ボーナスを無駄にしない!貯蓄・投資・自己投資の黄金バランス
- ライフプラン・人生設計
- 公開日:2026年1月 7日
2025年冬のボーナス平均額は約87.4万円(東証プライム上場企業175社)、前年より4.4%増と堅調な伸びを見せています。まとまった臨時収入をどう使うかは、家計や将来設計に大きな影響を与える重要なテーマです。本記事では、貯蓄・自己投資・資産運用など、ボーナスを賢く活かすための具体的な方法を徹底解説します。
ボーナス(賞与)とは、給与と別に支払われるお金
ボーナスは、毎月決まって支払われる給与とは別に支払われるお金のことです。賞与や特別手当などと呼ばれることもあります。勤め先によってルールは異なりますが、夏のボーナスは6月下旬から7月上旬、冬のボーナスは12月に支給されます。
ただし、「会社員なら必ずボーナスがもらえる」とは限りません。企業に対し、ボーナスを支払うことを義務付ける法律はないからです。企業の中で賞与制度がある割合はおよそ88%で、業績によってはボーナスが支給されない会社もあります。
参考:厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況」
ボーナスの平均支給額とは?
一般的に、ボーナスは6~8月ごろの夏の時期と10~12月の冬の時期の2回、支給されることが多いでしょう。多くの企業では、就業規則に支給条件が記載されています。
ただし、業績次第で支給額が変動する就業規定がある会社もあり、支給されない場合も少なくありません。そのため、企業の数だけボーナスの支給条件も様々だと言えます。ボーナスの支給においては税金や社会保険料が引かれるため、手取りは概ね額面の7~8割になるでしょう。
2025年の冬のボーナスの1人当たりの民間企業全体の平均賞与額は約42万円、国家公務員では約78万円となっており、前年比約2割も大きく上昇しています。支給額が多い業種には、電気やガス業の約94万円や情報通信業の約70万円などがあり、ボーナスの支給額は企業規模が大きくなるほど多くなる傾向に。
ボーナスの使い道は貯蓄!?
2025年冬のボーナスの使い道は、「貯金・預金」と答えた方が3割に上りました。なんと、過去12年間を振り返っても、ボーナスを「貯金・預金」に回すと答えた人が一番の多い結果になっているといいますから、多くの方がボーナスを受け取っても堅実な使い方をしていることが窺い知れます。
貯蓄と一概に言っても、その預金方法は主に定期預金と普通預金の2種類があります。主な違いは「預入期間の定めがあるかないか」です。預入期間とは事前に指定した期間のことで、普通預金はこの預入期間の定めがありません。普通預金であればお金は自由に預けたり、引き出せたりします。
一方、定期預金は短いものは1ヶ月、長いものは10年と預入期間が定められています。そのため、基本的に指定した期間はお金を引出せませんが、期間を指定してお金を預ける分、普通預金と比較して金利が高めに設定されています。
参考:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査」
貯蓄・貯金以外のボーナスの使い道とは?
それでは、貯蓄以外のボーナスの使い道は、どのようなものがあるのでしょうか。
旅行
仕事を頑張ったご褒美に、ボーナスで旅行に出かけるという方も多いでしょう。まとまった休みに海外に出掛ける方や、国内旅行では自然豊かな場所を選ぶ人が近年増えているといいます。
物を買う
ボーナスで家電やブランド品など、高価な物を買う人もいます。まとまったお金が入るボーナス月はセレクト店や商店もセールやボーナス商戦を行っている場合が多く、購買意欲を高める広告なども街で目立ちます。節約も大切ですが、欲しかったものを買うことは仕事へのモチベーションが生まれるきっかけにもなるでしょう。
自己投資に使う
新しいスキルや、資格を習得するためにボーナスを使うという方もいます。自己研鑽にお金を使えば、巡り巡ってまたお金を生みだす循環を作ることができるからです。また、自己投資は学びだけではなく、ジムに入会したり、健康診断を受けたりするなど自身の健康に投資するといった方も少なくありません。
貯金だけでは安心とは言えない時代
ボーナスが入れば嬉しい半面、物価高や世界情勢の変化により手放しで喜べなくなっています。そのため、ボーナスの使い道には貯蓄をする方が多い現状があります。
一般的に、貯蓄をする際には、ケガや病気に備えて生活費の6カ月から1年分は確保しておくことが望ましいとされています。そのため、貯蓄がその値にまだ足りないという方は、ボーナスは優先的に貯金に回しておくのがおすすめです。
ただし、貯蓄をすれば安心かというと、実はそんなことはありません。例えば、数十年前の1万円の価値は今では約半分の5,000円になっていると言います。貯蓄は手堅い資産形成の一つではありますが、物価変動などで数年後には同じ価値ではなくなってしまうこともあるのです。
30年後の1,000万円の価値を考えたとき、物価上昇率が2%なら579万円、3%なら426万円となってしまいます。このように、インフレが続く限り、預貯金だけではお金が目減りしてしまうことを私たちは覚えておかなくてはなりません。
