出世しない理由をズバリ!昇進が逃げていく危険サイン4つ
- キャリアを考える
- 公開日:2018年4月10日
これまで残してきた成績も、持っているスキルや経験も大して差がないように感じるのにどんどん同期や同僚が出世していく…。出世できない自分は何が足りないの?何が原因などの心当たりが見つからず、お悩みの方も多いのではないでしょうか。そんなミドルシニア世代に知ってほしい「あてはまると危険な出世できないサイン4つ」を紹介します。
出世できないサイン1:上司に対する気遣い不足
出世に繋がるのは、仕事の結果など様々な要因ですが、昇進を決めるキーマンは「直属の上司」です。そのため上司に対する気遣いが見られない人は、どうしても出世が遠のく場合があります。たとえばこんな行動で、上司をイライラさせてはいませんか。
・ミスをした時の対応で、言い訳が最初にくる
・簡単に返信できる内容でも、メールのレスポンスが遅れがち
・報連相が滞りがちで、仕事の状況が見えてこない
中高年になっても、言い訳から説明を始める癖がある人は意外と多くいます。ミスをしてしまったことは仕方がないとしても、その後の対応で上司の評価が分かれるものです。後輩のせいにして言い逃れをしたり、失敗を次に活かそうとする態度が見られなかったりしたら、チームをまとめる仕事は難しいと思われるのが当然でしょう。
メールのレスポンス、報連相の遅れは、コミュニケーションスキル不足を疑われる要因です。最終的に成果を出したとしても良い評価にはつながりにくく、自分の首をしめる結果となりかねません。本人としては「やるべきことはやっている」と考えていても、組織としての評価につながらなければ、昇進は難しいでしょう。自分の中でのスケジュール、仕事の進め方が決まった段階で上司へ伺いを立てて、定期的に進捗を報告すれば、上司からの評価も変わってきます。
出世できないサイン2:効率性が最優先のサイボーグ気質
仕事が早くて非常にまじめ、どんなことなくそつなくこなす人材なのに、出世できない人もいます。誰に聞いても「あの人はできる」と一目置かれる存在なのに、中間管理職に留まり続けている状況です。完璧を求める性格が評価を妨げる要素になっていないか、自分自身の言動を見直してみましょう。
チームにはできる人・できない人が存在します。人材をどのように活用すれば組織としての利益につながるかを考えることがマネジメントスキルです。上に立つ人が優秀すぎて、できない人の気持ちを汲み取らずに指導にあたれば成長にはつながらず、悪い場合は退職してしまいます。人材を定着させることもマネジメントの重要な要素であるため、会社としてはそのような人物の評価は高くありません。
効率性が最優先のサイボーグ気質である限り「現場で活躍することはできても、人を育てる仕事は難しい」と評価されやすく、部下をつぶす上司になりかねません。かといって、それが一概に悪いというわけではないため、今の環境で出世していくことが難しいのであれば、「割り切ってスキル重視の会社へ転職する」、「自分の仕事に没頭できるプロフェッショナル職に就く」など、出世以外の方法で評価を受けるのも一案です。
今の会社で管理職を目指すなら、部下のやる気を引き出す話し方や接し方を身に付けましょう。自分と同じように何でも器用にこなせる人材ばかりではないことを理解して、仕事以外の日常会話などコミュニケーション機会を増やすと、会社の評価も変わってきます。
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出世できないサイン3:何でも指示待ちで必要以上の仕事はしない
言われたことをやらない人はもってのほかですが、何でも指示待ちで「言われないと何もできない」人も出世できないタイプです。
誰しも、自分の仕事を進める中で人に細かいところまで指示するのは大変です。そのため、「1を聞いて10を知る」くらいの気持ちで仕事に取り組んでいる人材は、どんな環境に行っても重宝されます。
たとえば「A社について調べてほしい」と頼まれた状況を考えてみます。経営状態や主力商品、過去の取引実績など、上司が「欲しい」と思っているであろう項目を即座にピックアップ、思い描いたものに近い資料を提示できるくらいのレベルです。
何のために使う資料かわからないとまとめる項目が定まらないなら、指示を受けた段階で「具体的にはどんな内容を想定されていますか」「営業の事前調査としてご提示しているものと同じフォーマットでよろしいですか」と聞いておけば、認識違いは起こりません。合わせて、作成期限や仕事の優先順位についても聞いておくと、効率的に作業できます。
最も避けたい状況は「上司が具体的な指示をくれないから」と、仕事を放置することです。任された仕事の意図を正確に汲み取ったうえで、「プラスアルファの価値を提供するにはどうしたら良いのか」を主体的に考え、行動に移しましょう。
出世できないサイン4:表情が硬くてとっつきにくい雰囲気
見た目から与える印象は、評価を大きく左右します。どんなに優秀な人材でも、いつも眉間にシワを寄せて切羽詰まった表情をしている人は、出世から外れてしまいがちです。役員層まで出世する人の多くが「できる人」というより「助けてあげたい」と思わせる雰囲気を持っているとも言われています。
どんなに優秀な人でも自分だけでできることは限られていて、誰かのサポートを受けなければ大きな仕事はできません。そこで問われるのが、柔らかい雰囲気で親しみが持てる表情だったり、「この人のためなら」と協力したくなる人間性だったりします。それは、いわゆる「人望」と言われているもの。なかなか数値化できませんが、確実に存在するものです。
とはいえ、急に「親しみが持てる人間」になろうと思っても大変ですから、忙しい時にイライラしている様子を見せない、普段の仕事では口角をあげて柔らかい表情を作るなど、できることから始めてみましょう。時には、同僚と一緒にランチに行ったり残業続きの部署に栄養ドリンクなどを差し入れしたりと、ちょっとした気遣いも効果的かもしれません。
まとめ
出世したいかどうかは別にしても、周りの人から好かれて、心地良く仕事がしたいとは思いませんか。働きやすい環境は自分で生み出すものと考えて、日々の行動や表情、気遣いを改めてみましょう。