ワークライフバランスを保ち、子育てと仕事を両立させる方法

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仕事と子育てを上手に両立させるポイントは「ワークライフバランス」にあり? でも、どうやってワークライフバランスを保っていけばいいの? 働く環境の見極め方からタイムスケジュールの立て方まで、無理なくハッピーに仕事と子育てをこなせるコツを徹底解剖します!

ワークライフバランスを重視して、子育ても仕事も充実させる

そもそも、ワークライフバランスってどういう意味?

子育て中の皆さんは、「ワークライフバランス」について考えたことはありますか?インターネットやテレビのニュースで時々取り上げられているので、ご存じの方も多いと思います。皆さんの職場でも、話題に上ったことがあるもしれません。しかし、正確な定義を知っている方は、案外少ないのではないでしょうか。

ワークライフバランスとは、国が進めている取り組みの根底にある考えのこと。目指すべき社会として「ワークライフバランスが実現された社会」を掲げています。

ワークライフバランスについて詳しく知りたい方はこちら

ワークライフバランスが実現された社会とは?

では、ワークライフバランスが実現された社会とは、どのような社会を指すのでしょうか。それは、ワーク(仕事)とライフ(生活)のバランス(調和)を取ることにあります。つまり、仕事だけを頑張るのではなく、仕事以外の生活も充実させることです。

子育て中の方でしたら、育児と仕事を両立させることによってワークライフバランスが実現できるでしょう。子育てが一息ついた中高年の方の中には、「親の介護」に多くの時間を充てている方もいるかもしれません。また、趣味や習い事を頑張っている方もいれば、地元の地域活動に取り組んでいる方もいることと思います。

このように、私たちの生活は世代や地域、環境などによって大きく異なります。つまり、ワークライフバランスとは、やりがいをもって働きながら「自分らしい生き方」を選択し、実現していくことを指すのです。

自分の理想の働き方――共働き家庭のワークライフバランスは?

「ワークライフバランス」を保っていくには、仕事と生活を切り離して考えるのではなく、両方の関わりを考えながら「理想の働き方・生活」を探り、築いていくことが大切です。

たとえば共働き家庭でまだお子さんが小さい場合、「母親としてできる限り、子どもと一緒に過ごしたい」という願いがある一方、「少しでも多く働いて家計を助けたい」「自身のキャリアも継続させたい」という気持ちもあって、どのような働き方をすればいいのか悩んでしまう方もいるかもしれません。

フルタイムで働くか、それともパートタイムで働くべきか。悩みすぎてなかなか答えが出ない人は、仕事と生活の「軸」を定めることから始めてみましょう。

仕事と生活の「軸」の定め方

「育児が忙しいし、体力的にもフルタイムは難しい」「今は仕事をセーブして、育児に時間をかけたい」――このような生活の軸が見えてきたら、この軸を満たす働き方を考えてみるのです。「子どもが中学生になるまではパートタイムで働く」「高学年になったら、フルタイムの仕事を探す」など、今後の働き方の見通しも立てておくと良いでしょう。

逆に、「ローンの支払いが始まったばかりなので、とにかく稼ぎたい」「育児はもちろん大切だけれど、キャリアも大切」といった考えを持っている方は、「フルタイムの仕事」も選択肢に入ってくることでしょう。

ワークライフバランスを突き詰めていくと、実にたくさんの働き方・生活の仕方があることに気付きます。「今は子育て中心だけれど、いずれフルタイムで働く時のために」という目標が定まれば、子育ての合間を縫って勉強するモチベーションも生まれるかもしれません。

子育てと両立しやすい仕事探しの参考記事
無理しないで子育てと両立できる!おすすめの仕事とは?

休みが取れると思っていたのに......。後悔しないためにも、仕事選びは慎重に。

ワークライフバランスを重視するのであれば、さらに踏み込んで、就業先の環境をチェックしてみましょう。たとえばお休み。土日休みなのか、それとも不定期な休みなのか。休日の取り方によって、生活のスタイルが大きく変わってくるので、必ず確認しておきたいところです。また、有休の消化率や残業時間の有無などもチェックしておきましょう。

ワークライフバランスを保つには「職場の理解」が不可欠です。子育て中の方の場合、子どもの病気などで急遽、休みを取ることだって考えられます。従業員同士、お互いに助け合う風土が根付いている職場なら、働きやすさが向上し、ワークライフバランスもより良くなるでしょう。

子育てと仕事を両立させてワークライフバランスを保つコツ

タイムスケジュールを組めば、ワークライフバランスがさらにアップ!

もちろん、「いざとなれば職場の上司や同僚が助けてくれるから」と、他人を頼りにしすぎるのも考えものです。仕事と育児を上手に両立するためにも、ワークライフバランスを保つための工夫をしてみましょう。

一番のオススメは、あらかじめタイムスケジュールを組んでおくこと。家事や育児にどれくらい時間を割くことができるのか――タイムスケジュールを組むことで「見える化」できますし、1日の流れを意識して生活することで、育児や家事の効率もアップしますよ。

時短勤務中の方やパート・アルバイト勤務の方は労働時間が短いため、比較的早い時間に仕事を終えられる方が多いと思います。対して、フルタイムの方は勤務時間が長いため、育児や家事にかけられる時間が多くありません。そのため、パート・アルバイト勤務の方以上にテキパキと育児や家事を進めていく必要があります。

「会社の仕事」の拘束時間から逆算して、「家の仕事」にスケジュールを

始業時間と終業時間から逆算して、保育園へのお見送りやお迎え、買い物、料理や洗濯などの家事、子どものお風呂や寝かしつけといった育児・家事をスケジュールに組み立てていきましょう。

「いつもバタバタしているから......」と悩んでいる方は、それぞれの作業の見直しを図ってみましょう。たとえば「洗い物が苦手で、翌朝まで残ってしまう」という悩みがあるのなら、食洗機の導入を検討するのも良いかもしれません。

ワーキングマザーの中には、一週間のメニューをあらかじめ考えておき、週末に翌週分の買い物をすべて済ましてしまう方も多くいます。「これはムダだな」と思う動きを改めて、自分に合ったスタイルで、より効率的に動けるようなスケジュールを考えてみましょう。

心も時間もゆとりが大切!?――ストレスをためない最大のポイント

ここで注意したいのは、タイムスケジュールはあくまでも「予定」ということ。スケジュールに縛られてしまうと、予定通りに進まない時にイライラしてしまうかもしれません。

それに、スケジュール通りに動こうと頑張るあまり、どんどんストレスを溜めてしまい、逆に作業効率が下がってしまうかもしれません。状況に応じて、スケジュールを修正しながら動く「柔軟さ」も大切です。

また、スケジュールをガチガチに組んでしまうと、「1分の誤差も許されない!」なんてことになってしまいます。多少のゆとりをもってスケジュールを組むことも、育児と仕事を上手に両立させるコツですよ。

小さな工夫を積み重ねていけば、仕事も育児もハッピーに!


日々、働きながら育児や家事をしていると、調子の良い日もあれば、今日はちょっとしんどいなと感じる日もありますよね。「こんな働き方ができたらいいな」「こんな風に子育てができたらいいな」という理想を抱いても、その通りにいかずに「私はダメだな」と落ち込んでしまうことだってあるでしょう。

それでも、自分にできることを考えて、一つひとつ取り組んでいくと、ワークライフバランスが少しずつ良くなっていきます。たとえ小さな工夫でも、それを積み重ねていくことで、やがて大きな変化が生まれます。

自分の体力やコンディションと相談しつつ、上手に仕事と育児を両立させていきましょう。

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