転職のきっかけランキング!中高年にお金を目的にした転職はおすすめしないワケ

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どの年代の方でも、転職を考えた経験があるでしょう。今回は、中高年の方が転職を考えるきっかけをご紹介。また、特に40代以降で転職を考えている方に向けて、転職に関するニーズやおすすめの転職理由を解説します。

中高年が転職を考えるきっかけランキング

中高年が転職をする場合、どのようなきっかけがあるのでしょうか。ランキング形式でご紹介します。

順位 理由
1位 職場での人間関係
2位 収入に対する不満
3位 仕事内容への不満
4位 勤務時間についての不満
5位 休日への不満

引用元:【転職を考えたきっかけランキング】男女405人アンケート調査

転職を考えるきっかけには、人間関係や給与に関する不満が上位を占めています。人間関係の場合は所属部署での人間関係の悪化や、上司や同僚と意見が合わないなどの意見があります。また、年収が低く今後の昇給が見込めない、仕事内容にやりがいを感じない、勤務時間が長く自分の時間が取れないといったものがあります。

転職を考えるきっかけについては、特に年齢による影響は大きくなく、どの世代でも同じような理由が挙げられています。中高年でも年収や待遇、人間関係についての理由がほとんどであるということが分かりました。

【中高年におすすめ】転職理由の伝え方

転職活動をする場合、少しでも採用担当者や面接官に対して、好印象となるように転職理由を伝えたいものです。ここでは、中高年の方におすすめの転職理由の伝え方をご紹介します。

年収面で転職する場合

年収面で転職をする場合は、お金に対しての執着が強いと思われないようにしましょう。生活に必要となるお金を求める気持ちは同じですが、いきなり前職よりもかなり高い給与を伝えると悪い印象となる可能性もあります。

なぜ、その金額が必要なのか、前職の年収ではなぜだめなのかを具体的に伝えます。「家族を養うために必要である」「キャリアアップをするため」など、前向きに年収アップを希望する理由を伝えましょう。

特に中高年の転職では、給与面での折り合いをつけるのが難しい傾向があります。転職時には年収の希望額は最低限を伝え、どうしてその年収が必要であるかに留めましょう。年収の不満については、押し出しすぎず、前向きに伝えるのが大切です。

待遇面で転職する場合

年収以外の待遇による面で、転職をする場合もあるでしょう。例えば、残業の多さが理由で転職をする場合、残業をしている時間を何に当てたいのかを伝えましょう。キャリアアップのために勉強時間に活用したい、家族との時間を確保したいなど、具体的に考えます。

また、雇用形態を変えるために転職を考えるケースもあります。例えば、契約社員やパートから正社員として働きたいと希望していたが叶わなかった場合などでは、正社員の安定が欲しいと伝えるよりも、より確実にスキルを身につけたい、仕事での裁量の大きさの違いなどの面を伝えましょう。また、前職では正社員になれなかった理由も、整理しておくとスムーズに伝えられます。

リストラによって転職する場合

リストラによる転職の場合は、なぜリストラとなったのか理由を簡潔に伝えられるよう準備をしましょう。会社の経営不振や倒産などの会社都合なのか、リストラの理由を正直に伝える必要があります。

リストラによる転職であったとしても、本人の能力に問題があると判断されるとは限りません。リストラであっても、自身のスキルや経験をアピールできれば転職成功につながります。少しでも転職をスムーズに進められるよう、スキルやキャリアを整理しておきましょう。

伝える際に気をつけておきたい転職理由

転職理由として伝える際に、気をつけたおきたいこともあります。正直に伝えすぎるのではなく、良い印象とつながるようにしましょう。

年収など待遇面に関する不満がある場合

年収や残業などのほか、待遇面に関する不満がある場合には、正直に伝えるのは控えましょう。過剰な長時間労働や業務内容に合わない給与などは、仕事を続けるためには問題です。しかし、仕事をあまり重視していないと取られてしまうのはもったいないでしょう。

会社としては仕事をしてもらう必要があるため、自分勝手な考えの人を採用するわけにはいきません。ポジティブな印象となるように変換して、面接で伝えましょう。

仕事内容に不満があった場合

仕事内容の不満についても、伝え方が大切です。前職ではやりたい仕事をできなかった、希望しない仕事を続けていきたくないと考えて転職をする人もいるでしょう。

しかし、その内容をそのまま伝えてしまうと、会社側からは「自分のやりたいことだけしかやらない」「やりたい仕事ができないならすぐに辞めてしまうのではないか」と判断される可能性があります。やりたくない仕事に対して、どのように対応をするのか、改善案についても伝えましょう。

人間関係に問題があった場合

人間関係は転職理由としてよくあるものですが、そのためにどのような職場でも起こり得る問題です。面接の際には正直に、すべてを伝えるのは最適ではありません。人間関係が転職のきっかけであっても、社風が合わなかった・よりスキルアップできる環境に身を置きたいなど、言い換えると良い印象となるでしょう。

