交通誘導の志望動機は?受かる志望動機と受からない志望動機の違い

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人々の安全を守る交通誘導は、ミドルシニア層が多く活躍する仕事のひとつです。今回は、交通誘導に転職を考えている方に向けて、受かる志望動機と受からない志望動機の違いを解説します。あわせて、交通誘導で働くメリット・デメリットもご紹介します。

交通誘導とは

交通誘導とは、歩行者や自動車が安全に通行できるよう交通整理を行う、非常に重要な仕事です。主な勤務場所には、工事現場や駐車場などがあげられます。

工場現場の場合

工事現場の影響で片側通行となる場合には、進行する自動車に対して車線変更の合図を出します。各車線の自動車を交互に停車させ、スムーズに通行できるよう誘導していきます。通行止めとなる場合には、迂回路の説明を行います。また、工事現場に大型トラックが出入りする際には、通行する歩行者や自動車、障害物がないかを確認して誘導をすることもあります。

駐車場の場合

ショッピングセンターや大型店舗、イベント開催時の駐車場は自動車の出入りが激しいです。歩行者と自動車との事故が起きないよう、適切な合図を出して誘導します。

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交通誘導で働くメリット・デメリット

交通誘導で働く際には、メリット・デメリットを理解しておく必要があります。

交通誘導で働くメリット

交通誘導で仕事をする際のメリットは以下の3つです。

年齢問わず活躍できる
交通誘導で働く方は20代~70代と非常に幅広く、世代・性別問わず就職できます。実際、Wワークや定年後に働くミドルシニアの方も。ミドルシニア世代が活躍できる理由のひとつに、丁寧な対応ができるという点が挙げられます。社会経験が長く、臨機応変な応対ができるため、未経験であっても活躍できる可能性は十分にあります。

私生活とのバランスがとりやすい
交通誘導の一般的な働き方はシフト制。自分が働ける日を企業に申請し、現場を紹介してもらう形がほとんどです。週1~2日程度から勤務できるため、予定や体調を考慮して働けることはうれしいポイントです。

また、残業が少ないこともメリットのひとつ。工事現場の仕事であれば、作業時間に合わせて勤務を行います。工事現場では予定時間を延長して仕事をすることはほとんどありません。私生活とのバランスをとりたい方にとって、大きなメリットでしょう。

日払い・週払いが可能な企業も
多くの警備企業では、日払い・週払い・即日払いの制度を取り入れています。そのため、「急な出費がある」「〇日までに○○円が必要」といった場合でも対応できるでしょう。

交通誘導で働くデメリット

交通誘導で仕事をする際のデメリットは以下の3つです。

体力が必要
気温が高くなる夏、気温が下がる冬は体力を削ってしまうため、体力に自信がない方はデメリットに感じてしまうかもしれません。体力に自信がある方も、こまめに休憩をとるようにしましょう。

事故の危険が伴う
歩行者や自転車、自動車の誘導を行う交通誘導の仕事は、どうしても事故の危険が伴います。もちろん、日常生活でも事故が起きる可能性はありますが、勤務中の自分自身が事故の原因になってしまうことも。業務にあたる際には、周りの状況に気を配る必要があるでしょう。

天候に左右されることも
勤務場所が外の工事現場だった場合、雨天時はお休みになることがあります。勤務日が天候に左右されてしまうため、計画的に働きたい方にとってはデメリットに感じるでしょう。

交通誘導の志望動機を書くポイント

交通誘導を志望する場合、以下の3つをポイントにして志望動機を作成しましょう。3つのポイントのすべてを取り入れる必要はありません。自信があるポイントを伝わりやすいようにまとめます。

体力に自信があることを伝える

交通誘導は立ち仕事が基本であるため、体力が必要です。また、天候の変化によっても体力を消耗するため、体力に自信のある方は志望動機で伝えるようにしましょう。

志望動機を作成する際には、強みだけでなくエピソードも伝えると厚みのある志望動機となります。「営業で外回りをしていた」「前職で立ち仕事をしていた」などのエピソードを加えてみましょう。

社会に貢献したいことを伝える

工事現場や駐車場などで働く交通誘導は、人々が安全に通行するためにサポートをする社会の役に立つ仕事です。そのため、社会貢献できるところに魅力を感じた旨を伝えるといいでしょう。

責任感あることを伝える

事故などの危険を未然に防ぐことも交通誘導の大切な仕事です。危険を防ぐためには、常に周囲に気を配る必要があります。場合によっては、一瞬の判断が必要になることもあります。

そのため、責任感をもって仕事をする力が欠かせません。また、危険を伝えるためのコミュニケーション能力も必要です。「リーダーとして責任をもって進捗管理をした」などのエピソードがあれば、伝えるようにしましょう。

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交通誘導の志望動機を書く際の注意点

転職では、勤務地や給料・制度を重視する方も多いでしょう。同業他社の給料や制度を比較して企業選びをすることは、非常に重要な工程です。しかし、志望動機で条件面の良さに魅力を感じていることを伝えるのは賢明ではありません。志望動機を書く際には、以下の2つのポイントを注意しましょう。

