簡単にいかない子育てと仕事の両立、ストレスを感じたときどうすればいい?

  • ライフプラン・人生設計

子供のわがままや無理解な同僚の言葉に、イラついたり、傷ついたりしてしまうワーママの毎日。頑張っているのに、なぜ、上手くいかないの、分かってくれないの...とストレスは溜まる一方です。ストレスと向き合い、解消するにはどうしたらいいのでしょう。

子育てと仕事の両立、ストレスを感じたときは?

両立ストレス、最大の原因は?

現在の日本は残念ながら、ワーママが仕事と子育てを両立するには、それを取り巻く社会環境が十分に恵まれているとは言えない状況です。女性が仕事を続けていくには、子供を預けて働くことになりますが、その預け先の確保さえも四苦八苦しているのが現状。ワーママが置かれている立場は、仕事をするにも、子育てをするにもストレスを感じてしまう環境なのです。ストレスを解消していくために、まずはその原因から探っていきましょう。

片一方に注力できないことがストレスを生む

ワーママの悩みの大きなものは「育児に注力できない」ことと、「仕事に集中できない」ということの2つです。

「朝から子供の具合が悪そう。一緒にいてあげたいけれど、あの打ち合わせは外せないから預けないといけない...」こんな状況はよくあること。いつでも頭の片隅に子供のことを置いておかないと、急に呼び出だしにも対応しなくてはいけません。自分の考えるスケジュールだけで仕事を進めるのは難しいです。そういう時に限って、自分にしか出来ない仕事が入っていたりするもの。罪悪感にため息をつきながら会社に向かうワーママも多いことでしょう。

「育児ストレス」の原因は

具体的に原因になっている項目をあげてみます。

・パートナーの理解不足
・夜泣きで睡眠不足
・育児書と子供を比べる
・自分の時間がない など

睡眠不足で気持ちの余裕が無くなり、思い通りにならないことへのイライラは募るばかりです。育児ストレスを抱えてしまう最大の原因は、ママがひとりで頑張り過ぎてしまうこと。理想と現実を受け入れてマイペースでやっていかないと、自分を追いつめてしまいます。パートナーに、毎週1日は、数時間でも自由な時間がほしいと交渉して協力してもらいましょう。

「仕事ストレス」の原因は

・仕事内容が物足りない
・残業ができないので給料が減った
・産休前は部下だった人が上司になっている
・保育園からの急な呼び出しで仕事を中断させられる

職場復帰できても、以前のようなポジションで働けない、定時には退社しなければならないので、仕事を切り上げなければならないなども、思い通りに仕事ができないことがストレスになります。上司や同僚も気を使ってくれますが、それが針のむしろに感じてしまうこともあるのです。

家に帰れば待ったなしで、家事をこなさなくてはいけなくて、できる時間は限られているし、翌日に回してしまうと週末には山のように溜まってしまい、休日なのに自分の時間は全くない...という悪循環に陥っているワーママが多いのではないでしょうか。どこかで、この悪循環を断ち切らないとストレスは溜まるばかりです。

育児と仕事、両立ママ(パパ)のストレス解消法

時間と心に余裕を持たせてストレス解消!

辛いストレスから少しでも解放されるためには、この悪循環から脱出したいもの。軽減する方法はないのでしょうか。

仕事で感じられるストレスを軽くためには、今までの仕事への取り組み方を、少し変えてみる必要があります。育休が明けて、元の職場に復帰する際に、フルタイムにこだわらずに、子育てと仕事のバランスを考えてみてはいかがしょう。

会社によっては、ワーママが働きやすいように、正社員でも時短制度があったり、社員に拘らずにパートとして復帰するという選択肢もあります。職場環境の問題で難しそうであれば、思い切ってワーママへのサポートが充実している職場に転職するのも、一つの方法です。

外側から環境を変えてみるのもストレス軽減の方法ですが、ご自身のメンタルの問題も考えてみましょう。子育てと仕事の両立に完璧を目指していませんか?上手くいかなくても落ち込まずに、肩の力を抜いてみては。1日は24時間しかないのです。効率よく時間を使っていくには、物事の優先順位を決めるといいでしょう。1日では慌ただしくて難しいならば、曜日ごとに今日は◯◯をする日と決めておくと、出来ないことがあっても気持ちが整理できるし、無駄にイライラしなくてすみますね。

ストレスを軽減する秘訣は

子育てと仕事を両立していくには、時間を上手に使っていくことが大切なことがわかったので、次に具体的にストレス解消に有効な方法をご紹介します。

・涙活をする

「泣く」という行動に後ろ向きなイメージがあるかもしれませんが、実は「涙を流す」ということは、気持ちの防衛反応の一つであり、それだけでも気持ちがずいぶんすっきりします。一人でお風呂へ入ったとき思い切り泣いてみると、気持ちもさっぱりできますよ。

・誰かに話を聞いてもらう

保育園で一緒のママ達に愚痴ったり、友人では距離が近くて抵抗があるのならば、地域の育児サポート機関を利用してみるものいいでしょう。専門家の意見であれば素直に耳に入る場合もあります。

・イラッとしたら深呼吸

いつでもできる簡単な方法ですが、効果は期待できます。深く呼吸をすることで、全身の力が抜けてリラックスできます。これは、交感神経の働きが弱まって、副交感神経が活発になることによるものだそうです。一息つくことで、気持ちが落ち着いて、冷静になれば子供も落ち着いて話を聞いてくれます。

最大の味方は子ども?お手伝いしてもらってストレスも解消!

