フリーランス(個人事業主)から正社員に戻るのは可能?戻るために押さえておきたいポイント

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フリーランス(個人事業主)として働くなかで、収入の安定や将来のキャリアを考え、「正社員に戻りたい」と感じる人もいるでしょう。実際に、フリーランスから正社員への転職は可能で、近年は転職する人も増えています。この記事では、正社員に戻る人が増えている背景や、転職前に確認したいポイント、転職活動を成功させるコツや必要な手続きについてわかりやすく解説します。

フリーランスから正社員には戻れるのか

フリーランスとして働いている人の中には、やっぱり正社員に戻りたいと考えている人もいるでしょう。実際に、フリーランスから正社員に戻っている人もおり、転職は可能です。

個人で仕事をしていた人は実績やスキルが豊富なため、企業としても採用のメリットがあります。しかし、転職を成功させるためには、入念な準備を進め、自身のキャリアに関するアピールが欠かせません。

フリーランスから正社員に戻る人は増えている

実際にフリーランスから正社員に戻る人は、どのくらいいるのでしょうか。転職支援サービス「リクルートエージェント」の仲介実績では、2024年4月〜9月に正社員への転職数が5年前の2.8倍になったと公表しています。

フリーランス向け人材サービスを展開しているHajimariでも、正社員への転換支援実績が直近1年で3.5倍に増加したと公表しています。この数年でフリーランスから正社員への転職が増えていることがわかります。

フリーランスが増えた背景

正社員への転職が増えた理由として、フリーランスとして働く人が増えたことが挙げられます。

フリーランス市場は近年拡大しており、ランサーズによると2024年のフリーランス人口は1303万人で、10年前より約40%増加していると公表されています。人口が増加している理由は、コロナ禍によるIT需要の増加や家庭との両立などです。

フリーランスとして働き始めたけれど、実際は思っていたのとは違った、自分には向かないと感じた人も増えたことで、正社員に戻る人も増えています。

正社員に戻りたい人が増えている理由

フリーランスが増えたにも関わらず、正社員に戻りたい人が多いのは、以下のような理由が挙げられます。

- AIの台頭による不安
- 将来への不安
- 収入や仕事の安定性のなさ
- 正社員の働き方が増えた

個人で仕事をしている場合、会社とは異なり、自分のスキルを武器に営業活動を通して案件を獲得する必要があります。しかし、獲得できてもずっと続くわけではなく、ある日突然無くなるのもめずらしくありません。

近年ではAIの普及による仕事内容や求められるスキルの変化に、将来への不安を感じる人もいます。仕事や収入の不安定性は、将来への不安にもつながります。収入や仕事量などの面で、より安定した環境を求めて、正社員に戻りたい人が増加しています。

また、正社員でもリモートで働けたりと、柔軟な働き方が増えているのが理由の1つです。環境を変えず、安定性を得られるならと転職を考える人も増加しています。

フリーランスから正社員に戻るかの確認ポイント

フリーランスから正社員に戻るか悩んでいる人に向けて、3つのポイントをご紹介します。転職をしてから後悔しないために、ぜひご確認ください。

正社員にならないと解決しない問題なのか

自分が転職を考えた問題が、正社員にならないと解決しない問題なのかどうかを考えてみましょう。戻りたい理由が、社会保険や傷病手当を受けたかったり、社会的信用度を高めたかったりする場合は、正社員にならないと解決が難しいと判断できます。

一方で、事務作業まで対応したくない・収入の安定性を高めたい・働き方を変えたいなどの場合は、フリーランスのままでも解決できる可能性があります。外注化や単価の見直しなど、解決策がある場合は実施してから転職を検討しても遅くはないでしょう。

フリーランスと正社員のメリット・デメリット

転職するか悩んでいるなら、フリーランスと正社員のメリット・デメリットを再度確認してみるのもおすすめです。フリーランスのメリット、正社員のメリットをそれぞれご紹介します。

フリーランスのメリット

- 時間や働き方を選べる
- 収入の上限はない
- 人間関係のストレスが少ない
- 好きなことや家庭と両立しやすい
- 目標設定を自由にできる
- 合わない仕事は避けられる
- 複数社から知見を得られる
- 受ける仕事を選べる
- 肩書きや所属に縛られない
- 自分の得意を活かせる

正社員のメリット

- 仕事をある程度用意してもらえる
- 自分の得意・不得意を探しやすい
- 明確なキャリアパスを描きやすい
- 協調性や社交性を磨ける
- メインの仕事のみに集中しやすい
- 社会的信用度が高い
- 福利厚生を利用できる

フリーランスは自由度が高い点がメリットですが、一方で収入の不安定さ・回避癖がつきやすい・キャリアプランが曖昧になりやすいなどのデメリットがあります。

正社員は安定性や社会的信用度が高い点がメリットですが、仕事に対する裁量が狭い・人間関係が固定されやすい・休日が取りにくいなどがデメリットです。どちらがより自分に合っているか、性格や価値観とあわせて考慮してみてください。

将来のライフイベントから考える

将来起こりうるライフイベントから考慮する方法もあります。結婚・出産・育児・介護などに直面したとき、自分がどういった点を重視するのかから決めていく方法です。

安定性を重視するのか、より高収入を得られる方を選ぶのかによって、働き方は変わっていきます。将来の可能性も考慮しておくと、後悔を避けられる可能性が高まります。

フリーランスから正社員へ転職を成功させるコツ

フリーランスから正社員へ転職するには、いくつかのコツがあります。以下では、5つのコツをご紹介いたします。

成果を数字で示す

これまで仕事でどのくらいの実績を残してきたのか、具体的に示す必要があります。企業側は、求職者が自社にとって即戦力になるのか、自社の案件にマッチしているのかを見ています。

