定年後の仕事に悩む50~60代が選ぶ仕事とは?生涯現役で活躍し続けるための方法

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定年後を見据えて、生活費や健康維持のために働き続けたいと考えている方は多いでしょう。人材不足解消や、高齢者の雇用対策などから、シニアを積極的に採用している企業は増加しています。しかし、いざ働こうと思っても、すぐには見つからないことも。今回は、定年後の仕事の選択肢や選ぶ時のポイント、定年後でも稼げる仕事などを解説します。老後も仕事をしたいと考えている方は、ぜひ最後までご一読ください。

定年後の仕事の選択肢4選

定年後の仕事には、いくつかの選択肢があります。どのような方法があるのか、今回は4つの選択肢をご紹介いたします。

①再雇用

現在働いている会社で継続して働きたい場合は、再雇用を検討してください。高齢者雇用安定法によって、65歳までの雇用機会の確保が義務付けられており、70歳までの就労機会の確保も努力義務とされています。そのため、多くの企業で再雇用制度が導入されており、定年後も同じ仕事を続けられるようになっています。

再雇用であれば、新しい仕事を覚える機会が少ないため、ストレスが少ない状態で仕事を継続できます。また、転職活動も不要です。ただし、雇用形態が変化するため、給料がこれまでの金額の半分近くに減ったり、役職が無くなるために、これまでの部下が上司になる可能背があります。

②転職

同じ業界の違う会社へ転職をする方法もあります。社会人経験の中で培った専門知識や人脈を活かせれば、即戦力として活躍できるでしょう。新しい環境で仕事をスタートできるので、第二の人生を心機一転で始められます。

キャリアや人脈を活かせるので、やりがいを持って働けるのはメリットです。しかし、定年を過ぎると正社員の求人募集は大幅に減少します。パートやアルバイトなどの雇用形態になりやすく、給与が大幅に下がることもあるでしょう。

③パート・アルバイト

60歳以上向けの求人には、パート・アルバイトでの案件が多くあります。コンビニ・警備会社・清掃など、未経験でも始められる仕事もあります。シフト制であれば、自分の都合に応じて働けるので、週2〜3日・午前中のみといった働き方も可能です。

現役時代とは違う仕事をしたい・ゆっくりと働きたいという人には向いています。一方で、給料が時給換算になるので、まとまったお金を得られにくかったり、単純作業が多くて刺激が少ないと感じたりするケースがあります。

④起業

退職金を元手に、個人事業主として飲食店の開業・コンサルティング会社の設立・士業の開業などをする方法です。定年が定まっていないので、年齢を気にせずに働き続けられます。仕事のペースも自分で決められるため、体調や都合に合わせて働けるのもメリットです。

さらに、士業などの専門的な仕事は、スキルがあれば年齢は問われないケースが多くあります。ただし、安定的に収入を得るまでに時間がかかりやすく、失敗すれば老後資金を失うリスクがあります。

定年後の仕事を選ぶ時のポイント

定年後の仕事探す際は、仕事選びのポイントを抑えておきましょう。

必要な収入額を把握する

仕事を選ぶ際は、自分がどの程度の収入額が必要なのかを事前に確認しておきましょう。年金の受給が開始されるまでと、年金の受給が開始してからでは、必要な金額は異なります。

また、貯蓄や退職金をどのように使うのかによっても、適切な収入額は変わってきます。自分が必要な収入額を把握するには、以下のステップで計算してみてください。

• 毎月の支出を洗い出す
• 今後の収入予定額を把握する
• 差額を計算

差額分が毎月の生活で必要になるお金です。さらに、将来に予定されているリフォームや、趣味に使うお金などもある程度計算して、トータルで不足額が出ないかを調べてみましょう。貯蓄や年金で足りない場合は、マイナス分カバーできる収入がある仕事を選ぶ必要があります。

優先事項を決めておく

定年後はこれまでとは、働き方や時間の使い方が変わってきます。60歳以降も働くとしても、仕事よりも自分の人生に時間を使うタイミングが増えていきます。自分がこれから何を大事にしていきたいのか、優先したいことを決めておきましょう。

老後の生活資金が不安ならお金、趣味や家族との時間を大切にしたいなら時間を、社会の役に立つことがしたいならやりがいなど、人によって優先したいポイントが変わってくるでしょう。

お金を重視するために正社員や再雇用を目指す、時間重視でパートやアルバイトなど融通の利く職場を探す、起業によって知識やスキルを身につけることでやりがいを見つけるなど、方向性が見えてきます。

家族と相談する

定年後の働き方については、自分1人では決めずに家族に相談するようにしましょう。家にいる時間が増えるのは困ると言われたり、起業は反対されたりして、揉めるケースがあります。

また、収入金額が変わってくるため、今後のお金の使い方についての相談も必要です。家族の希望と今後の状況などを考慮して、無理のない範囲で働ける方法はないか話し合って決めてください。

定年後に未経験でも稼げる仕事

定年後から、未経験でも稼げるチャンスのある仕事を紹介します。資格がなくても始められるので、興味がある仕事はぜひ挑戦してみてください。

マンションの管理員

マンション管理員は、マンションの設備点検や清掃などをする仕事で、資格やスキルはなくても始められる仕事です。パート・アルバイトで雇用されるケースが多く、シフト制かつ、勤務時間は午前のみなど短時間で働けるので、自分のペースで働けます。

