40代の働き方、子育ても仕事も両立させるために
- 働き方を選ぶ
- 公開日:2018年5月22日
30代後半から40代で妊娠・出産。「こんな子育てをしよう」とイメージを膨らませていたのに、現実はとにかく忙しい。腰が痛いし、肩も凝るし、もう体力的に限界!――40代のワーママが上手に子育てと仕事を両立するには、「無理」は禁物。働き方を見直して、無理のない子育てを目指しましょう。
40代でワーママに。仕事と子育ての両立が大変な理由
40代のワーママは増加している!
少子高齢化が進む日本では、年々第一子の出産年齢は上昇しています。厚生労働省が発表した「平成30年 我が国の人口動態」を見てみると、平成18年には全国平均で29.2歳だった第一子出生時の母の年齢が、平成28年には30.7歳と、平均1.5歳上昇。中でも、大都市を有する都道府県での上昇が顕著で、東京においては32.3歳と高止まり。つまり、都市部においては特に、40代のワーママが増えているのです。
育児の環境によって、働き方が大きく変わる!?
ママ友の育児環境を聞いて、「恵まれているなぁ」とうらやましくなったことありませんか? みんなそれぞれ違って当たり前なのに、自分とママ友を比べていいなと思ったこと、一度や二度はあるのではないでしょうか。
子どもが生まれる前は「こんな風に子育てしよう」「仕事も頑張って両立しよう」と産後のイメージを膨らませていたのに、子育てと仕事の両立は本当に大変で、いつも時間に追われてばかり――。
実際、育児の環境によって、働き方も大きく変わってきます。希望する保育園に預けられればいいけれど、保育園が決まらず、復帰のタイミングが遅れるケースもあります。また、子どもとの時間を確保するため、時短勤務を選ぶケースも少なくありません。このように育児を優先して働き方を変えたとしても、苦労がつきないのがワーキングマザーです。特に40代でワーキングマザーとなった場合、20代・30代の子育てとはまた違った苦労を感じています。
体力の限界!! イライラがつのる40代の子育て
子どもを抱っこしたり、一緒に遊んだりと、育児はそれでなくても身体への負担が大きいですよね。そのため、40代ワーキングマザーの多くが体力的な限界を感じています。
「公園に遊びに行ったのはいいけれど、公園に着いた段階で疲れてしまい、子どもの相手ができなかった」「激安スーパー発見。大量の荷物を持ったら数日間、筋肉痛に!!」――育児も家事も体力の限界を感じて、「昔は軽くこなせたのに」とイライラして、ストレスがたまっている人もいるかもしれません。なかには、体力的な限界だけでなく、20代や30代のママ友の話題についていけないと感じている人もいるようです。
非正規と正社員それぞれのメリット・デメリット
パートやアルバイトなど非正規で働くメリット・デメリット
「なるべく身体に負担をかけず、笑顔で子育てをしたい」――40代のワーキングマザーが子育てと仕事を両立する方法の一つに、「雇用形態の見直し」があります。フルタイムで働く正規雇用の社員と、パートやアルバイト、派遣社員などの非常勤。それぞれメリット・デメリットがあるので、しっかり理解した上で、みなさんのライフスタイルや育児の方針に合う働き方を探してみましょう。
パート・アルバイトや派遣で働く一番のメリットは、「勤務時間や勤務日の調整がきく」こと。フルタイムよりも勤務時間が短いので、子育てや家事にかける時間をフルタイムよりも多く割くことができます。送り迎えの時間に合わせて勤務時間を調整し、園の行事にも参加。中には、「子どもの習い事も付き添いができる」と感じている方もいます。
当たり前のことですが、勤務時間が短くなると、その分、給料が少なくなります。また、時間給の場合、休んだ分はお給料が出ません。つまり、パートやアルバイトには「収入が安定しない」というデメリットがあります。
正社員として働くメリット・デメリット
では、正規雇用で働くメリットやデメリットはどうでしょうか。
子持ちの正社員の場合、多くの方が「安定した収入」をメリットとして感じているようです。子どもが突発的に発熱した際に有休などを活用できるなど、福利厚生の手厚さも正社員ならでは。また、勤務時間の基準を満たさないと保育園の入園が難しくなるため、「保育園に入れる」という点もメリットとして挙げられるでしょう。つまり、収入が安定し、福利厚生を活用することで「育児と子育ての両立がしやすくなる」点に、正規雇用のメリットがあります。
一方、デメリットとしては、時間的な制約があります。時短勤務を利用したとしても、パートやアルバイトよりも時間の融通が利きづらく、拘束時間が長くなってしまうことが多いからです。平日に学校の行事があった場合も、「職場に遠慮して、休みを取れない」という方もいます。正社員には多くのメリットがありますが、時間の制約がある分、「パートやアルバイトなどの非常勤に比べると、子育てに十分な時間をかけられない」というデメリットがあるのです。
まとめ:40代の今だからこそ、働き方を考えてみよう
40代は何かと、「昔に比べて疲れやすくなったな」「無理が利かなくなったな」と感じる時期。だからこそ、無理をして身体に負担をかけてしまうよりも、自分の体力と相談しながら一歩ずつ前に進んでいきましょう。
「ここまでなら頑張れるけれど、これ以上は無理」という体力的な限界を把握することも大切です。家族と相談して、家事や育児の分担を見直したり、働き方を調整していくことを考えてみてください。