参考:マイナビエージェント「ボーナスの使い道ランキングを紹介!年代別おすすめの使い方や無駄遣いを防ぐコツは?」
ボーナスを賢く使う黄金バランス
ボーナスは5割を貯蓄に、2割は自己投資、残りの3割は自由に使うというのが失敗の少ない使い方だと言われています。先ほどから見ているように、日本人の多くはボーナスを貯金に回す人が多いようです。ただし、物価高やインフレなどが続けば数年後には貯金は目減りしてしまうことになります。
そのため、ボーナスの使い道には貯金だけではなく、別の使い道も考えておくことが賢い選択だと言えるでしょう。では、どのような賢い使い道があるのでしょうか。
負債を減らす
住宅を購入している方は、ボーナス返済に使っている方もいるかもしれません。フラット35など低金利なものもありますが、中には変動金利といったローンの組み方をしている方も。
ボーナスの使い道が定まっていない方は、ローンの繰り上げ返済をして負債を減らしておけば、将来金利が変動して支払うお金が増えてしまうリスクを減らすことができるでしょう。
投資や資産運用を考える
貯金では、数年後にはお金自体の価値が下がっているかもしれません。そんなリスクを軽減するためにも、資産運用は有効的なボーナスの使い道と言えます。
ボーナスではじめられる資産運用の種類
2014年には「貯蓄から投資へ」というスローガンのもと、政府主導で投資を推奨する動きが加速しました。では、具体的な資産運用をみていきましょう。
株式投資
企業が発行する株式を売買し、売買差益や配当金を得る方法です。株主優待を得られるため、楽しみながら投資を行えるという側面もあります。
個人向け国債
個人が購入できる国債で、証券会社や銀行、郵便局などの金融機関で購入できます。利子の受け取りは半年毎となっており、満期を迎えると元本が目減りすることなく戻ってきます。
不動産投資
不動産を取得して、家賃収入や売買差益を得る方法です。ローンを組んだ人に万が一のことがあって亡くなってしまった場合にも、団体信用生命保険として不動産を購入していれば、ローンを残さすに家族に資産として渡すことができます。
個人型確定拠出年金
通称、iDeCo (イデコ)です。拠出した掛金を運用し、資産形成する私的年金制度です。20歳以上65歳未満である公的年金被保険者の方が加入できます。掛金は全額所得控除の対象となり、運用益も非課税です。また、得られた運用益は公的年金等控除または退職所得控除の対象になります。
つみたてNISA
日本国内に住む方が利用できる制度で、投資した金融商品の売却益や分配金といった運用益は非課税になるのが特徴です。通常、投資の利益に約20%の税金がかかりますが、NISA口座内での取引であれば一切かかりません。
ボーナスを投資に回すメリットとは?
ボーナスをiDeCoやNISAなどで運用する具体的なメリットをみていきます。
少額からスタートできる
iDeCoやNISAでは、まとまった資金がなくても投資を始められる点がメリットです。少額から積立設定が可能なので、まずはボーナスの一部を使って気軽に投資をスタートすることができます。
積立も一括投資もできる
2024年から新しくなったNISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2種類の非課税枠が設けられています。毎月コツコツ積立投資をしたい方も、ボーナスのようなまとまった資金で株式や投資信託を一括で購入したい方にもおすすめです。
また、2つの枠は併用が可能なため、「つみたて投資枠」で毎月積立を行い、ボーナスが支給されたタイミングで「成長投資枠」を活用して追加投資するといった使い方ができるようになりました。
複利効果がある
資産運用を投資で行う大きいメリットには、複利効果が狙えるといった点があります。複利効果とは資産が雪だるま式に増える可能性があることをいいます。貯金をする場合、金利は非常に低い場合が多いですが、投資で運用することによって長期的に見て資産が効率よく雪だるま式に増えていく可能性があるのです。
資産形成の加速に繋がる
貯蓄ではなく、資産運用を行うことで資産が加速的に増える可能性が高まります。投資の最大のメリットは、お金にお金を増やしてもらう点にあるでしょう。貯金口座に眠らせたままのお金は、数年後には目減りしているかもしれません。
そこで、資産運用することによって効率よくお金を増やすことができるのです。近年の物価高や将来の老後資金に備えるために、スピード感をもって資産を増やせます。
投資にはリスクもある
投資で運用するメリットをみてきましたが、リスクも多少あることをしっかりと覚えておきましょう。
iDeCoは一度加入すると原則60歳まで引き出せません。そのため、急にお金が必要になっても、途中解約はできないのが特徴です。また、NISAでも資産分散を意識し、1つの商品だけで運用をしない方が得策です。証券も国内や海外など、投資対象を分散させることでリスクヘッジしておきましょう。
まとめ
日頃の頑張りが形になる、ボーナス。賢く使うことで資産を増やし、老後や人生を豊かにすることに役立てたいですね。