独立で、一人ブラック企業に陥らないために!

  • 独立・起業

独立して自由に働けると思いきや、気が付けば休みもなく常に業務に向かっている……という一人ブラック企業になっている方が意外と多いのを皆さんは、ご存じでしょうか?本日は、そんな一人ブラック企業に陥らないために気を付けるべき点をお伝えします。

一人ブラック企業とは?

働き方がフレキシブルになってきた現代では、自由に時間を使いこなせる独立という働き方に憧れている方も少なくありません。

しかし今、そんなフリーランスという働き方では、一人ブラック企業化が問題に。フリーランスにおいて、仕事が絶え間なくあることはありがたいことですが、そのために仕事を断り切れず、長時間働き続けてしまい、会社員時代よりもむしろ働く時間が増えたという現象が起きています。

独立した働き方を積み重ねていく場合は、スケジュールを決めながらメリハリの良い生活を送ることが肝心です。しかし、フリーランスとして働く場合には、今月まであったはずの仕事が翌月にはゼロという可能性もありますから、つい無理をして毎日フル稼働状態を続けてしまうなど、働き方に弊害が起きてしまっているのです。

一人ブラック企業になる原因は、一体どんなものがあるのでしょうか。実際に見ていきましょう。

・一人で何でもこなそうとする
一人ブラック企業になる多くの原因は、何でも自分でこなそうとしてしまうからです。
フリーランスでも法人でも言えることですが、雑務を含めた業務に関わる全てを一人でやろうとするとやることはとても多くあります。気が付けば仕事以外の雑務のために稼働してしまっているということも見受けられます。

・依頼を断れない
フリーランスにおいてよく問題になるポイントは、来る依頼に対して断れないことです。
特に、独立後は仕事の依頼があること自体が有難いため、自分のスケジュールやキャパシティなどを考えられずに、依頼を受けてしまうということが多々あります。

そうなると、自分で取捨選択できない状況に陥ります。割に合わない業務や、時給換算したらとんでもなく低い仕事を受けてしまっているなんてことも起こり得るのです。

・とにかくお金がない
金銭的な余裕がないことも一人ブラック企業になる要因の一つです。
フリーランスは、毎月の保障があるわけでなく、一旦仕事が途切れてしまうと無収入になってしまうので、ある程度の蓄えもなく独立した場合は、常に金銭的な不安に苛まれてしまいます。

そのため、そんな不安を払拭させようとさらに多くの依頼を受けてしまい、結果的に体を壊し、収入がなくなるという負のスパイラルに陥ってしまうのです。

・自己管理が下手
自分で予定を決め、業務を遂行するのが苦手な人ほど一人ブラック企業化しやすいといえます。独立した働き方の場合、仕事の時間とプライベートの時間の区別がつかないことも多く、気が付けば休憩もせずに何十時間も業務にあたってしまうなんてことも。

独立した働き方では時間とお金の概念が難しく、また働く場所も自宅兼事務所であったりすると、仕事と休息のメリハリを付けにくい側面があります。フリーランスは特にモチベーションも大切な働く要素になりますから、休むことも仕事のうちと考えてしっかり休息しなければ長続きしません。

どのくらいの時間、働いていいの?

現在の政府の規定では、使用者は原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけないことになっています。また、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えるようにと決められています。

さらに、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければならないとも定められており、残業時間についても月80時間という時間を超えてはならないとアナウンスしています。

つまり、1日当たり4時間程度の残業以上は政府でも企業に禁止しているのです。これに則れば自ずとフリーランスでの1日や1週間の労働時間の天井が見えてくるでしょう。

参考:厚生労働省「労働時間・休日」

一人ブラック企業に陥らないためには?

独立後、一人ブラック企業にならないためにはしっかりと自分ルールを決め、時間の使い方を考えていく必要があります。一人ブラック企業に陥らないために気を付けなくてはいけいないポイントを見て参りましょう!

・周りとの協力体制を整えておく
フリーランスでは一人で完結してしまう仕事も多いですが、なるべく多くの方と関われるように、コミュニティ形成をしていくのが大切です。例えば、経理はプロに任せることも一つの手です。何もかもを自分でやろうとするのではなく、自分が業務に集中できるような工夫をしていくといいでしょう。

また、仕事が回り出せば、会社としても大きくしながら人を入れるようにし、分業化を進めていくようにすれば、一人で抱え込みすぎるということはなくなります。

・仕事を断る勇気を持つ
フリーランスでは仕事が来るのが有難いからといって何でも受け入れてしまっては体がいくつあっても足りません。そこで自分なりに境界線を作っておくようにしましょう。
例えば、ライターの場合文字単価○円以下は断る、価格は安いけれど自分がやっていきたい仕事かどうかなど、仕事を受注するための基準を明確にしておくべきです。

中には、フリーランスのことを顎で使える便利屋だと勘違いしているクライアントもいますから、そういった方とは距離を置いて仕事をするのも、自分と仕事のクオリティを守るためには必要なことです。

・仕事とプライベートはしっかり分ける
オフィスを構えておらず、自宅で作業をしているフリーランスにとっては仕事とプライベートを分けるために場所にもこだわると良いでしょう。例えば、貸しオフィスやコワーキングスペースなど、最近では金額をそこまでかけなくても仕事環境が充実している施設が沢山あります。

「仕事は仕事、プライベートはプライベート」と分けるためにも物理的に両者を分けるための場所を確保することが重要です。

・自分ルールを決めておく
つい締め切り前には食事も摂らずに作業に勤しむなんてこともあるかもしれませんが、しっかりと自分ルールを決めておくことが大切です。例えば、最近ではタイマー付き時計などもあり、1時間で一旦休憩する、集中して作業した後にはストレッチをする、19時にはパソコンを強制的に閉じるなど、自分の中でのルールを明確化しておきましょう。

独立した働き方を続けていくためには、何といっても健康が一番大切になりますから、身体のことを考えた働き方ができるよう、仕事環境を整えていきましょう。

フリーランスは好きなように時間を使える自由なイメージがあるかもしれませんが、複数のクライアントの都合を優先するあまり、睡眠がしっかりと取れていないなんてことも多々あります。

また、働いた分が稼ぎに直結するので、稼ぎたいと思う人ほど一人ブラック企業になりやすい傾向がありますから、身体>お金という考え方にシフトしておくのが大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 独立した後、自分は自分にしか守れません。1日の規定時間を守りながら健康的に働いていくことが長い目で見れば、収入的にも一番プラスに繋がっていることを覚えておきましょう。

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