人生100年時代に向けて、お金が貯まる家計簿の付け方を知っておこう!|ズボラでも続くコツ

  • ちょっと得する知識

家庭でのお金を管理するには、家計簿は欠かせない存在です。しかし、家計簿はうまく活用できずにやめてしまう人も多いもの。今回は家計簿を使って家計管理を成功させるためのコツやポイント、余剰金の使い道もご紹介します。今まで家計簿で挫折してしまった方、必見!

家計簿をつけるメリットは節約や貯金の意識アップ

家計簿をつけるメリットは、自身のお金がどのような項目にいくら使われているかを把握できる点です。想像以上に毎月のスマホ利用料や保険料が発生しているなど、家計簿によってお金の流れを確かめられます。

また、お金の出入りだけではなく使い方の見直しによって、貯金や投資などを意識できるようになります。家計簿は支出を減らす目的がありますが、結果としてお金に関する意識が高まるため、仕事のモチベーションアップにもつながります。家計簿を活用して、節約や貯金に対する意識を高めましょう。

おすすめの家計簿の付け方4選

家計簿といっても、最近ではさまざまな形の家計簿が出てきています。今回はおすすめの家計簿のタイプを4つご紹介します。続けやすそうなものはないか、ご確認ください。

家計簿アプリ

スマホで管理できる家計簿アプリは、スマホをよく見る人や初めて家計簿に挑戦する人におすすめです。クレジットカードや口座との連携機能を活用すれば、わざわざ自身ですべてを入力する必要もありません。アプリによってはレシートを読み込んで自動入力をするものや、集計作業を自動で行うものも。

アプリのデメリットとしては、アプリ側で用意されている費用項目が多いため、振り分けに迷ってしまい時間がかかる可能性がある点です。また、アプリの種類によっては月額料金が必要なものがあるため、最初は無料のものから始めてみましょう。

Excelで家計簿を作成する

スマホよりもパソコンをよく使用する、パソコンが得意な人はExcelを活用しましょう。表計算ソフトのため、手軽に入力や集計、グラフ化などができる点がメリットです。さらに、自分に合った項目や形式にカスタマイズできるため、自分だけの家計簿を作れます。

無料で利用できるテンプレートも用意されているため、手軽に利用できるのは嬉しい点です。ただし、ソフト上での関数の設定や、パソコンを立ち上げて作業をする必要があるためパソコンが苦手な人には向いていません。

手書きノートで家計簿を作成する

昔からある家計簿が、手書きノートです。家計簿として販売されているものを活用する方法はもちろん、通常のノートを自身が使いやすい形に変更しながら記載することもできます。日記やスケジュール手帳を使っている人であれば、継続して使い続けられるでしょう。

同時に課題や改善点も気軽に残せるため、オリジナリティの高い家計簿ができあがります。ただし、手書きの場合は記入に時間がかかるほか、計算ミスなどが出やすい点がデメリットです。

レシート分類で家計簿を作成する

家計簿の入力や記入が続けられない人は、レシートを分類する方法もあります。ノートにレシートを貼り付けたり、ファイルに入れたりといった方法で保管し、定期的に見直しをします。

無駄遣いをした部分には×、問題なかったものは⚪️をつけておいて、月末にまとめて計算すると簡易的な家計簿となります。ただし、レシートをもらい忘れたり、ネットでの買い物が多い場合は管理が難しくなるでしょう。

家計簿が続かない人は完璧を目指しすぎている

家計簿が長続きしない人には、いくつかの特徴があります。

完璧に記載しようとする

家計簿をつける際に、すべての出費を完璧に記載しようとする人は長続きしません。すべての出費を記載すると手間がかかるため、段々と面倒になりやめてしまいます。また、レシートなどの履歴に残らない買い物もあるため、すべてを把握するのは難しいです。完璧に家計簿をつけようとするとストレスとなる可能性もあるため、まずはゆるく始めましょう。

項目を細かに分けすぎている

家計簿に記載するときに、費用項目を細かく分けすぎてしまうのも長続きしないポイントです。費用項目が多すぎると仕訳をするのに時間と手間がかかり、面倒となって継続できない原因になります。必ず毎月発生する費用を中心に、使用する項目を決めておくと負担が減るでしょう。

1円単位で収支を合わせようとする

毎月の収支を1円単位で合わせようとするのも、家計簿が長続きしない原因の1つです。1円単位の残高を気にしてしまうと、ストレスと感じてやめてしまいます。数千円〜数万円の収支が合わないのは問題ですが、数円〜数十円程度であれば、あまり気にせずにいるのが長続きするコツです。

方法の見直しをしない

家計簿をつけ始めたら、自身に合っている方法かどうか定期的に見直しをしましょう。少しでも使いにくいと感じたら、家計簿の種類やつけ方のタイプを変更すると、ストレスなく続けられるようになります。毎日が無理なら週末だけ、手書きのノートが難しいならアプリにする、といった形で変更しましょう。

家計簿を続けるコツはシンプルに管理すること

家計簿は日々の支出を記録するため、継続が大切です。以下では、家計簿を長く続けるためのコツをご紹介します。ポイントを抑えて、家計簿を活用しましょう。

家計簿をつける目的を明確にする

家計簿を長く続けるためには、なぜつけようと思ったのか、目的を明確にする必要があります。「将来のために貯金をしたい」「毎月お金が手元に残らないから使い道を把握したい」など人によって異なりますが、まずは自身の理由をはっきりさせましょう。

