未経験でも可能!スキルゼロからスタートして、清掃のプロになろう!

  • 働き方を選ぶ

「清掃って誰でもできるよね?」と思っている皆さん。「未経験可」の求人が多いので、そう感じるのも不思議はありません。しかし、実際は想像以上に専門性の高い仕事なのです。初心者向けの仕事から資格者のみ携われる仕事まで、清掃の仕事を紹介します!

清掃の仕事とは?

未経験でもできる清掃の仕事

清掃と聞いて、皆さんはどんな仕事をイメージするでしょうか。ホテルの客室清掃? それとも、駅や商業施設のトイレ清掃?中には、病院や工場など特別な場所での清掃をイメージする方もいらっしゃるかもしれません。

「きつい」と思われがちな清掃の仕事ですが、実は良い部分もたくさんあります。たとえば、未経験者を歓迎する求人が多いこと。敷居が低いのでチャレンジしやすく、異業種からの転職も比較的しやすい傾向にあります。

「3Kの仕事でしょう」と思ったあなた。清掃の仕事は、ありとあらゆる場所に存在し、どこで何を清掃するかによって、求められるスキルが異なります。特殊な汚れを取るには専門的な知識や技術が必要ですし、清掃現場を指揮する責任者は当然のことですがマネージメント能力が求められます。

何よりも、私たちが普段、衛生的な環境で生活を送ることができているのは、あらゆる施設・設備が適切に清掃されているから。日本の清掃技術は世界に誇っても良いくらいに高いのです。

清掃業界で活躍している方の中には、仕事に誇りを持っている人も沢山いらっしゃいます。先入観から敬遠することはやめて、まずは清掃の仕事内容について理解してみませんか。

有資格者のみ携われる清掃の仕事

シャツについた油汚れを除去せよ――小さなミッションであれば、すぐに達成できるかもしれません。しかし清掃の仕事は、時に大きなミッションを与えられます。「10槽の巨大な貯水タンクを清掃せよ」「担当地域を回って、時間内に燃えないゴミをすべて回収せよ」など。

「単純労働」「誰でもできる」と思われがちですが、特殊な知識や技能を必要とする仕事や、資格者のみ携われる仕事もあります。専門性の高い仕事になれば、給料など待遇アップも期待できます。

たとえばダクトの清掃。企業が建築物空気調和用ダクト清掃業として登録する際、「ダクト清掃作業監督者」の配置が人的要件となっています。排水管や貯水槽の清掃も同様です。

建築物排水管清掃業の登録には「排水管清掃作業監督者」が必要ですし、建築物飲料水貯水槽清掃業の登録には「貯水槽清掃作業監督者」が必要です。

また、監督者だけでなく、従業員に対しても「研修を修了していること」と定めている業種もあります。

清掃業では、これらの有資格者が歓迎されやすく、給与などの条件も考慮してもらいやすい傾向にあります。清掃の仕事に興味があり、正社員採用を希望している場合は、これらの資格取得を視野に入れてはいかがでしょうか。

【有資格者を人的要件とする主な業種と資格名】

特殊な清掃の仕事とは?

前述の通り、清掃の仕事も多種多様で、特別な技術を要するものもあれば、清掃現場の管理業務に就くマネージメントの仕事もあります。高度なスキルを備えていれば、正社員として採用されるケースが多く、給料も優遇されることが期待できます。

清掃管理の仕事

【ビルクリーニング技能士】

「国家検定制度」で定められた職種の一つで、資格取得により「ビルクリーニングに必要な技能を備えていること」が認定されます。複数の等級があり、1級取得者は到達目標を「現場責任者班長」としており、作業現場の管理・監督を担うことができます。

1級の受験資格は、実務経験5年以上。この他、「2級合格者で、合格後1年以上の実務経験がある人」や、「3級合格者で、合格後3年以上の実務経験を有する者」なども受験資格に含まれます。

学科及び実技試験に合格すると、資格が与えられます。

【建築物環境衛生管理技術者】

特定建築物(映画館や劇場、デパート、図書館、博物館、オフィスビルなど、延べ面積3,000平方メートル以上<学校は8,000平方メートル以上>)の環境衛生管理を維持管理するために、指導・監督を担います。

