「年齢は背番号 人生に定年なし®」"志"を繋いで社会課題の解決を目指す| 株式会社マイスター60  

  • 企業インタビュー

「年齢は背番号 人生に定年なし®」――シニア人材の可能性を信じ続けるマイスター60。その理念を体現する栁川忠興氏にインタビューしました。本記事では、59歳で新たな挑戦に踏み出した決断の背景や、人と向き合う仕事の醍醐味、年齢に縛られない生き方の価値に迫ります。経験を力に変え、再び社会で輝く“第二の人生”のリアルを描きます。

【会社・事業概要】

株式会社マイスター60 
1990年設立。 「年齢は背番号 人生に定年なし®」を企業理念に掲げ、シニア層(主に60代以上)に特化した人材派遣・人材紹介事業を展開。

ビルメンテナンス系のエンジニアを中心に、豊富な経験と高度なスキルを持つシニア人材と、即戦力を求める企業をマッチングし、シニアの多様な働き方を支援するとともに、日本の労働力不足という社会課題の解決に取り組む、ミドルシニア活躍応援のリーディングカンパニーです。

【取締役 プロフィール】

栁川 忠興
大学卒業後、大手損害保険会社に入社。長年にわたり法人営業や代理店営業の最前線でキャリアを積む。50代後半を迎え、自身の定年後の人生と真剣に向き合い、「これからの人生は、直接人の役に立つビジネスに捧げたい」と決意。

59歳で損害保険業界から人材ビジネス業界へと、異例のライフシフトを果たす。現在は株式会社マイスター60にて、シニア人材の就労支援と企業の採用課題解決に奔走し、経営陣の一角として同社の成長を牽引している。

魂の原点:「年齢は背番号 人生に定年なし®」

私たちマイスター60が創業以来、何よりも大切に守り抜いている言葉があります。それが「年齢は背番号 人生に定年なし®」という理念です。この言葉には、年齢という数字だけで人間の可能性を限定してはならない、という強い信念が込められています。

現代社会では、60歳や65歳という節目で「定年」という線引きがされ、長年培ってきた技術や経験、そして何より「まだまだ働きたい、社会に貢献したい」という情熱が行き場を失ってしまうことが少なくありません。

しかし、人の価値は年齢で決まるものでしょうか。否、決してそうではありません。背番号のようにただ年齢を背負っているだけで、その人の内面にある闘志やスキルは全く衰えていないのです。

私たちは、そのような熱きシニアの方々に再び活躍のステージを提供し、企業と結びつけることで、年齢に関係なく誰もがいきいきと働ける社会を創り出したい。それがマイスター60という会社の存在意義であり、私たちの事業のすべてを貫く魂の原点です。

運命の交差点:安定からの脱却と、マイスター60との数奇な出逢い

かく言う私自身も、かつては年齢という壁、そして「定年」というゴールを意識して生きていた一人でした。私は大学卒業後、新卒で選んだコネクター専業メーカーで、営業職の基礎を築いた後、30歳を前に転職した大手損害保険会社も含め、営業職一筋の人生を歩んできました。

来る日も来る日もお客様と向き合い、リスクを計算し、安心をお届けする日々。朝昼晩求められる数字にも、達成感もやりがいも感じて取り組んでいましたね。30代後半には、若くして管理職に昇進し、責任ある立場で更に仕事に邁進するまさに"24時間戦う"日々が続きました。

しかし、50代の半ばを過ぎた頃から、改めて立ち止まって、自身の未来について考える時間が増えたのです。地方銀行や生保への出向等を経て様々な立場やミッションを重ねる中で「私の人生のピークは、会社員としての定年を迎えた時に終わってしまうのか?」と考えるようになりました。

会社の看板を外し、肩書きがなくなった時、果たして自分には何が残るのだろうか。そう自問自答を繰り返すうちに、一つの強い思いが芽生えました。「残りの人生は、モノや商品ではなく、直接"人"の生きがいや人生に触れ、喜んでもらえるような仕事に挑戦したい」。

