40代・50代向け!履歴書の書き方と注意点について
- 転職・退職ノウハウ
- 公開日:2023年5月 8日
転職活動をする上で必須となる履歴書。書類選考では、この履歴書が合否を左右するだけでなく、面接においてのアピールにもつながります。今回は、40代・50代向けの履歴書の書き方のポイントや注意点などを詳しく解説していきます。ぜひ、履歴書を作成する前にご覧いただき、参考にしてみてください。
40代・50代のための履歴書のあれこれ
履歴書のサイズや書式など、基本的なことについて解説していきます。40代・50代ならではのポイントもありますので、しっかり確認しておきましょう。
履歴書のサイズは?
履歴書のサイズは、2種類あります。応募先の企業から特に指定がない場合は、どちらを使用しても大丈夫です。サイズが大きいA4では職歴やアピールポイントを多く記入することができます。そのため、以下のような選び方をするのがおすすめ。
A4サイズ(開くとA3サイズ)
職歴が多い、アピールポイントを多く書きたい方
B5サイズ(開くとB4サイズ)
あまりアピールポイントが思い浮かばず、少なめに書きたい方
履歴書の書式は?
履歴書の書式はさまざまありますが、基本的には市販されている紙の履歴書の書式で問題ありません。現在は、履歴書をインターネットから無料でダウンロードすることもできるので、その場合は市販されているものに近い書式を選ぶと良いでしょう。また、自分がアピールしたいことを記載する欄が大きいものを選ぶ、というのも1つの手です。
履歴書は手書きとパソコン、どちらがいい?
「履歴書は手書きがいい?それともパソコンで作成したものがいい?」と迷われる方もいるのではないでしょうか。結論としては、どちらでも良いです。迷った場合の選び方のポイントは、以下の通りです。
紙の履歴書を選ぶポイント
・応募先から紙の履歴書の提出を指定されている
・応募先が歴史や伝統がある企業である
・文字を綺麗に書ける
パソコンで作成した履歴書を選ぶポイント
・応募先からPDF形式の履歴書の提出を指定されている
・応募先がIT企業など、ネットやデジタルを扱う企業である
・文字を綺麗に書く自信がない
年号は西暦と和暦のどちらで書く?
履歴書に書く年号は、西暦と和暦のどちらでも大丈夫ですが、どちらか一方に統一しましょう。もし、応募先が外資系の企業の場合は、西暦の方が先方もなじみ深いと感じるためおすすめです。また、和暦で書く場合には「S」「H」「R」のように省略せず、「昭和」「平成」「令和」と記載しましょう。
履歴書の書き方のポイント
続いて、履歴書の書き方のポイントについて解説していきます。
簡潔にまとめる
履歴書に書ける文字数には制限があるため、分かりやすく簡潔にまとめる必要があります。いくらアピールしたいことがあったとしても、長文ではすべてを書き切ることは難しいでしょう。また、採用側としても読む際に分かりやすく、簡潔にまとめられていたほうが好印象です。
手書きの場合はボールペンを使う
履歴書を手書きで作成する場合は、通常のボールペンを使用しましょう。また、仮に字が綺麗でなくとも、心を込めて真剣に書いているということが伝わるものです。そのため、丁寧に書くことを心がけてください。
学歴は高校卒業から書く
履歴書の学歴の欄には、小学校や中学校などの記載は必要ありません。高校卒業から書くようにしましょう。
職歴は短縮して書く
先述したように、履歴書は分かりやすく簡潔に書くのが1つのポイントです。ミドルシニア世代になると、職歴が多いこともあるかもしれません。それを1つずつ書いていては、それだけで長くなってしまいます。職歴が多い場合は、以下のように短縮して書くようにしましょう。
もし、上記のような書き方をしても職歴欄が足りないという場合は、直近の2~3社程度を記載してください。それ以前の職歴については、以下のようなまとめ方をすると良いでしょう。
まとめ方の例
卒業後は、〇〇年まで主に営業職と接客業に従事し、金融商品と不動産を取り扱う会社に4社、小売りを行う会社に5社在籍
詳細は職務経歴書に記載
このように、履歴書では1行で簡潔にまとめ、その詳細は職務経歴書に記載してあります、という形でまとめるのがおすすめです。
履歴書の書き方の注意点
ここでは、履歴書の書き方の注意点について解説していきます。
走り書きをしないようにする
ポイントのところでもお伝えしたように、真剣に書くことで字が綺麗でなくとも気持ちは伝わります。明らかに走り書きをしたような雑な書き方はやめましょう。手書きで履歴書を作成する場合は、応募するごとに最初から書く必要があるため、走り書きになりがちなので注意してください。
鉛筆や消せるボールペンはNG
鉛筆や消せるボールペンで書くのはNGです。また、書き間違いをしてしまったときでも、修正液の使用は控えましょう。少し面倒かもしれませんが、新しい履歴書に最初から書き直すようにしてください。
40代・50代のための履歴書の書き方
履歴書には、職歴やアピールポイントの他にも記載する項目がさまざまありますよね。ここからは、具体的な履歴書の書き方について解説していきます。
日付や氏名などの基本情報欄書き方
まずは、日付や氏名などの基本情報欄の書き方からです。
日付
履歴書を書いた日付ではなく、郵送する場合は郵送する日付・直接企業へ持参する場合は持参する日付を記載します。
