【広告】練馬区シルバー人材センターとは?シニア世代が知っておくべき老後の選択肢

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シルバー人材センターは、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」に基づいて、原則として市区町村ごとに設置された公益法人です。高齢者が就業を通じて生きがいを得ながら、活力ある地域社会づくりに貢献することを目的にした会員制の組織で、それぞれが独立して事業を運営しています。今回は、練馬区のシルバー人材センターの事務局の方や、実際に働いている会員さんにインタビューを実施。練馬区のシルバー人材センターの特徴や利用するメリットなどを詳しくお聞きしてきました。

練馬区シルバー人材センターについて詳しく教えてください。

当センターは、一般的なシルバー人材センターと同様、シルバー世代の皆さんに働く機会を提供しながらいきいきと活躍していただき、活力ある地域社会づくりに貢献しています。

仕事は、事業者や公共機関などからご依頼いただくことはもちろんですが、練馬区は住宅都市であり家庭からのご依頼を受けることも多くあります。

住民の方の高齢化が進んできていることから、ご自宅の植木の剪定や簡単な家事サービスの需要も高まっています。

また、練馬区との連携事業や、当センター独自の取り組みも行っています。特徴ある事業として、地域コミュニティーづくりである地域班活動と独自の取り組みである教室事業には特に注力していますね。

登録している会員さんの年齢や性別は?

現在およそ3,500名の会員さんがいます。男女6.5:3.5で男性が多いのですが、女性会員も徐々に増えてきています。

会員さんの平均年齢は年々高くなり今は75歳です。定年や雇用機会の広がりによって高齢化が進んでいることを再認識させられます。

どのような働き方ができますか?

さまざまな働き方ができますが、現在活躍されている会員さんは週20時間以内、月に10日以内で自分の時間を大切にして働かれている人が多い印象です。

仕事と生活のバランスを上手にとりたいという人が多く、働く時間や場所なども、無理なく働けそうな仕事を希望されています。

仕事の掛け持ちもできますし、短時間の仕事をたくさんするなども可能。ご自分に合った働き方で、何歳になっても働き続けられるのが人材センターのメリットです。

練馬区シルバー人材センターの特徴的な事業について詳しくお聞かせください。

地域班活動と教室事業、この2つは特に力を注いでいるものです。

地域班活動を始めた理由としては、定年退職した人が地域社会に参加するお手伝いをしたいと思っていたからです。定年までは地元を離れて仕事をしていた人たちも、退職を迎えると地元に戻ってくる場合が多いんです。

長年地元を離れていると地域や人とのつながりはほとんどない。そこからご自分だけで地域デビューするとなると難しいですよね。それなら人材センターで何かお手伝いできないかと、このような取り組みを開始しました。

地域班活動とはどのようなものですか?

会員さんはご住所に応じて組に所属し、いくつかの組が集まって班を構成します。現在108の組と15の班があります。それぞれの世話役として組長さんと班長さんがいて、毎月会員向け情報誌をすべての会員の家にお届けしています。

また、班単位で地域の清掃活動、おそろいのジャンバーを着て清掃ボランティアを実施しています。これは会員交流の機会になっています。

こうした活動を通して、シルバー人材センターを地域に広めたり、会員のみなさんが元気で健康を維持しながら、働いてもらったりしています。

地域班のリーダー2名にインタビュー

・小川さん(5班班長/2011年入会)
60歳で定年し、釣りや植物撮影などの趣味に没頭した悠々自適な毎日を過ごしていました。

しかし、3年もすると時間が余るようになり、そんなタイミングで活動に誘われたので参加するようになりました。

今は新型コロナの感染拡大を防ぐため計画通りできていないのですが、通常であれば5班の清掃ボランティア活動は、毎月第3日曜日に、夏休みを除いて年間11回開催。地域の清掃がメインで、約1時間行います。その後お茶やお菓子などを食べながら懇親会が始まり、一息ついたら「また来月ね〜」と解散になります。

清掃以外の活動も盛んで、毎週木曜日には会員以外の地域の方と一緒に体操の会をしています。地域班以外のメンバーと交流できるので、さまざまな人と顔見知りになれるので嬉しいですね。退屈や孤独を感じる暇がありません。

・須釜さん(4班班長/2014年入会)
4班を含めた3つの班でブロックを作っていて、ブロックで年に1回会員以外の人にも参加していただくイベントをやっています。

講演会や健康体操のほか大人の社会科見学のようなイベントも実施しました。練馬にある自衛隊の駐屯地を見学して、自衛隊のグッズを買ったりするような面白い催しになりました。これも、今はコロナで中断していますが・・・

