ミドルシニア向け!面接対策で押さえておきたいポイントとは

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就職や転職の面接では、身だしなみ、話し方、質問への受け答えなどが総合的に判断されるため、面接時のマナーや質問への対策を練る必要があります。中高年になると、豊富な人生経験から準備なしで面接に挑む人もいますが、油断はNG。きちんと面接対策をし、内定率を上げましょう。

面接対策1:身だしなみを整える時のポイント・注意点

服装をはじめ、髪型や匂いなどの身だしなみは、第一印象を大きく左右します。まずは、面接時の身だしなみを整える際のポイントや注意点を紹介します。

服装は「ジャストサイズ」のスーツを着用する

長年スーツを着る機会がなかった場合、最後にスーツを着用してから体型が変化していることがあります。サイズが大きすぎるとだらしない印象に、ジャケットの袖、ズボンの丈が短いとみっともない印象を与えてしまいます。

面接に行く前に必ずサイズを確認し、合っていない場合は、ジャストサイズのスーツを購入しましょう。パートやアルバイトの面接でも同様で、雇用形態にかかわらず、面接にはジャストサイズの洋服で望んでください。

どうしてもスーツが用意できない場合や普段着でお越しくださいと言われた場合はスーツでなくても構いませんが、清潔感のある服装を意識します。無地のシャツやブラウス、スカートやチノパンなどがおすすめです。

髪型・髪色は「清潔感」を意識する

面接時の髪型や髪色も、清潔感が重要です。しかし、新卒の時のように神経質になりすぎる必要はありません。ビジネスパーソンとしての常識から大きく逸脱していなければ、ヘアカラーをしていても大丈夫です。男女共に髪の毛は目にかからないようにし、女性は後ろ髪が長い場合には結んでも良いでしょう。

匂いは「不快感」を与えないように気配りする

匂いは盲点になりがちですが、相手に不快感を与えてしまう要因のひとつです。タバコの匂いが洋服についていないか確認してください。また、香水は基本的にNG。匂いは人によって好みが分かれるため、お気に入りの香水があっても面接の際にはつけないようにしましょう。

ポケットに私物の入れっぱなしに注意する

面接前の最終チェックとして、トイレの鏡の前で身だしなみの確認をしましょう。例えば、胸ポケットやズボンのポケットにタバコが入っているのはNGです。ポケットの周りの形が崩れるだけでなく、だらしない印象を与えてしまうため注意が必要です。

服装自由の場合は社風・職種に合わせる

求人や面接のお知らせに「面接時は服装自由」と記載されていた場合は、スーツでも私服でもどちらでも構いません。ただ、ベストなのはその企業の社風に合わせることです。

アパレル業界の場合
アパレル業界の場合は、面接時にファッションセンスも見られているため、私服もしくはオフィスカジュアルが良いでしょう。あくまでも企業の社風に合わせることが重要なので、あまり個性を出しすぎないように注意してください。

自動車整備業界や建設業界の場合
自動車整備業界や建設業界の場合は、作業着での面接を可としている企業もあります。その理由としては、仕事が終わった後に面接に直行することを考慮してくれている、また職場見学がある、などです。ただ、事前確認を忘れないでください。

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面接対策2:好印象を与える話し方のポイント・注意点

続いては、面接における好印象を与える話し方のポイントと注意点を解説していきます。先にお伝えした身だしなみはもちろん、これから解説することも非常に重要なので、ぜひ覚えておいてください。

声色や表情は「明るさ・誠実さ」を意識する

まずは、声色や表情についてです。好印象を与えるためには、明るくハキハキと話すことを心がけましょう。話すときには相手の目を見るのもポイントです。また、表情は無理に笑顔を作ろうとせず、少し微笑む程度で問題ありません。そして、背筋はまっすぐに伸ばし、椅子の背もたれに寄りかかったり、猫背になったりしないようにしましょう。