中高年が転職に失敗しないためのポイント

中高年での転職は、20・30代の転職と比較して、難しくなる可能性が高いです。少しでもスムーズに転職するために、知っておきたい3つのポイントをご紹介します。

嘘をつかずに転職理由を伝える

転職理由はもちろん自身の過去の実績などを伝える際には、嘘をつかずに正直に話しましょう。面接の担当者は何人もの人を見ているため、隠し事にはすぐに気づく可能性があります。面接の段階で嘘がバレると信用を失い、採用とはならないでしょう。

不満内容もポジティブに伝える

転職をするきっかけとなった人間関係や待遇面など、不満を転職理由として伝える場合があります。しかし、感じた内容をそのまま伝えてしまうと、採用をしてもすぐに同じ理由で退職するのではないかと判断される可能性もあります。よりスキルアップやキャリアアップを目指すため、社風が自分には合わなかったなど言葉を変えて伝えましょう。

転職や仕事に対して前向きな姿勢を見せる

面接の際には退職理由などのほかに、仕事に対して前向きな姿勢を見せましょう。転職をする理由の多くは、ネガティブになりがちです。転職をして前向きに仕事を続ける気持ちがあると、熱意を伝えられるようにしましょう。転職理由は深く掘り下げられる場合が多いため、事前に質問される内容などを想定し、入念な準備をすると安心です。

中高年が転職を成功させるためのポイント

中高年が転職を成功させるには、意識しておきたいポイントもあります。

自身が持っているスキルを洗い出す

中高年での転職は、即戦力となる人を求められることが多いです。そのため、転職をした際にどのような部分で貢献ができるのか、スキルや実績を事前に洗い出しをしましょう。入社をしてから現在までに関わった仕事の内容や、経験したポジションなど細かに書き出します。

時間がかかる作業となるため、転職を考え始めてすぐのうちに取り掛かりましょう。もし、自分の強みやスキルがわからない場合は、転職エージェントの活用もご検討ください。転職のプロが客観的に、自身の強みやスキルとして活かせる点を教えてくれます。

在職中に転職活動をする

中高年の転職活動は、20・30代と比較すると長期化する傾向があります。そのため、仕事を辞めてから転職活動を始めると、仕事が決まらずに無職となる期間が長引く可能性が高まります。

少しでもリスクを減らして転職を成功させるためには、在職時から転職活動をする必要があります。どうしても時間が取れない場合は、転職エージェントや転職サイトのサービスなどを活用して、円滑に進めましょう。

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企業側が中高年採用で求めるものを知っておく

中高年の転職者に対して企業が求めているもを理解し、事前に準備しましょう。

即戦力として活躍できる実力

中高年で転職をする場合は、即戦力として働けるような力を期待されます。マネジメントをした経験がある、プロジェクトを成功させた経験がある、専門性の高いスキルを持っているなど、これまでの経歴はしっかりと伝えましょう。

特に転職先の業界や職種にマッチングした実績を持っている場合は、より採用される可能性が高まります。また、汎用性の高いスキルは多くの企業で求められます。以下のようなスキルを持っている人は、転職先でも歓迎されるでしょう。

• 専門性の高いスキル
• マネジメントスキル
• 課題解決力
• 論理的思考力
• コミュニケーションスキル
• 高い実績

長期的に働ける人材

年代を問わず、企業が採用した人材には長期的な勤務を望んでいます。長期間の勤務によって、職場の業績などに良い影響を与える可能性があるためです。中高年以降の転職者は、20・30代よりも長い期間の勤務を希望する傾向も強いため、企業側にとってもメリットとなるでしょう。

豊富な人脈

中高年での転職者は、前職までの間に豊富な人脈を形成している場合があります。優秀な人であれば、会社などの枠組みを超えて付き合いを持っている場合もあるでしょう。豊かな人脈は、課題や仕事に関するトラブルに対して、スムーズに解消できる機会を持っている場合もあります。

まとめ

転職を考えるきっかけとして、人間関係や待遇面に関する理由を挙げる人が多くいます。また、転職をする際はより環境の改善を求めていることがほとんどです。しかし、あまりにも正直にすべての転職理由を伝えるのは、いい方法とは言えません。

年収面の場合は、なぜその金額が必要であるのか、より具体的な理由を伝えるのが良いでしょう。また、人間関係が問題の場合はすべてを正直に伝えるのではなく、「社風が合わない」といった理由への言い換えがおすすめです。

転職を失敗させないためには、以下のようなポイントが重要です。

• 嘘をつかずに正直に伝える
• 不満内容もポジティブに伝える
• 転職や仕事に対して前向きな姿勢を見せる
• 自身が持っているスキルを洗い出す
• 在職中に転職活動をする
• 未経験の場合は採用される可能性が高い職種を選ぶ

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