試験受験には2年以上の実務経験が必要です。また、実務経験が5年以上であれば「講習受講(101時間)」により資格を取得できます。

【清掃作業監督者】

清掃作業監督者は、建築物環境衛生総合管理業等を登録する際、人的要件の一つに定められています。

受験資格は、「1級ビルクリーニング技能士」または「建築物環境衛生管理技術者」を取得していること。2日間の講習を受け試験に合格すると、資格を取得できます。

特別な環境での仕事

【病院清掃】

患者さんの診察や検査、処置、手術などを行う病院。玄関や受付、トイレなどの共有スペースに関しては、他の建物と同様の方法で清掃を行いますが、診察室や処置室、手術室や検査室など、病院特有の設備に関しては、清掃時に配慮が求められます。

たとえば、清掃に加えて、消毒も行うこと。作業者自身が感染源とならないよう、マスクやゴーグル、手袋などを着用し、手洗いとうがいを徹底します。

【列車清掃】

新幹線を始め、各種列車の衛生を保つ列車清掃の仕事は、勤務場所によって大きく2つに分かれます。一つは、始発駅や折返し駅で車両に乗り込み、車両内の清掃を行うこと。もう一つは、車庫に戻ってきた車両の清掃です。

車庫での清掃は、床や窓、座席の汚れを落とすほか、洗浄装置を使って車両外部の清掃も行います。

【ハウスクリーニング】

住まいの清掃を担うハウスクリーニングは、共働き家庭の増加などライフスタイルの変化により、「在宅クリーニング」の需要が高まっています。

また、入居者が退去後に賃貸・分譲物件のクリーニングを行う「空室クリーニング」や、ご遺体が発見されたお部屋を清掃する「特殊清掃」の仕事も、ハウスクリーニングの一つと言えるでしょう。

多種多様な清掃の仕事。まずはチャレンジしてみよう

一口に清掃と言っても、このようにさまざまな仕事があり、それぞれ求められる知識や技術が異なります。清掃の仕事に興味がある方は、この記事を参考に、どの分野に携わってみたいか考えてみてはいかがでしょうか。

未経験でもできる仕事も多いため、まずは気軽にチャレンジするのも一つの手です。百聞は一見にしかず。清掃の仕事を経験することで、自分に向いているかどうか見えてくるかもしれませんよ。

関連記事

清掃の求人はコチラ チャレンジの価値あり!清掃の仕事、その種類と魅力とは? 50代女性 ビルメンテナンスの転職体験談 | 負けず嫌いがモチベーションの源。人生を楽しむためにも、働き続けていたい。

記事をシェアする

あなたへのオススメ記事

ミドルシニアに人気!ドライバーの職種と受かりやすい志望動機を解説

ドライバーの仕事は平均年齢も高く、ミドルシニアの方でも就職しやすい仕事の1つです。これからドライバーの仕事を検討したい方や、転職を考えている方向けて、志望動機の書き方や面接の際の注意点を解説します。

  • 働き方を選ぶ
  • 2024年4月22日

今さら聞けない雇用形態|正社員、契約社員、嘱託社員の違いとは?

正社員や契約社員など、企業ではいくつかの雇用形態が用意されています。今回は「嘱託社員と正社員では、どのように仕事が変わるの?」「契約社員で働くデメリットって何?」「地域限定採用ってどんな働き方?」といった雇用形態に関する疑問に、お答えいたします。

  • 働き方を選ぶ
  • 2024年4月10日

ダブルワークをする時の注意点|中高年におすすめの掛け持ちしやすい仕事も紹介

働き方が多様化した現代では、ダブルワークで収入を上げたい、ダブルワークに興味があるといった方が多くいらっしゃいます。しかし、ダブルワークをするには、年末調整は必要?本当に仕事を両立できる?と、不安が浮かんでくることも。今回は、ダブルワークに関する注意点や中高年世代でも取り組みやすい仕事を解説します。

  • 働き方を選ぶ
  • 2024年3月13日

あなたにあった働き方を選ぶ