スピードは「聞き取りやすさ」を意識する

面接において求職者が緊張していることは、面接官側もわかっていますので安心してください。緊張していたとしても、できるだけ早口にならず聞き取りやすさを意識しましょう。ゆっくりと、間をおきながら話すと好印象になります。せっかく面接で話す内容を考えてきたのですから、早口で相手に伝わらなければもったいないです。

面接官が年下でも必ず敬語で話す

ミドルシニアの場合、自分より年下の面接官にあたることも多いでしょう。いくら自分より年下だからといって、面接官を相手にタメ口で話すのは絶対にNGです。また、敬語で話していても上から目線のような態度になるのもいけません。

仮に採用されたとして、その面接官はあなたの上司になるのです。年齢に関係なく、どんな人に対しても誠意のある接し方や話し方をすることを忘れないでください。

面接官が話終わってから返答する

もともとせっかちな性格、もしくは面接で話したいことが沢山あったとしても、面接官の話を遮らないように注意しましょう。話を遮ってしまうと、悪い印象を与えてしまうおそれがあるだけでなく、協調性がないと判断されてしまうことも。

相手の話を最後まで聞くというのは、コミュニケーションをとる上で重要なことです。自分が話すタイミングとして、面接官が話終わってから返答するようにしましょう。

結論から伝える

面接官の質問に対して返答する場合は、結論から伝えるようにしましょう。これは面接だけでなく日常生活にもいえることですが、結論から話した方が自分の考えが伝わりやすいためです。話す順番としては、まず結論、次にその理由を伝える、そして最後に改めて結論で締める、という流れを心がけてください。

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面接対策3:応募先企業・業界の情報整理のポイント・注意点

面接を成功させるためには、応募先の企業のことや求人の内容、業界のことをしっかりと理解しておくことも大切です。ここからでは、それらの情報整理のポイントや注意点について解説していきます。

求人募集の内容を再確認する

まずは、求人募集の内容を再確認しましょう。求人には、企業側が求める理想の人物像について記載されています。例えば学歴や経歴、適正など、自分はそれに当てはまっているのかを確認しておくのが大切です。

また、応募するにあたっての「必須条件」と「このような経験があれば歓迎」という形で指定されていることが多くあります。必須条件をクリアしている上、歓迎する経験があれば採用される確率は高くなるでしょう。

繰り返しになりますが、このように「自分はその企業が求める人物像なのか」を確認することが大切です。そして、求人の内容をしっかりと把握しておくことで経歴や経験など、面接でされる質問をある程度予測することができます。

職務への理解を深める

求人募集の内容を再確認する際には、仕事内容についてもしっかり見ておきましょう。仕事内容を理解しておくことで、内定をもらったときに「自分はどんな業務を担当するのか」ということをイメージすることができます。

このように、職務への理解を深めておくことで、面接の質問に的確に答えられるようになります。また、自分から的を絞って質問することができるようになるでしょう。

製品やサービスを調べる

応募先の企業の製品や、サービスについて調べておくことも非常に重要です。また、その製品やサービスが利用できるものであれば、実際に使ってみることもおすすめです。

これらをすることで製品やサービスについて、企業側と顧客側の両方の視点で話しをすることができるようになります。それが結果的に、面接でのアピールにつながり、好印象を与えることができるでしょう。

企業の雰囲気を調べる

昨今、多くの企業が公式ブログやSNSを開設し、さまざまな情報発信を行っています。その情報の中には、自社の製品やサービス、採用、企業の雰囲気など、面接に役立つような情報もありますので、ぜひ調べてみましょう。

仕事内容や待遇が良かったとしても、その企業の雰囲気や個性に合わなければ、長く働くのは難しい可能性もあります。そのため面接の際には、企業の雰囲気について質問することもおすすめします。そして、面接から得られた回答から自分が働いているところをイメージして、上手く馴染めるかどうかを考えましょう。

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<例文あり>面接でよく聞かれる質問と回答方法

最後に、面接でよく聞かれる質問とその回答方法についての例文を紹介していきます。

Q. 自己紹介をしてください

自己紹介を求めるのは、内容というよりも表情や目線、話し方を見ることを目的としていることが多いです。そのため、緊張していても笑顔を心がけて、はきはきした話し方を意識しましょう。