それが、私の中のライフシフトの始まりでした。従前より取り組んでいた、フィナンシャルプランナーの資格取得に加え、社会保険労務士など、新たな領域への学びもスタートさせました。

そんな折、偶然にも出会ったのがマイスター60でした。「シニアの活躍を応援する」という事業内容を見た瞬間、電流が走るような感覚を覚えました。まさに私が求めていた、人生に寄り添い、希望を提供するビジネスがそこにあったのです。

長年勤め上げた損害保険会社という安定した船を降りることに、不安がなかったと言えば嘘になります。しかし、それ以上に「ここで自分の第二の人生を燃やし尽くしたい」という情熱が勝りました。

59歳のルーキー宣言:損保一筋の男が挑んだ、未知なる人材ビジネスの新鮮な体験

そうして私は、59歳にして人材ビジネスという全く未知の世界へ飛び込みました。世間一般の常識で言えば、59歳は「上がり」を意識し、悠々自適なリタイア生活の準備を始める年齢かもしれません。

しかし、マイスター60の門を叩いた私に向けられたのは、想像を超える言葉でした。「柳川さん、59歳? うちじゃあ一番の若手だよ! 期待のルーキーだね!」衝撃を受けました。登録されているスタッフの方々は60代、70代が当たり前。中には80代で現役バリバリという方もいらっしゃいます。

また、スタッフをサポートする社員も大半が60歳以上。彼らから見れば、50代の私など「鼻垂れ小僧」に過ぎなかったのです。この瞬間、私の固定観念は見事に打ち砕かれました。同時に、「ここでなら年齢を言い訳にすることなく、ゼロから新しい挑戦ができる」と武者震いしたことを今でも鮮明に覚えています。

とはいえ、損害保険の営業と人材派遣・紹介のビジネスは、全くの別物でした。前者は目に見えない「安心」を売る仕事ですが、後者は「人間」そのものが関わるビジネスです。人の心は計算通りには動きません。

どんなにスキルがマッチしていても、感情のすれ違いでうまくいかないこともあれば、予期せぬトラブルが起こることも日常茶飯事です。未知なる人材ビジネスに揉まれ、最初の頃は戸惑いも迷いもありましたが、60歳を前にして「人」と正面から向き合う、このビジネスとの出会いはとても新鮮でした。

逃げない覚悟:泥臭く人と向き合い続けて掴んだ、真の仕事の醍醐味

人材ビジネスの難しさを痛感する中で、私は一つの覚悟を決めました。それは「絶対に、「人」と向き合うことから逃げない」ということです。

シニアスタッフの皆様は、それぞれが長く深い人生経験を持っています。現場の第一線でエンジニアとして腕を振るってきた方、様々な企業文化や職場風土で培われた仕事の流儀など、各々のシゴトへのプライドもひとしおです。

時として、派遣先の新たな職場環境でうまくいかない時、彼らは異なる企業文化や慣習の違いへの戸惑い、そのストレスから時には悩みや不満を口にされることもあります。効率だけを考えれば、そうした声を聞き流すこともできたかもしれません。

しかし、私は泥臭く彼らの声に耳を傾け、時には膝を突き合わせて夜遅くまで語り合いました。「柳川さんだから話すんだけどね...」と、彼らが心の奥底にある本音を打ち明けてくれた時。

そして、私たちが伴走し、彼らが新しい職場で水を得た魚のようにいきいきと輝き始めた姿を見た時。企業のご担当者から「あのシニアの方に来てもらって、現場の雰囲気が見違えるほど良くなったよ。ありがとう!」と感謝の言葉をいただいた時。

その瞬間こそが、この仕事の真の醍醐味です。損保時代には味わえなかった、人生の転機に立ち会い、笑顔を創り出すという喜びに、私は深く魅了されていきました。逃げずに人と向き合い続けたからこそ、私は人材ビジネスの本当の価値を掴むことができたのです。

