転職活動中の方必見!適性検査SPIの解説&対策

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皆さんは採用試験で実施される、SPIをご存じでしょうか?また、転職の際に面接以外に適性検査という項目を目にしたことはありませんか?その検査が一体どこまで選考に重要なのか、またどのように対策したらよいか悩む方もいらっしゃると思います。今回はそんな転職活動における、SPIの内容や対策方法をご紹介していきます。

SPIとは?

SPIとは、採用選考を受ける人の能力や人物像を判断するための適性検査です。

SPIが実施される理由としては、書類や面接ではわからない応募者の潜在能力を判別するためだと言われており、様々な企業でSPI検査が実施されています。

SPI:「Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)」の略。

SPIはどのくらい重要視されるの?

SPIの重要度は企業によって異なり、選考においてどの程度SPIに重きを置いているかは、開示されないことがほとんどです。しかし、SPIの結果を重要視する企業があることも踏まえ、きちんと対策して臨むのが良いでしょう。

どのSPIでも、中学卒業レベルの難易度の"言語分野""非言語分野"の問題が出題されます。

言語分野
語句の意味や用法を問われたり、二語の関係が同意語か反意語かを見極めたり、熟語の成り立ちを考えたり、1,000字程度の長文読解があったり...と、主に中学や高校の現代文レベルの問題が出題されることが多いです。
短時間で解答を求められるので、早く・正確に日本語を読めることが大切になってきます。

非言語分野
順列や組み合わせ、料金を問われる問題、図表や長文の読み取り問題、資料から推察・考察する問題などが幅広く出題されます。難易度はそこまで難しくないものの、数学の基礎知識や問題を解くスピードがより重要視されます。

SPIはどのような対策をすればいいの?

転職時、SPIの性格検査と能力検査について、どのような対策を立てたらいいのでしょうか。まずは内容を具体的に見て参りましょう。

性格検査
応募者の行動の基軸となる、性格の特性を測るための検査であるため、模範解答や正解はありません。

質問について自分がどう感じるかを率直に答えていくものです。1つの設問に対していくつか選択肢が用意されているので、自分の考えに最もあてはまるものを選択していきます。質問数が多いため、スピーディーに的確に回答することが何よりも大切になってきます。

能力検査
働く上で、求められる基礎知識のスキルをチェックする検査。
問題はさきほどご説明させていただいた通り、「言語分野」と「非言語分野」で構成されています。言語分野では国語の基礎能力が試される設問が出題され、非言語分野では計算や論理的思考が中心となる問題が出ます。

以上を踏まえ、どのような対策が必要なのでしょうか。

対策①:出題範囲を把握しておく

SPIの種類や実施形式によって出題される問題の数や制限時間などが異なるので、事前に確認しておくようにしましょう。

対策②:問題に慣れておく

SPIは性格検査、基礎能力検査ともに問題数がとても多いです。難しい問題がない代わりに、即答していかないと時間切れになってしまい、解き終わらないということにもなりかねません。ですから、なるべくSPIの問題集を繰り返し解いておきましょう。

問題を解くうちに、問題の傾向や解き方のコツを把握し、身に着けることができます。問題集は書籍やインターネット上などで、無料で見ることも受けることもできますので、自分にあった方法で対策を立てておきましょう。
最近では、SPIの対策アプリも登場しているので、通勤中やスキマ時間にスマホで効率よく対策ができます。

対策③:転職エージェントを利用する

企業によって、SPIの受験形式が異なりますので、転職エージェントを利用するのも1つの手でしょう。転職エージェントでは企業のSPI採用における重要度やSPIの有無などの情報を把握しているため、活用すればより具体的なSPI対策を立てることも可能です。また、自分で何をしたらいいかわからない人にとっては親身になって相談にのってくれるエージェントの利用は心強くもあります。

SPIはどのような方法で実施されるの?

SPIの受検形式は、テストセンターやインハウスCBT、WEBテスティング、ペーパーテスティングと、主に4種類あります。

テストセンター
性格検査は自宅のパソコンおよびスマートフォンでWEB受検し、能力検査はテストセンターで受ける方法です。
全国に会場が設けられているため、自分が行きやすい会場を選べます。

インハウスCBT
採用を実施する企業内で行われます。
選考先の会社が用意したパソコンを使ってSPIを受検します。同日に面接を行えるので企業にとっても都合がよく、中途採用においてよく利用されています。

WEBテスティング
自宅などのパソコンからインターネットに接続して受検します。
いつでも自分の時間と都合で受けられるので、応募者が在職中でも受けられるという点で有効に使われています。また、自宅にパソコンがない方や自宅では受験しづらいとお考えの方でも、インターネットカフェなどパソコン環境が整った場所で受験することが可能です。インターネットカフェでは個室もあり、集中して受験に臨むこともできるのでご安心ください。

ペーパーテスティング
応募先の企業が用意した会場に足を運び、パソコンは使用せずに回答をマークシートで記入していく方法です。

まとめ

人物や経歴に問題がないはずなのに転職活動がなかなか振るわないという方はひょっとしたらSPIが足を引っ張っているということも考えられます。せっかくの転職活動に、「SPIで勿体ない!」ということが起こらないためにも、SPI対策をきちんと行って選考に臨むようにしましょう。

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