40代の働き方が人生の分岐点⁉
- キャリアを考える
- 公開日:2022年3月24日
会社員であれば、一度は考えたことのある自身のキャリア。特に考えなくてはならないのは管理職になるなど、働く意識が変わるタイミングを迎える40代です。本日は、そんな40代の働き方が人生において分岐点になることについてお伝えいたします。
40代は働き方の分岐点に立たされる⁉
会社員であれば、誰もが働き方や自身のキャリアについて考えざるを得ない瞬間がやってきます。
そのタイミングは人それぞれですが、40代が大きな節目だと言われています。
それは一体なぜなのでしょうか。
働き方が多様になった世の中ですが、まだまだ日本企業の多くは新卒採用を行い、教育コストもかけ、長い期間を経て一人の社員を育てるという方針を採用しています。
働く側からすれば、企業から求められていることを淡々と行っていればある程度は評価され、昇進も期待できますのでモチベーションを保つことができるでしょう。
しかしながら、キャリア形成の豊潤期を迎える40代になると、同期との出世争いが顕著になり、管理職という立場からプレイヤーよりもマネージメントスキルが求められるようになってきます。
言い換えれば、会社員としてある程度の結果が出てしまいます。そこで、キャリアの停滞感を覚えてしまう人も多いのです。
実際、政府でも40歳からのセカンドキャリアを推進する動きが活発化しています。
参考:「経済産業省 平成30年 生涯現役社会に向けた雇用制度改革について」
40代は、転職市場でも高いスキルが求めらる
また、今働いている職場でモチベーションが保てないからといって転職しようと考えたとしても、40代でステップアップが見込める転職を行うのは非常に難しいと言わざるを得ません。
なぜなら企業のほとんどは上司が年下にならないためにも、およそ35歳までに社員を採用しようとするからです。
40代での転職はよほど市場価値の高い人物であるか、何かしらの強みを持っている場合でなくては思い通りにはいかないのです。
40代は、自分のことだけ考えればいい歳ではない
さらに、若いときには考える必要のなかった問題も出てくるのが40代です。
例えば、結婚して家族が出来た場合は自分一人の生活だけを考えればいい訳ではありません。
そのため、簡単にキャリアを変えることはできませんし、中には親の介護問題も出てくる方もいます。
このように、40代は社会の中でも、家庭の中でも責任が伴う年齢なのです。
40代からは自分らしいキャリアを選択する
では、今の職場にしがみついて定年までやり過ごすことがいいのでしょうか。
それは個人差がありますが、無理に仕事を続けているとストレスなどで身体を壊してしまい、精神も異常をきたしてしまうことだって考えられます。
それに、経済が不安定な現代ではいつ何時会社がどうなってしまうかもわかりません。
そこで、自分のキャリアを会社に任せるのではなく、能動的に自分らしい働き方を模索してみてはいかがでしょうか。
パート・アルバイト という選択肢
フルタイムで働くこともいいですが、時間を区切って働けるパートやアルバイトという働き方も選択肢の一つに取り入れるのはいかがでしょうか。
私の知り合いには奥さんが働き、旦那さんが子育てをし、合間に好きなアルバイトをしている方がいます。男女平等で働ける世の中になったからこそ、考えられる方法です。
経済的に難しいのではないか、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、出来高制を採用しているアルバイトや副業でバリバリ稼がれている方もいるのが実情ですので、ご自身に合った働き方を見つめ直してみるのもいいかもしれません。
派遣社員 という選択肢
また、派遣社員という働き方の選択肢もあります。
残業がほとんどなく、給料面も高めに設定されていますし、資格やご自身の特性を活かして効率よく働くことが出来ると言えます。
ただ、正社員とは異なり長期間働くことができない点を踏まえ、契約満了時を見越して働く必要があることを覚えておきましょう。
40代の働き方を考え、充実した生き方を
20代や30代の頃のようにがむしゃらに働く時期を経た、40代。
歳を重ねる中で、自分の生き方を見つめ直す人も多いでしょう。
大手企業の部長職を辞め、現在は田舎でペンションを経営している友人がいます。
彼が自身の人生を見つめ直したとき、一番大切だと思えたのは"家族との時間"だったそうです。
出張や会議、飲み会、接待のゴルフで休日も家族との時間を取れないことが一番のストレスだったのだといいます。
このように、いくら周りが良いと思っていても本人が良くないと思うキャリアは築いていくだけで辛い結果を招きかねません。
しかし、現実的に生活をしていくのならばお金はなくてはならないもの。
そこで、貯蓄を投資に回し、アーリーリタイアを考えるライフプランを練ってみるなどプロに相談することも大切になってきます。
また、一人で抱えこむのではなく、家族の理解も得た上で家計を分担しながら生活を営んでいくのも賢い選択です。
現に、ダニエル・カーネマンの研究では、感情的な幸福は年収約7万5千ドル(およそ800万円)で頭打ちになってしまうという結果も出ていますので、お金だけを追わず、家族と協力しながら家計を営んでいくのも幸せの第一歩なのかもしれません。
まとめ
身体的にも、キャリア的にも節目を迎える40代。
バリバリ仕事をこなしていくことも素晴らしい人生ですが、自分に見合った働き方を見つめ直すタイミングにあることも知っておきましょう。
人生に正解はありません。一度っきりの人生を自分らしく歩んで参りましょう。