揺るぎない信念と圧倒的強み:シニアの真価を社会に証明する

マイスター60が同業他社と一線を画している強みは、単なる「お仕事紹介」の枠を超えた、シニアに対する深い理解と伴走力にあります。

私たちは、シニアの方々のスキルや経歴を履歴書や表面的な面接だけで判断しません。その方の積み上げてきた技能や経験はもちろん、仕事に対する譲れないこだわりや哲学に至るまで、徹底的にお話を伺います。

なぜなら、シニアの就労において最も重要なのは、スペックのマッチングではなく「心のベクトル」のマッチングだからです。また、マッチングが終わりではなく、そこからが本当のスタートだと考えています。

定期的に就業先を訪問し、スタッフの皆さんお一人お一人の顔色や声のトーンから微細な変化を読み取り、きめ細やかなフォローアップを行います。シニア特有の悩みや体調の変化を誰よりも理解しているからこそ、企業側にも適切なアドバイスや環境改善の提案を行うことができます。

「マイスター60から来た人は、働きぶりが違う。そしてマイスター60のサポートがあるから安心だ」。そう言っていただける信頼関係こそが、私たちの何よりの強みであり、財産です。

次なるステージへ:マイスター60が描く未来図と、超えるべき壁

現在、日本は未曾有の超高齢社会・人口減少社会に突入しています。あらゆる業界で深刻な人手不足が叫ばれる中、特に、我々がメインでお手伝いしている、社会インフラを支える「技能職」の「人」の問題は大変厳しい状況にあります。

シニア人材の活用は、もはや企業の「選択肢」ではなく「必須条件」となっています。しかし、社会全体の意識はまだ十分に変革されているとは言えません。「シニアは新しいITツールを使えないのではないか」「体力的に厳しいのではないか」といった、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)が根強く残っているのも事実です。

これからのマイスター60が目指す姿は、そうした社会の偏見を打ち破り、シニア人材が社会の安全と、日本の経済を力強く支える「主役」として当たり前に活躍できる世の中を創ることです。

そのためには、私たち自身がシニアの新しい働き方(例えば、柔軟なシフト勤務や、専門スキルを活かした育成的役割など)を社会に提案し続けなければなりません。

また、シニアの方々自身にも、時代の変化に合わせてリスキリング(学び直し)を行い、進化し続けていくためのサポート体制をさらに強化していくことが、私たちの次なる大きな課題です。

黄金期はこれからだ!熱きミドルシニアたちへ贈る、魂のメッセージ

最後に、この記事をお読みいただいているミドルシニアの皆様へ、私の心からのメッセージをお伝えさせてください。

50代、60代という年齢は、決して「人生の消化試合」の始まりではありません。むしろ、これまでの人生で培ってきた経験、知識、人脈、そして人間としての深みが、最高の形でブレンドされ、世の中のために発揮できる「黄金期」の幕開けなのです。

私自身、59歳で全く新しい業界に飛び込みました。不安はありました。失敗もしました。しかし、思い切ってライフシフトの大きな一歩を踏み出したことで、私の人生はそれまで以上に色鮮やかで、エキサイティングなものになりました。

年齢を理由に、自分の限界を勝手に決めてしまわないでください。あなたのその豊富な経験を、必要としている企業や人々が必ずどこかにいます。過去の成功体験にしがみつくのではなく、ほんの少しの勇気を持って、新しい環境、新しい喜びに心を開いてみてください。

これからの時代は、私たちミドルシニアが自らの背中を通して、次世代に「働くことの楽しさ、生きることの素晴らしさ」を伝えていく番です。皆様の人生には、定年などありません。いくつになっても挑戦はできます。

私たちマイスター60は、そんな熱き思いを持った皆様の新たなステージへの旅立ちを、全力で応援し、共に伴走していくことをお約束します。さあ、一緒に新しい舞台で、最高に輝く第二の人生の幕を開けましょう。
 

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