注意点①:勤務地を志望動機にする

勤務地家から近いことを理由に志望企業を決めること自体には問題ありません。しかし、家から近いことを志望動機として伝えると、採用担当者は「近ければどこでもいいの?」と仕事への意欲を感じ取ることができません。そのため、本当は家が近いから志望した場合でも、選考では別の理由を準備するようにしましょう。

注意点②:給料や制度の良さを志望動機にする

給与や制度といった待遇面を志望動機にすると、「もっと給料や制度がいい企業は見つかれば、すぐに転職するのではないか」「仕事内容より待遇を重視している」とネガティブな印象を持たれてしまう可能性があります。

給料や制度の良さに魅力を感じていても、別の角度から企業を見て、同業他社と違う面を志望動機に盛り込むようにしましょう。

【このまま使える!】交通誘導の志望動機の例文

志望動機を書く際のポイント・注意点が理解できても、実際に言葉にするのは難しいですよね。ここでは、交通誘導の志望動機の例文を紹介します。ぜひ参考にしながら、志望動機を考えてみてください。

同業種から転職する場合

同業種から転職する場合、前職での経験を伝えるといいでしょう。これまでの経験で得たスキルやエピソードを盛り込みます。

以前は遊園地の駐車場で勤務していました。多くのお客様が来場され、自動車の出入りが多い駐車場でした。勤務の中で学んだのは、忙しくても冷静に対処することです。冷静に対処することで、お客様をスムーズかつ安全に誘導することができていました。今後も社会貢献に繋がる仕事ができるよう、貴社(御社)の工事現場での交通誘導でもスキルを活かしていきたいです。

未経験から転職する場合

未経験から転職する場合、前職で得たスキルの中から、交通誘導で活かせるスキルをピックアップして伝えるようにします。

これまで、飲食店での接客業務に携わっていました。接客業務の中で心がけていたのは、臨機応変に対応することです。交通誘導は未経験ですが、さまざまな方に配慮を向けながら臨機応変に対応する力を活かせると考えています。作業員、歩行者、自動車すべてに目を配り、安全に作業が進められるよう、サポートしていきたいと考えています。

体力面をアピールする場合

体力面をアピールしたい場合、屋外で働いていた経験や立ち仕事の経験を伝えるといいでしょう。

私は以前、営業職として働いていました。外回りが多く、炎天下や真冬でも屋外にいることが多くありました。そのため、体力には自信があり、交通誘導の仕事にマッチしていると考えています。貴社に入社することができましたら、自動車と人の動きに注意しながら安全に誘導したいと考えています。未経験ではありますが、1日でも早く仕事を覚え、お役に立てるよう精進いたします。

【注意!】受からない交通誘導の志望動機の例文

待遇を意識した志望動機

志望動機内において、勤務日数や残業について触れることはあまり印象がよくありません。また、以前勤務していた企業を悪く言うのもよくないでしょう。福利厚生や給料、勤務場所など「待遇がいいだけで、仕事内容に魅力を感じていない」と思われないように注意してください。

以前はイベントスタッフとして勤務していました。イベントに訪れる方が多く、シフト通りに働けないことが多く、転職を決意しました。貴社(御社)は週2日から働くことができ、残業が少ないと求人で見ました。私生活とバランスをとれることに魅力を感じたため、志望いたします。

複数の企業に志望動機を使いまわしている

転職活動の際には、1社だけでなく複数の企業に応募することもあるでしょう。しかし、同じ志望動機を使うと、入社への熱意を伝えられません。「なぜこの企業を志望したのか」がわかるようにしましょう。

交通誘導の仕事に魅力を感じ、志望します。交通誘導の仕事は、歩行者や自動車が安全に通行するために重要な仕事です。以前から社会貢献できる仕事に就きたいと考えていたため、貴社(御社)で働きたいです。

自分のスキルをアピールし過ぎている

志望動機でアピールする強み・長所は1~2つです。多くの強みをアピールしてしまうと、ひとつひとつの強みが存分にアピールできないだけでなく、自慢のように聞こえてしまいます。

前職は企画職でした。私の強みである、責任感・主体性・コミュニケーション能力を活かし、多くの企画を成功に収めてきました。部下に対しては、持ち前のコミュニケーション能力で定期的に話をしながら、責任感をもって進捗管理を行っていました。また、企画ではリーダーとして、主体性をもって取り組み、大企業との取引を叶えることができました。貴社(御社)でも、私の強みを活かして積極的に仕事に取り組みたいです。

まとめ

ミドルシニア層も活躍する交通誘導の仕事。多くの応募者の中から採用を勝ち取るためには、適切な志望動機を伝える必要があります。これまでの経験や得たスキル・知識を振り返り、交通誘導の仕事に活かせるものがないかを探すところからはじめましょう。きっと交通誘導の仕事につながる何かが見つかりますよ。

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