目的が明確になっていると、続けていくうちに少しずつ変化が分かり、モチベーションアップにつながります。また、定期的な目的の見直しも、家計簿のモチベーションにつながります。まずは、達成がしやすい小さなゴールを立てて、徐々に大きくしていくと家計簿を続けられるでしょう。

シンプルにつける

長く家計簿を続けるためには、シンプルにつけることが大切です。複雑な費用項目を設けていると振り分けに迷ってしまい、手間がかかるために継続できなくなります。最初のうちは項目を5〜6つに絞り、大まかな管理にすると継続しやすくなります。

主な家計簿項目例
• 食費・日用品
• 交際費
• 住居関連
• 通信費
• 教育費

交際費には友達とのランチや飲み会代、その際の移動費、お祝いのお金などを含めておくといった形です。また、その他の項目を用意しておくと、振り分けに悩んだものをまとめて計上できます。

定期的に見直す

家計簿はただつけるだけでは、意味がありません。月末や3ヶ月ごとなど定期的な見直しによって改善点が発見できれば、家計簿を続けるモチベーションを得られます。最初の月や先月と比較していくら支出を減らせたか、その原因は何かを考えてみましょう。数字の変化が可視化されれば、家計簿を続けやすくなります。

利用明細を活用する

家計簿をつける際には、利用明細も活用しましょう。クレジットカードやキャッシュレス決済をよく利用する人は、明細を確認すればレシートを保管せずに、支払い状況を確認できます。

すぐに見返せるほか、入力などをする手間もかからないため、気軽に家計管理を続けられます。また、利用明細はスマホやパソコンからすぐに調べられるほか、PDFなどのデータで保管もできるため、管理の手間もかかりません。

家計簿を使って家計管理をするポイント

家計簿を使って家計管理をするためのポイントについてもご紹介します。支出を減らすためには使った履歴を残すだけでなく、予算を決めたり買い替えや乗り換えを利用したりといった方法も必要です。

項目ごとの予算を決める

家計管理をする際は、項目ごとの予算を決めておき、家計簿に記載する際に予算に対してどうだったかの結果も残しておきましょう。予算は月ごとや週ごとなど、管理がしやすい方法で決めておくと使いやすいです。手元でお金を管理する場合は、スライダーや封筒に項目ごとの予算を入れておき、そこから使っていくと残りの金額が目に見えて把握できます。

クレジットなどを利用した場合もその分の金額を、引き落とし用口座に移しておくと、使いすぎを減らしていけます。予算に対してどのくらいお金を余らせるかを、ゲーム感覚で楽しめるため、家計簿や家計管理を続けやすくなります。

変動費を減らす方法を考える

食費や交際費、日用品の費用などの変動費を減らす方法も、毎月の家計簿を見て考えていきましょう。例えば、ネットのセールを活用してまとめ買いをする、美容院はサロンモデルに応募して費用を抑えるなどです。無理をするのではなく、少額でも継続して減らせる方法を取り入れましょう。

また、キャッシュレス決済やクレジットカードで支払いをすると、ポイントを貯められます。カードのポイント還元率が1%の場合、月にスーパーで3万円使えば300ポイント、年間で3,600円分のポイントとなり1回の買い物代を賄えるでしょう。うまく活用すると全体の支出を抑えられるため、変動費の金額や支払い方法を見直しましょう。

買い替えや乗り換えを検討する

毎月の出費を抑える方法として、固定費であるスマホや保険の見直しと乗り換え、家電の買い替えといったものがあります。

スマホは現在のキャリアではなく、格安SIMを契約すると毎月の通信費が大幅に下がります。また、保険のプラン内容を見直し、自分に必要な契約となっているか確認しましょう。見直しによって余計な保険の解約や、プラン変更で毎月の出費を減らせます。

そのほか、定額のサブスクサービスの利用やフリマアプリの活用で、出費の削減が可能です。家電の買い替えは一時的には大きな出費となりますが、消費電力が少なくなり、毎月の電気代が下がるといった効果を得られる場合があります。

家計簿の活用によってうまれた余剰金の使い道

家計簿を使って家計管理をし始めると、少しずつ無駄な出費が減って余剰金が出てきます。せっかくの余剰金をどうするのか、使い道についてご紹介します。

貯金に回す

将来のために貯蓄を増やしておきたい人は、家計簿による家計管理で余ったお金を貯蓄に回しましょう。貯蓄用口座のお金が増えていくと、少しずつ家計簿や家計管理のモチベーションも上がっていきます。

投資を検討する

ある程度まとまった余剰金が出てくるようになったら、投資による資産形成を検討しましょう。毎月数千円の掛金で、将来の費用を貯められる商品が多くあります。投資には以下のような種類があります。

• NISA
• iDeCo
• 株式投資
• 生命保険

老後の資産を形成するなら、60歳以降まで引き出されないiDeCoを検討しましょう。株式投資は短期間での大きな利益ではなく、長期的な利用をすると家計の支えとなります。生命保険も貯蓄型を選ぶと、万が一に備えつつ将来の費用も貯められます。

まとめ

家計簿を長く続けて、お金を貯める方法をご紹介しました。家計簿は完璧に取り組もうとするとストレスが貯まり、長続きしません。まずは、大まかな項目に分けて管理をし、定期的に見直しと改善案を考えていくと続けていけるようになります。家計簿はアプリや手書きノートなど、さまざまなタイプがあるため、自身に合った方法で管理しましょう。

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