40代からの転職ならこう答えるべき!面接での長所と短所の答え方

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書類選考を通過して、いよいよ面接。そのような場面では、人事担当者が自分のどんなところをチェックしているのか気になるところ。40代からの転職を成功させるため知っておきたい受け答えのテクニック、よく聞かれる質問として短所・長所の答え方をご紹介します。

面接は前半戦が鍵を握る?一般的な面接の流れとは

履歴書、職務経歴書を通して面接相手のスペックは分かっても、印象や人柄といった内面に関するものまでは見えてきません。そのため、対面での受け答えを通して総合的な相性を見極め、「一緒に働きたいと思える人物か」を推し量る場が「面接」なのです。

一般的な面接の流れとは?

まずは、職務経験・退職理由・志望理由の説明から始まるケースが一般的です。自身の自己紹介を求められる場合も多くあります。人事担当者の手元には、提出している履歴書・職務経歴書が用意されている場合がほとんどですので、記載した内容の説明や補足を意識しながら話すとよいでしょう。

なお面接では、転職面接が始まってから5~10分くらいが勝負と言われています。この時間帯で人間性などの印象値はある程度固まるため、合否の鍵を握ると言っても過言ではありません。

面接中盤では、人事担当者や現場担当者から事業内容や入社後の職務説明など、具体的な内容がメインとなります。転職先にとっては、「内定を出したときに本当に入社する意思があるのか」は重要なため、志望度や他社の選考状況などを質問することで、自社に対する思いの深さを見極めようとします。

終盤に行われる質疑応答も、志望度が反映されるシーンです。本当に入りたいと思っている会社のことであれば、踏み込んだ質問も出てくるでしょう。ここで「特に、ありません」と言ってしまうと、意欲を疑われる結果になりかねません。

長所と短所を聞くことで何を知りたいのか

よくある質問項目の中に「自身の長所と短所を教えてください」というものがありますが、これは何の目的でされるものなのでしょうか?

各担当者によって異なりはしますが、多くの場合は入社後に想定される仕事内容への適性を見ています。長所が活きる仕事内容であれば面接官の印象は良くなって、仕事をこなしていくうえで不安要素になるような短所がある場合は採用を見送る判断も出てくるでしょう。

長所や短所の説明が具体的なものであるほど、採用後に働く様子をイメージしやすくなります。そのため、面接官の知りたいことを想像したうえで、受け答えを行いましょう。守秘義務は意識する必要がありますが、可能な限り数値データやエピソードを盛り込んだ回答だと具体性が高まるので意識するのがポイントでしょう。

好印象を与える長所の伝え方

転職先が想定している部署がはっきりしている場合、仕事内容に沿った形でアピールします。具体的な例文を2つ、ご紹介しましょう。

「長所は、チャレンジ精神があって与えられた目標を達成するために努力できるところです。前職は営業の部署におりまして、過去最高水準のチーム販売目標を達成すべく、尽力しました。難しいと言われていた大型顧客の開拓に成功、チームの利益に貢献できたと自負しております」

「不測の事態に対しても、冷静に対処できるところです。在庫管理の部署の責任者を担当しておりましたが、急ぎである商品を調達できないか打診されることもしばしばあります。不足分をすぐに計算、おつきあいがある工場に話を通すなど、関係会社のサポートを受けながら乗り切った経験が大きな自信につながりました」

特にミドルシニア層が気をつけなければならないのは、「自慢話と取られること」ことです。仮に内容が非常に的を射ている話であっても、横柄な態度やぞんざいな態度でそれを話してしまえば完全に逆効果となります。これは絶対に気をつけましょう。

あと、自分に自信がある方ほどたくさん語ってしまいがちですが、長すぎるアピールは「人の話を聞かない」というマイナス要素になりかねません。最も伝えたいことだけに話をしぼって、端的に伝える話法が大切です。

好印象を与える短所の伝え方

短所を述べるだけで終わらず、克服のために努力したエピソードを盛り込みます。具体的には、下記のような話の運びが良いでしょう。

「一つの物事に集中しすぎてしまうきらいがあります。お客様の多様なニーズにお応えするためには広い視野を持つ必要があると気付いてからは、自分が担当している商品以外についても調べるようになりました。結果、提案の切り口が広がって最終的には自分の契約につながった経験は良い教訓になっています」

「責任感が裏目に出て、自分でなんでもやってしまうきらいがあります。時間がかかっても部下に任せるあり方を意識してからはチームの結束力が高まって、数ヶ月は成績がやや伸び悩んだものの、最終的には大きな契約にこぎつけました」

40代はマネジメントを任される年代にもあたりますから、組織としての功績にネガティブと感じられるような短所は控えたほうが良いでしょう。リサーチに関する部署を志望しているのに集中力がない、管理についての部署を志望しているのに細かい処理が苦手といったマッチングを疑われるような短所についても、避けたい内容に含まれます。

面接での定番以外の質問への答え方についてはこちら

内容だけではなく、話し方や表情も意識しよう

短所を伝えるときには気恥ずかしさが出てしまって、声が小さくなったり口ごもってしまったりすることがあります。しかし、面接官から見ればコミュニケーション能力への不安を感じてしまう要素ともなりがちなので、堂々とした態度で伝えてください。

どんな人間でもいくつか短所はあるので、恥ずかしいことではありません。自分の到らない部分に向き合って前向きに努力している様子が分かれば、ポジティブな印象にもつながります。うつむき加減になってしまったり表情が曇ってしまったりするのも良い印象にはなりませんから、面接を通して意識したい振る舞いです。

まとめ

アナウンサーは1分間に300文字話すことを意識していると言われています。面接でよく聞かれる内容を文字に起こして、ストップウォッチを見ながら回答の練習をすると良いでしょう。

一度これを実践してみると、1分に300文字を意識しながら話してみると、思うよりずっとゆっくりとしたペースであることが理解できます。面接本番は緊張しやすく早口になりやすいため、相手に伝わりやすい速度を意識しながら回答することを心がけましょう。

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