職者支援制度を利用して取得することも可能です。
通信教育のみでは取得できず、介護演習を行う実技スクーリングを受ける必要があります。勉強時間は4カ月ほどですが、もっと短期間で取得できるケースもあるようです。
保育士
介護職とともに、人材が不足していると言われる保育士。これまでの育児の経験を活かして働くことができるとして、主婦に人気の資格です。大学や短大などを卒業している場合は、受験資格があるため保育士の資格を取得できます(筆記合格後、実技試験あり)。勉強は通信教育でも可能と言われ、半年の学習で合格したというケースもあるようですが、空いた時間を活用し、1年~2年くらい時間をかけてコツコツ勉強すると無理がないでしょう。
保育園だけではなく、学童や子育て支援センターなどの求人でも、保育士資格が活かせます。
資格の取得のためにまずやりたいこと
社会復帰のために資格を取得したいと思ったら、まず取り組むべきは情報収集と勉強する時間の確保。勉強を始めたとしても、家事や育児をしながらの勉強は大変。挫折してしまうケースも少なくありません。ここでは資格取得のための情報収集から、途中でくじけないコツをまとめました。
勉強の時間とモチベーションを作り出そう!
夜、すべての家事を終えて子どもを寝かしつけた後や、子どもの起床前の早朝を利用して勉強に取り組んだというママが多いようです。まずは「この時間に勉強をする」と決めたら、その時間を確保するために家事を終わらせられるよう段取りをしっかり組みましょう。最初のうちは、「毎日30分ずつ」などと、負担を感じることがない程度の時間からはじめ、慣れたら勉強の時間を少しずつ増やしていくようにします。
すき間時間を活用するのもおすすめです。休憩中にテキストを見たり、スマホのアプリで勉強もできます。暗記シートを用意しておいて、煮物を煮ている間や掃除機をかけている間、入浴中などにチェックしてもいいですね。
家族の協力も不可欠です。特に試験がある資格の場合、試験前は集中して勉強できるよう、夫に子どもの相手を頼んでもいいでしょう。また、子どもや夫に予想問題を出題してもらい、答えるといった方法を取れば、家族とのコミュニケーションにもつながります。子どもが宿題をしている間ならば、一緒に勉強してもいいでしょう。
モチベーションを保つためには、挫折しないようにタイトに詰め込みすぎないことも大切。また、事前に家族に「ママはこの資格の資格取得をめざす!」と宣言してしまうのも一つの方法です。子どもたちに宣言してしまった手前、安易に諦めることはできないでしょう。頑張るママの姿を見て、子どもたちも応援してくれるかもしれません。
資格取得に役立つサイト
資格を取得するために、まずそのような情報を収集すべきでしょうか。まず、最初にチェックしたいのが勉強方法です。比較的ハードルが低いものであれば、書店などで購入できる書籍を活用して独学でも取得可能です。独学で取得できるのであれば書籍代と試験代だけで済むので、家計を預かる主婦にとってもメリットは大きいですね。
でも、なかなか独学ではモチベーションが続かない人や、合格に向けてピンポイントな学習をしたい人は、通信教育やスクールがおすすめです。
通信教育の場合、講座数が127もある「生涯学習のユーキャン」、ヒューマンアカデミーの「たのまな」、大正13年のから通信講座に携わる「がくぶん」などがあります。医療事務や介護職員初任者研修などの資格取得をめざすなら、就業サポートがあるニチイ学館もいいでしょう。資格の大原の「社会人講座」は、教室でも受講できる通信講座を開講しています。簿記のほか、ファイナンシャルプランナー、MOSなどさまざまな講座を受けることができるのでチェックしてみてはいかがでしょうか。
他にも、近年ではオンライン動画での学習が行えるWebサービスも多く存在します。
Udemy
どちらかといえば、IT系の内容が多いですが、活用してみるのも刺激になるかもしれません。
まとめ:資格取得は社会復帰だけではなく、自分を磨くチャンス
育児や家事をしながら取得できる資格はさまざまあります。資格さえあれば社会復帰はラクラク...というわけでは決してありませんが、就くことができる職種の可能性や、働き方は広がります。
今まで特に資格取得に取り組んでこなかった人も、これをきっかけに勉強を始めるのもいいかもしれませんね。一見ハードルは高そうに見えて、意外と合格率が高い資格もあるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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