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清掃員

オフィスビルや公共施設で、トイレ掃除やゴミの回収などを行う清掃業も、未経験で始められます。シニア向けの求人も多数あり、働きやすい環境です。1人で作業する時間が多いので、職場の人間関係を最低限に抑えたい人に向いています。また、主婦の人は家事スキルを活かせるので、普段の家事の延長で仕事ができるでしょう。

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接客業

コンビニ・スーパー・飲食店など、接客業も経験不要で始められます。コンビニやスーパーであれば、早朝や朝の時間帯を選んで働けるでしょう。

レジの打ち方や商品についてなど、覚えることは多いですが、マニュアル完備・OJTを実施しているところがほとんどですので、未経験でも安心して働き始められます。人との会話が好きな人や、自宅近くで働きたい人は、接客業も検討してみてください。

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家事代行

家事代行は、個人宅の掃除・洗濯・作り置きの調理など、家事全般を代わりに行う仕事です。特別な資格などは不要なため、家事が得意な人であれば、未経験でも即戦力として活躍できます。研修やマニュアルも用意されているところを選べば、安心して仕事を始められます。

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配送・配達ドライバー

普通自動車免許は必要ですが、宅配などの運送業務も未経験で仕事を始められます。車がなくても、貸与される企業を選べば心配ありません。運送会社のパート・アルバイトで雇用されるケースと、業務委託ドライバーとして契約するケースがあります。

業務委託であれば個人事業主となるため、年齢に関係なく働き続けられます。重たい物を持つ場面があるため、力に自信がない人は向いていません。

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定年後に経験や資格を活かして稼げる仕事

定年後に経験や資格を活かして稼げる仕事を、5つご紹介いたします。専門的な仕事をしている人はもちろん、今後資格の取得を検討している人もご確認ください。

宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産の契約をおこなう業務独占資格です。不動産に関する知識や法律などが必要となり、合格率は15〜18%ほどの難関資格です。しかし、不動産を扱う事業者は、事務所ごとに5人に1人以上、宅地建物取引士の資格保有者の配置が必須となっています。

そのため、シニア層でも雇用の機会があります。コミュニケーション能力やプレゼン能力に自信がある人は、ぜひ資格を活かして働いてみてください。

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業向けに経営コンサルティングを行う際に必要な資格です。経営スキルやマーケティングスキルなど、会社を運営するために欠かせない知識が求められます。国家資格のため合格率は20%程度ですが、合格者の4人に1人は50代以降となっており、シニアでも取得や活躍ができる仕事です。

国や自治体などから委託されて、企業の相談窓口の担当をするケースもあり、そこから仕事を獲得できるチャンスがあります。経営に関する知識や経験がある人は、ぜひ資格を取得してみてください。

不動産鑑定士

不動産の適正価格を算定する国家資格が、不動産鑑定士です。法律知識のほかに、不動産・建築・土木の知識が求められ、合格率について短答式試験は約33%、論文式試験は約15%となっています。

不動産の売買や相続税評価の際に求められるため、仕事は安定して発生します。しかし、個人事務所を開業している人が多く、資格取得や実務経験以外に、案件を獲得する営業力も必須です。

行政書士

行政書士は、市役所や警察署などの官公署に提出する許認可等の書類作成・提出手続きの代理・相談業務の専門家です。資格取得や行政書士登録には年齢制限がないため、60代以降でも働き始められます。

合格率は約10%と低いですが、50代・60代でも合格している人もいますので、年齢に関係なく挑戦可能です。ただし、行政書士の求人は数が少なく、自分で営業をしないと案件は獲得できません。人脈を活かして案件獲得する、営業スキルも必要です。

社労士

社労士は企業の人事・労務管理・社会保険などに関する、書類作成や手続きの代行などを行う仕事です。合格率は約7%ほどですが、合格者の中の8%ほどは60代以降の人ですので、年齢に関係なく資格取得の機会があります。

資格取得後は、これまでの人脈を活かして企業の労務管理案件などを行えるでしょう。求人数は少ないですが、アルバイトや嘱託社員など、柔軟に働ける可能性があるのはメリットです。

まとめ

定年後にも仕事を続ける人に向けて、働き方の種類や仕事選びのポイントなどを解説しました。定年後は再雇用・転職・起業など、さまざまな方法で働き続けられます。どのような仕事、働き方をするかは、お金・時間・やりがいなどの軸を中心に、家族とも相談するのが良いでしょう。

定年後に未経験でも始まられる仕事には、マンション管理員や清掃員などの仕事がおすすめです。資格がなくても始められ、アルバイトとして気軽に働けます。資格や知識を活かして働くなら、宅地建物取引士や中小企業診断士などを目指す選択肢もあります。60代以降でも取得ができますし、求人を募集しているところも多くあります。

定年後も仕事をするか悩んでいる、働き続けたいという人は、今回の内容を踏まえて自分に合った働き方を探してみてください。

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