どんな仕事が狙い目?子育てが一段落した女性の仕事探しについて
- キャリアを考える
- 公開日:2017年10月24日
「子育てが一段落ついたので、そろそろ働きに出たいな」という思いが生まれても、どんな仕事を選べばよいのか、どうやって仕事を探せばよいのか、迷うこともあると思います。そこで、長く仕事から離れていた主婦が仕事につくためのポイントと、働きやすい職種についてご紹介します。
そもそも一段落、と捉えるのは子どもが何歳になったとき?
子どもの性格や、周りに困ったときに預けられる人がいるかなど、様々な事情で「一段落」と捉える時期は異なります。しかし、思春期や反抗期の入り口に差し掛かる「小学校高学年」になると、友達との約束や遊びを優先するようになるため、手の掛かり方は減少傾向に。
兄弟がいる場合でも、下の子が「小学校高学年」、もしくは「中学校入学」したタイミングで「一段落を感じた」と答えるケースが増えるようです。
「何のために働きたいのか」理由を具体的に考えよう!
「子育てが落ち着いたことで、やっと自分の時間が持てる」と、ほっと一息。そのうえで、働きに出るという選択をするのであれば、一度落ち着いて働く目的を整理をしましょう。
子どもが成長し手がかからなくなっても、習い事に通う、私立に進学するなど学費で多くの出費が想定されます。多くの場合が「お金を稼ぐ」ことが主な目的になると思いますが、改めて「どうして働きたいのか」を自身の中で整理しておくことが仕事探しを円滑に進めるポイントになります。
そのためにまずは、働く理由として大きなものを挙げだしましょう。紙に書くなどすると整理しやすいです。
「今後かかるであろう教育費に備えるための貯蓄を増やすため」
「いくつまでに住宅ローンを返済するため」
「自分のお小遣いを稼ぐため」
「家庭だけではなく、外の環境に触れて刺激を受けるため」
そのうえで、具体的な条件に落としていきます。
単に「稼ぎたい」ではなく、「月にいくら、年収としていくら稼ぎたい」。
「午前中に働きに出たい」ではなく、「10時から働いて、16時には家につきたい」。
「週に3日くらい働きたい」ではなく、「月・水・金の3日間働きたい」
このように「給与軸」「勤務時間軸」「勤務曜日軸」だけでも明確にし、自分の希望を具体的にしておけば、自分に合う仕事も見つけやすくなります。
もちろん、全て自分の要望通りの仕事を見つけることは難しいので、妥協できる部分や優先順位をつけておくことも重要です。仕事を探し始めると多くの選択肢が出てきたり、妥協しなければならないことなども多く、迷うこともしばしばです。
しかし、仕事探しを行う段階でこのように目的を明確にしておけば、迷ったときにどうするかの判断基準が生まれ、自分のライフスタイルに合った働きやすい職場を見つけやすくなります。
シフトの時間帯で狙い目をつけよう!
実は子育てが落ち着いた主婦層は、パートやアルバイトで企業から重宝される世代です。それは、子どもが小さいうちだと熱を出すなど急な休みが多くなりがちですが、子育てが落ち着いた世代であれば、比較的子供の都合に縛られずに働いてもらうことができるからです。
そのため、フルタイムでの勤務はなかなか難しいかもしれませんが、さまざまな働き方に対応してもらえるために、人材不足に陥っているような業界では子育てが落ち着いた主婦層に大きな注目が集まっているほどなのです。
たとえば、学生は日中に大学や専門学校へ通っているため、昼間の時間帯はシフトに入れないことが多くあります。そのため、昼間の時間帯でシフトに入れる人は、特に飲食業界などで重宝される傾向は強いです。
時間に融通が利くのであれば、そうした時間帯にシフトに入れるということをアピールしてみましょう。それだけでも、企業からの採用期待がぐっとアップするかもしれません。
主婦世代に共通していえることは、若い学生に比べて落ち着きがあり、また人生経験も豊富であること。主婦としての経験をそのまま活かすなら、飲食店などのサービス業はとても狙い目の職種です。
キッチンの仕事などは家事の経験が活かせるだけでなく、昼間の時間帯などは学生のスタッフも少ないため、時間に余裕のある主婦は採用されることが多いのです。
資格やスキルを活かした仕事を探そう
もし、何らかの資格やスキルをもともと持っているなら、それを仕事探しに活かさない手はありません。たとえば、保育士の資格や介護士の資格などは、求人市場で非常に重宝される資格です。
保育業界や介護業界は、ほとんど慢性的な人材不足に陥っており、常に新しい人材を探しているという状況が続いています。特に介護業界などは、一度出産や育児でリタイアした主婦層の復職を支援している職場もあります。資格やスキルを活かしたいなら、こうした職場をピンポイントで探してみても良いかもしれません。
もちろん、資格を持っていてもブランクがあると、正社員として働き始めるのは難しいかもしれません。また、正社員の場合は、フルタイムで働くことになり、働き方としても家事と仕事の両立を考える必要が出てきます。そのため、資格を持っていて、なおかつ家庭を重視した働き方を選びたい人は、派遣会社に登録して職場を紹介してもらうという選択肢もあります。
派遣であれば、正社員のように仕事だけに縛られるようなことは少なく、自分の都合に合わせた働き方がしやすいです。こうした働き方であれば、無理なく働けるだけでなく、高い収入を目指すこともできるでしょう。
まとめ:主婦の力は注目されている!自信をもって仕事探しをしてみよう
子育てが一段落した主婦の職探しは、実のところ決して難しいものではありません。少子化で人材難が深刻化している世の中になって、こうした主婦の力があらためて注目され始めているのです。
そのため、たとえば「事務職じゃなきゃ嫌だ」「正社員じゃなきゃ働かない」などのこだわりを持たなければ、多くの職場で子育てを終えた主婦が働くチャンスが大いにあると言えます。たとえ資格やスキルがなくても、自信を持って仕事探しに取り組んでみてください。そうすれば、自分の希望にあった職場環境・待遇で働けるチャンスは多くあるはずです。