そして自己紹介は、大きく分けて「名前」「これまでの経歴」「締めの言葉」の3つから構成されます。ダラダラと話すのではなく、30秒~1分程度にまとめるのがポイントです。

【自己紹介の回答例】
〇〇と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。私は25年間、採用職に従事してまいりました。前職では人事部門の責任者として、部下や新入社員のマネジメント、教育に携わっておりました。

社内全体の社員の定着率が75%だったところを私がマネジメントや教育に携わってからは、定着率96%にまで向上させることができました。この経験を活かして、御社で働く方々のパフォーマンスを高め、社員の定着率や社員満足度に貢献していきたいと考えております。

Q. あなたの強みと弱みは?

強みと弱みを聞く意図としては、強みと弱み自体を知ることはもちろん、その強みをどう活かすのか、弱みをどう克服していくのか、などを知るためです。

強みと弱みを話す場合は「強みと弱みをわかりやすく」「強みの裏付け」「強みを入社後にどう活かせるのか」「どう弱みを克服していくのか」という4つのポイントを意識して答えるようにしましょう。

【強みの回答例】
私の強みは、人を見極める力です。私が面接をして採用と判断した人材の離職率は1%と、非常に低い数字でした。御社においてもこの人を見極める力を活かし、ベストマッチングになるよう人材採用に努めてまいりたいと思います。

【弱みの回答例】
私の弱みは、あまり人に頼れないところです。前職では、同僚や部下に「もっと頼ってほしい」と言われたことがあります。それ以来、これまで以上に周りと協力して業務にあたるようにしていました。御社においても、よりチームワークを密にして仕事を進めていきたいと思います。

Q. 志望動機は?

企業側が志望動機を聞く理由は「数ある企業の中から、なぜ自社を選んだのか」を知りたいからです。その志望動機から「長く働いてくれそう」「活躍してくれそう」というのを判断します。

伝えるポイントとしては「この企業を選んだ理由」「企業の社風や方向性に共感した」「これまでの自分の経験を活かせる」「入社後にどんな風に活躍していきたいのか」という4つがあります。

【志望動機の回答例】
御社の「年齢や役職に関係なく、意見を出し合ってより良いサービスを作っている環境」という社風に共感しました。前職では、基本的にトップダウンの環境でしたが、御社は風通しの良い環境であると認識しております。

これまでの自分の採用やマネジメント経験を活かし、部下や新入社員の意見も積極的に取り入れて、仕事がしやすい環境作りに邁進してまいりたいと思います。

※今回は例として4つのポイントをすべて盛り込みましたが、どれか1つに集中した志望動機にしても良いでしょう

Q. 転職理由は?

転職理由を聞く意図としては「前職と同じ理由で退職する可能性はあるのか」「その人がなにを重視して仕事をしているのか」を知るためです。退職理由は、ネガティブであったり否定的であったりする場合が多いですが、ここでは「いかにポジティブな理由にするのか」がポイントになります。

【転職理由の回答例】
風通しの良い環境で働きたいという気持ちが強くなり、転職を考えました。前職では、社員の定着率向上に努めたり、部下や新入社員のマネジメントに力を入れて会社全体の利益向上につなげたりという結果を出してきました。

さらに結果を出すための提案などをしましたが、それを受け入れてくれることはありませんでした。昔ながらの風通しが良くない環境ではなく、御社のような年齢や役職に関わらず意見や提案をいえるような環境で働いて結果を出していきたいと考え、転職を決意しました。

Q. 今後のキャリアプラン・ビジョンは?

今後のキャリアプランやビジョンを聞くのは、それを自社で叶えられるのか判断するためです。自社の考え方とは合わないキャリアプランや無理なビジョンを考えている人は、ミスマッチだと判断されてしまうため、自分と企業の考えの方の相性も重要となります。