そもそも、子育ては一筋縄ではいかない重要な課題です。思い通りになってくれないことも多く、愛すべき対象もイライラの原因となることが多くあります。子供ストレスの解消法について考えてみました。原因が子供なら、その子どもを味方につけることはできないでしょうか?『小学校に入る前に親がやってはならない115のこと』著者の立石美津子さんによれば、子供が自らお手伝いしたくなるポイントは3つだそうです。

1)「◯◯してくれて偉いね、お利口だね」は禁句

食器を洗い場へ持って行ったり、玄関で靴を揃えたりすることは、当たり前のことと捉えれば、立派でもお利口でもないのです。そんな時には上から目線で褒めるのではなく、「お手伝いしてくれたから食器洗いが早く終わったよ。一緒にテレビ見られるね」「玄関が片付いていて気持ちがいいね」というように、少しだけ感謝するようにすれば、子供でも誰かの役に立っていると分かるのは嬉しい経験となり、またお手伝いしようという気持ちになるそうです。

2)時間がかかっても口や手を出さすに待つ

お手伝いしてくれるのはうれしいけれど、「やり直しになるから返って手間がかかる」と、思うママは多いかもしれません。しかし、家でできる貴重な家事の時間を効率よく使いたいと思うあまり、子供の行動の先回りをして片付けていませんか。確かにその通りで早く片付くのですが、最初からは上手くできるはずがないし、経験を積んでいくことが子供には大切です。今はダメでも、イライラせずに長い目でみれば、自分で洋服の準備をしたり、自分でこぼしたもの拭くなど、ママの仕事は少しづつですが確実に減っていきます。


3)結果が失敗していても怒らない

お手伝いした結果が良くなかった時に、叱ったり、目の前でやり直したりするのはNGです。例えば、食器の洗い物を頼んで、洗いきれずにベトベトだったり、食器を割ってしまったりしても、頭ごなしに叱ることはぐっとこらえましょう。洗濯物がぐちゃぐちゃでも、すぐその場で畳み直さずに、子供が見ていない時に直しましょう。子どもとしてはせっかくお手伝いしたのに、叱られたり、やり直されたりしては、やる気を失ってしまいます。

最初は、かえってストレスになってしまいますが、子供が喜んで自主的にお手伝いをしてくれるようになれば、ママの自由時間が増えるし、その時間を子供と遊ぶことにも使えます。子供の自立のためにもなります。ママの望む結果とかけ離れていても、よくやったほうだと認めながら、成長を見守っていきましょう。

まとめ:マイペースで子育て・仕事を両立してストレス無しの元気なママに

家族の思いは、いつも明るく元気なママでいて欲しいし、そんなママが大好きなはず。なのに、ぼんやりと無表情だったり、何でも悪く考えてしまったり、倦怠感や疲れているのに夜眠れないということはありませんか。ひとつでも思いあたれば、ストレス症状に陥っている危険信号です。

そのためには、ストレスを溜めないこと、ストレスを感じないようにすることが大切。でも気が付かないうちに溜まっているのもストレスの怖いところです。ストレス解消方法を身につけて、また、子供とパートナーを味方につけて、自分ひとりで抱え込まないようにすることが大切です。

関連記事

子育て中の仕事にやりがいを感じない? オススメの対処法をご紹介 子育てと仕事の両立が大変!うつかな?と思ったら... 無理しないで子育てと両立できる!おすすめの仕事とは? 仕事と子育ての両立は難しい!? ワーママが知っておきたい両立10のコツ もう辞めちゃおうかな...。子育てと仕事の両立に悩むワーママに送る両立のコツ

記事をシェアする

あなたへのオススメ記事

中高年の半数以上が地方移住に興味あり!理由や移住支援金ランキング

地方移住は生活費を抑えられたり、自然に囲まれた生活を送れたりと、ミドルシニア世代にも多くのメリットがあります。今回は地方移住に興味がある人の割合から、移住支援金制度の概要をご紹介します。地方移住を検討している人は、ぜひ最後までお読みください。

  • ライフプラン・人生設計
  • 2024年12月18日

人口構造の変化と人材不足が引き起こす「2030年問題」とは?

人口の変化によって日本の社会や経済に影響を及ぼすとされている、2030年問題。少子高齢化が進み、それによって引き起こされるさまざまな社会問題の総称を指しています。2030年問題では、日本の労働市場の大きな転換点となるとされており、日本で生きる私たちが向き合わなくてはならない課題です。本日は2030年問題をより深堀していきましょう。

  • ライフプラン・人生設計
  • 2024年12月12日

実家の遺産を相続したくない | 相続放棄の流れや注意点を解説

ミドル・シニア世代で親や親族の遺産相続に関して悩んでいる人は多いのではないでしょうか。今回は遺産相続の放棄を検討している人に向けて、相続を放棄する際のメリットやデメリット、検討している人の意見などをご紹介します。

  • ライフプラン・人生設計
  • 2024年12月 9日

あなたにあった働き方を選ぶ