企業にとって自分がどういった力を持っているか伝えるために、仕事で得た成果・獲得した案件の規模・改善した数値などを、数字で伝えましょう。

自走力や経験の幅をアピール

フリーランスはメインの仕事だけではなく、案件獲得のための営業活動や事務処理など、幅広い作業を一人でこなします。誰かに管理されずに、納期までに仕上げる自走力やさまざまな仕事をできる点は、強みとして活かせます。

協調性や人間関係に関するエピソード

正社員として働く場合、他の社員と協力して仕事を進められるのかも重要なポイントです。協調性を活かしたり、人間関係を良好に保って仕事を進めたりの話は、プラスポイントとなるでしょう。

クライアントと密なコミュニケーションを取っていた、メンバーとの連携をしていた話などを伝えて、企業側の不安を払拭しましょう。

正社員に戻りたい前向きな理由を伝える

正社員に戻りたい理由を、次にやりたいこと・周囲と協力して取り組みたいことなど、前向きな内容を伝えると、より良い印象を伝えられます。

チームの輪に入って連携しながら仕事をする経験を積みたい、自社開発や大規模な案件に取り組みたいなどの熱意は、積極的に伝えてみてください。付随するスキルがあれば、一緒にアピールすると即戦力として採用される確率も上がります。

仕事と転職活動を並走させる

転職活動に専念するために、仕事を辞めようと考えている人もいるでしょう。しかし、手元に資金が無くなったり、転職がうまく進まなかったりすると、自分が望んだのとは異なる仕事や条件で就職する可能性が出てきます。妥協せずに転職を達成するためには、現在の仕事との両立がおすすめです。

フリーランスから正社員求人を探す時の方法

フリーランスが正社員求人を探す時に使える方法を、5つご紹介します。自分に合った方法で、ぜひ探してみてください。

転職サイト

転職サイトは、仕事探しの際の代表的な手段です。希望条件を入力すれば、合致した案件を自分の好きなタイミングで探せます。時間や場所を気にせずに探せるのがメリットです。案件数が多いサイトなら、マッチする数も増えるので希望に合った仕事を見つけやすいのも嬉しいポイントです。

取引先からの案内

すでに信頼関係のある取引先がある場合、正社員として雇用してもらえないかを聞いてみるのも1つの手段です。もし、採用をしていない場合でも関連会社や、信頼のある他の会社を紹介してもらえる可能性もあります。

すでに自分の実力を知ってもらえているので、選考時にこれまでの実績や働きぶりを評価してもらいやすい可能性があります。

知人や友人の紹介

知人や友人の紹介で正社員として入社するケースもめずらしくありません。仕事内容や環境について信頼できる人から確認できるので、入社後のミスマッチを避けやすくなります。周囲の人に転職活動をしていること、紹介は可能かどうかを伝えておくといいでしょう。

SNS経由で探す

近年では企業がSNSの公式アカウントを所持しており、採用についてもSNSで案内を出している場合があります。カジュアルな連絡がしやすく、選考自体も気負わずに進む形式も多くあります。

SNSは情報収集が手軽にできるのもメリットです。アカウントをフォローしておくと、最新の情報にもすぐに気づきやすくなるでしょう。

転職エージェントの活用

転職エージェントを使うと、自分のスキルに応じた案件を紹介してもらいやすく、より短時間で転職を達成できるようになります。

求人探し・履歴書の添削・面接対策など、幅広くサポートしてもらえるので、転職が不安な方にはおすすめです。短期間で決めたい、誰かの力を借りたい際は、エージェントの利用も検討してみてください。

フリーランスから正社員へ転職した際のフロー

フリーランスから正社員としての仕事が決まった後には、いくつかやっておかなければならない事があります。以下では、転職までのフローをご紹介いたします。

1.        転職先を決める
2.        個人事業を継続するか廃止するか決める
3.        廃業する場合は「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する
4.        青色申告をやめる場合は「所得税の青色申告の取りやめ届出書」を提出する
5.        消費税の課税事業者など、該当する場合は必要な届出を行う
6.        都道府県への事業廃止手続きが必要か確認する
7.        転職先の健康保険に加入したら、国民健康保険の脱退手続きを行う

廃業届と青色申告の取りやめには現在それぞれ提出時期が定められています。
また、会社の健康保険へ加入した場合、国民健康保険の脱退は原則として資格を失った日から14日以内に市区町村へ届け出ます。必要書類などは自治体によって異なります。

まとめ

フリーランスから正社員に戻れるのか、戻る時に確認しておきたい内容などについてご紹介しました。フリーランスから正社員に戻ることは可能で、近年では戻るために転職活動をしている人もめずらしくありません。

後悔なく転職をするためには、現在抱えている問題が正社員でないと解決しないのか、ほかに方法がないかを確かめておくのがおすすめです。

転職活動時には自分のスキルを数字で話せるようにする、正社員に戻りたい理由を明確にしておくとスムーズに進めやすくなります。フリーランスから正社員に戻るか悩んでいる人は、今一度内容を確かめて、検討してみてください。

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