氏名
苗字と名前の間に少しスペースを空けて記載します。ふりがなについては、履歴書の書式に合わせ「ふりがな」となっていればひらがなで記載し、「フリガナ」となっていればカタカナで記載します。
生年月日
和暦と西暦のどちらでも問題ありませんが、どちらかに書き方を統一しましょう。
住所
都道府県名から記載します。ここのふりがな(フリガナ)にも注意です。
電話番号
固定電話もしくは携帯電話の番号を記載します。どちらか一方でかまいませんが、両方ある場合は2つ記載しましょう。
学歴欄の書き方
続いて、学歴欄の書き方です。
年月
繰り返しお伝えしている通り、西暦と和暦のどちらでもかまいませんが、統一するようにしましょう。
記載する学歴
こちらも先述したように、高校卒業から記載するようにしてください。大学や専門学校については、学部や専攻名も記載します。そして、最後の行に「以上」と右寄りで書いて終わりです。
職歴欄の書き方
次は、職歴欄の書き方です。学歴を記載した最後の行から1行空けて中央に「職歴」と記載します。基本的には「職歴は短縮して書く」のところでもお伝えした書き方を参考にして、記載するようにしましょう。
※ここでは、職歴を短縮して記載した場合の書き方で紹介していきます
在籍中の場合
株式会社〇〇に入社(在籍中) 以上、と記載します。
異動した場合
異動年月と配属された部署名を記載しますが、短縮して記載する場合は、履歴書には書かなくて大丈夫です。職務経歴書に記載するようにしましょう。
退職予定日が決まっている場合
株式会社〇〇に入社(在籍中)〇年〇月 退職予定、と記載します。
退職している場合
株式会社〇〇に入社(〇年〇月一身上の都合により退社)
派遣社員で働いていた場合
社名は記載せずに「〇〇会社(派遣会社名)に派遣スタッフとして登録」と書きます。
パート・アルバイトで働いていた場合
「〇〇会社 パート(アルバイト)勤務」と記載します。
退職の理由は、さまざまあると思いますが、履歴書上では「一身上の都合により退職」という書き方で統一しましょう。こちらから詳しく伝える必要はありません。ただ、面接時に聞かれたときのことを考え、相手が納得するような理由を考えておきましょう。
資格・免許欄の書き方
続いて、資格・免許欄の書き方についてです。順番としては「免許」を記載した後に「資格」を記載します。略称ではなく、正式名称で記載しましょう。
取得予定の資格・免許がある場合
もし、取得予定の資格または免許がある場合は、取得予定の年月を記載してください。
書き切れない場合
書き切れない場合は、応募先の企業が求めているものに近いものや、アピールできそうなものを書くようにしてください。
簡単に取得できるようなものは記載しない
例えば、漢検5級など比較的、誰でも取得できるようなものや趣味として取得したものは記載する必要はありません。ただ、その中でもアピールできるものがあれば記載することをおすすめします。
志望動機・趣味・特技欄の書き方
次は、志望動機・趣味・特技欄の書き方です。
志望動機欄
志望動機のポイントとしては、以下の3つになります。
・どうしてその会社を選んだのか
・自分が入社することで、どのようなメリットがあるのか
・空白ができるだけないようにする
趣味・特技欄
1行でも良いので、簡潔に記載しましょう。空白にするのはNGなので注意してください。
応募先の企業は「数ある会社の中で、なぜ自社を選んだのか」を知りたがります。その理由を記載した上で、自分が入社することで企業にとってどのようなメリットがあるのかも書きましょう。空白が多いと意欲や熱意がないという印象を与える可能性が高いため、可能な限り空白を作らないようにしてください。
本人希望記入欄の書き方
最後に、本人希望記入欄の書き方についてです。要望などが特になければ「貴社の規定に従います」と記載するだけでOKです。希望する職種や勤務地、勤務時間などがある場合は、その旨を記載するようにしてください。
書き終わった後の最終チェックも忘れずに
履歴書を書き終わったら、誤字や脱字などの間違いないかの最終チェックも忘れずにしましょう。手書きの場合は、もし間違っていたところがあれば最初から書き直しになってしまうため、項目ごとにチェックをしながら書くことをおすすめします。
一方、パソコンで作成する場合は、修正が簡単なため、すべて入力し終わった後でのチェックで大丈夫です。また、パソコンで作成した場合は、念のためWordやExcel、PDFなどで保存しておくようにしてください。
最終チェックポイントは、以下の通りです。
▼誤字や脱字はないか
▼年号の書き方は統一できているか
▼日付は合っているか
▼文字の書き出し位置は揃っているか
▼内容に間違いはないか
▼写真の貼り忘れはないか
まとめ
今回は、履歴書の書き方や注意点などを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。履歴書を作成する場合は、短時間で済ませようとせず、しっかりと時間を確保した上で取り組むようにしましょう。
手書きで作成するか、パソコンで作成するかはどちらでも問題ありません。応募先の企業からの指定がない限りは、修正が楽なパソコンをおすすめします。ぜひ、今回お伝えしてきたことを参考に履歴書を作成し、転職を成功させてください。