また、キャリアプランやビジョンを持っている人は仕事に意欲的であり、長く働いてくれそうだと考えます。ここでのポイントとして「具体的な内容」「企業との相性を踏まえた理由」「現実的なキャリアプランやビジョン、ステップアップ」という3つを覚えておきましょう。

【今後のキャリアプラン・ビジョンの回答例】
これまでの経験を活かし、御社にマッチする人材の採用やマネジメント、社員の方々がより働きやすくなるような環境づくりに努めてまいりたいと思います。また、将来的にはキャリアアップに力を入れている御社の人材部門において、中心的な役割を担う人材になりたいと考えています。

Q. いつから働けますか?

企業側は、あなたが良い人材であればあるほど早く入社してほしいと考えています。そのため、いつから働けるのか、という質問をします。企業は、1年を3ヵ月ごとの区切りで事業計画を立て、それに合わせて採用計画を立てるところが多いです。

そして求職者は、業務の引き継ぎや退職手続き、有給の消化などを考えると、2~3ヵ月ほどかかるのが一般的でしょう。ただ、先述したように、基本的に企業側は早く入社してほしいと考えています。

希望入社日が企業側の希望と一致しない場合は、できる限り早く入社したい、という熱意と努力をアピールすると好印象です。ここでのポイントは「早く入社したいという熱意」「在職中の場合は2~3ヵ月後」「離職中の場合は即日」「引っ越しを伴う場合は3ヵ月後」という4つです。

【いつから働けますか?の回答例 ※在職中の場合】
内定をいただいてから入社までは、2ヶ月ほどお時間をいただけますと幸いです。現在、人事部門の責任者を務めており、残りの業務や引き継ぎ、退職などの手続きを考慮しますと、2ヵ月ほどかかる予定です。内定をいただき次第、1日でも早く入社できるように調整いたします。

もし、御社の想定している期間よりも長いようでしたら、できる限り早く入社できるように交渉いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

Q. 他に受けている会社はありますか?

この質問をする意図としては、自社への志望度の高さと選考結果を出す時期の判断、転職における軸の3つを知るためです。他に受けている会社があっても、嘘をつかず正直に話すようにしましょう。

そして、ここでのポイントは「御社で働きたいという熱意を示す」「他社における選考の進捗は正直に話す」「一貫性のある軸のもと転職活動をしている」という3つです。

【他に受けている会社はありますか?の回答例】
採用関連の職種を中心に受けており、現在は2社が1次選考の結果待ち、1社が最終選考まで進んでおります。ただ、私としましては、風通しの良く採用業務に独自のノウハウがある御社の人事部門で働きたいと考えております。

Q. 最後に質問はありますか?

面接の最後に聞かれることが多いのが逆質問です。この質問では、入社の意欲とコミュニケーション能力、会社への理解度、応募者の不安解消をするのが主な目的。自分をアピールしたり意欲を示すことができるため、この質問を有効活用することをおすすめします。

ただ、注意点として覚えておきたいのは「ホームページや求人を見ればわかることを質問する」「すでに面接官が話したことに対して繰り返し質問する」「給与や休日などの条件面の質問をする」などは印象を悪くしてしまう可能性があるということです。その上でのポイントとしては「意欲を見せる」「長所をアピールする」「好印象を与える」という3つです。

【最後に質問はありますか?の回答例】
・回答例1:入社までに準備しておいたほうが良いことや、勉強しておいたほうが良いことはありますでしょうか?

・回答例2:1日でも早く活躍したいと考えております。入社後はどの程度の期間で実務に携われますか?

・回答例3:人と接するのが好きなため、さまざまな部門の方と交流を深めたいと考えております。御社では、部門間での交流を図る機会などはありますでしょうか?

まとめ

今回は、面接で押さえておきたいポイントについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。面接では、身だしなみや事前準備、話し方、質問の答え方など、さまざまな重要な点があります。面接に臨む際には、ぜひ今回解説したことを参考にしてみてください。

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