年齢を重ねると、男性は閉じこもるケースが多いように感じます。シルバー人材センターでの仕事や地域班の活動に参加すると、外にも出るようになりますし、人とコミュニケーションも取れますし、健康に良いですよね。

もちろん男性だけではなく、女性の参加も大歓迎。女性も地域班の世話人としてバリバリ活躍している人がいますので安心してください。

教室事業についても詳しく教えてください。  

教室事業は、会員の人たちにさまざまな教室の講師として働いていただく事業です。

現在では語学教室やボトルシップ教室、絵手紙教室、カメラ教室など、12種類、26教室を運営していて、会員ご自身がこれまで培ってきた経験やスキルなどを存分に活かしていただけます。

どんな教室をするかも、講師として活躍してくださる会員さんが決めるので、自分の経験や能力を活かしながらチャレンジする機会になっています。

どうすれば講師として働けますか?

募集時期が限られているのですが、決められた期間に応募していただいて、どんな教室を開きたいか、どの教室で講師をしたいかなど、企画書を作ってプレゼンテーションをしていただきます。

開講が決まった教室については受講者募集をセンターが行います。今は教室の時間枠の空きが少なく講師の募集をしていませんが、空きが出れば随時募集させていただきます。

教室事業の講師・生徒さんにもインタビュー

・髙原さん(語学教室講師)
65歳の定年後、練馬で地域デビューしたいと感じ、シルバー人材センターに登録。

現役時代は欧米、オーストラリア、東南アジアや中国、インドなどいろんな国を行き来していたので、経験を活かしながら自分の好きなことで誰かの役に立てないかと思って講師に応募しました。

現在は高齢者向けに「英語でコミュニケーション」という教室で、外国人から話しかけられても困らないコミュニケーションの英語を指導しています。
10名ほどの生徒を受け持っており、最高齢の生徒さんは85歳。英語の発声やヒアリングは、口周りの運動にもなりますし、認知症予防も期待できるので、学ぶだけでなく健康にも良いですよね。

私も生徒さんたちと一緒に学べることが幸せで、やりがいになっているので、身体が元気な限りは続けたいですね。

・鈴木さん(生徒さん)
私は現役時代、学校で相談員の仕事をしていました。定年後に時間ができたので、前から関心のあった英語を学ぶことに。通い始めてからもう5年になり、最終ラウンドを迎えているような感じです。

高齢になってきてはいますが、今後は人権擁護など社会貢献をしていきたいと思っています。

・川井さん(生徒さん)
海外旅行を存分に楽しむには「言葉が理解できないとつまらない」と感じ、昨年の7月から教室に参加しました。授業は自分のレベルに合っていますし、空いた時間を使って授業に出られるのが嬉しいです。

老後の生活は何をして過ごそうか悩む人も多いかもしれませんが、英語は健康や体力に自信がない人でも続けやすいので、おすすめです。

・吉原さん(生徒さん)
もともと英語が好きで短大の英文科を卒業しましたが、基礎から学び直したいと思い、教室に参加しました。改めて学んでみると基本的なことを知らなかったなと再認識。

クラスメイトも年齢が近いので、楽しんで通えています。今後は映画を字幕なしで見られるようになりたいと思っています。

最後に練馬区シルバー人材センターの課題と今後のビジョンを教えてください。

社会の高齢化とともに会員の高齢化も進行しており、適切な対応を求められています。

シルバー人材センターの高齢化というと笑い話のようですが、定年年齢の引き上げや70歳までの就業機会の提供が事業主の努力義務となるなど、会員の高齢化傾向は今後も続くものと見込んでいます。

会員が働き続けるために、これまで以上に健康管理や事故の防止を強化する必要があると考えています。

高齢期の過ごし方は、もちろんさまざまで良いのですが、練馬区シルバー人材センターを選択肢の一つとして皆さんに認知していただきたいと思っています。

そして、地域の高齢者の多くが当たり前のようにシルバー人材センターの会員になって、年齢にかかわらず仕事や地域活動でいきいきと生活することができる地域社会になるよう、私たちも努力してまいります。

Interviewees
公益社団法人練馬区シルバー人材センター 事務局長代理:三ツ橋由郎様
地域コミュニティ班長:小川周一様、須釜正宣様
教室事業講師:髙原進様(練馬区シルバー人材センターの代表理事会長でもいらっしゃいます)
語学教室生徒:3名

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練馬区シルバー人材センターのHPはこちら シルバー人材センターの仕組みとは?どうやって利用するの?

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