ミドルの職種 大辞典

ビル管理スタッフ

ビルの安全と快適さを守りつづける、重要な役割

ビル管理スタッフ

よくある募集雇用形態

  • 正社員
  • 契約社員
  • アルバイト
  • パート
  • 派遣社員

若年層との競争率

低め
1 2 3 4 5
高め

活かせる経験・スキル

電気や機械の知識 責任感 ボイラーなどの資格

ビル管理スタッフについて

仕事内容

オフィスビルや商業施設、ホテル、学校などの建物には、空調、電気、水道などたくさんの設備が存在します。それらの設備を管理し、定期的に保守点検を行うのが、ビル管理スタッフの仕事です。「ビルメンテナンス」や「ビルメン」の名称で知られています。

担当の施設に常駐し、ボイラー室で計器をチェックしたり、空気や排水を定期的に測定したり、電球の交換をしたりと、仕事内容は様々です。ビルの利用者が快適に過ごせるよう、細心の注意を払って下支えします。

仕事につくには

未経験のアルバイトからでも始めやすい仕事ですが、ビル管理には機械や電気の知識が必要とされ、持っていると有利な資格がいくつかあります。

例えば、「ビル設備管理技能士」や「建物環境衛生管理技術者(ビル管理士)」の資格です。特にビル管理士の資格は、法律で専任義務が定められているため、非常にニーズが高いです。

他に有利な資格としては、「電気主任技術者」や「ボイラー技士」などがあります。資格取得をサポートしてくれる会社もあるので、採用後に資格取得を目指す人も多くいます。

仕事のやりがい

ビルを使う人が毎日問題なく利用できるのは、ビル管理スタッフが常に不具合がないよう設備をチェックしているからです。その誇りと責任感を持って仕事をすることが、モチベーションにつながります。

経験を積むことによって、例えば空調設備にトラブルがあったときにも素早く対処でき、問題を解決できたときにはやりがいを感じられるでしょう。また日常生活で、自分の身の回りに電気や機械トラブルが起きたときにも役立ちます。

給与について

ビル管理スタッフの
初年度年収目安
103万円 〜 287万円
ビル管理スタッフの
昇給の期待値

電気など設備系の専門知識を身につけることで収入アップが期待でき、資格の取得がポイントになります。

「ビル設備管理技能士」や「建物環境衛生管理技術者(ビル管理士)」をはじめ、「電気工事士2種」、「ボイラー2級」、冷凍サイクルの仕組みや冷媒に関する「冷凍三種」、取得者の多い「危険物乙4類」など、それぞれ資格によって手当がつく会社が多いので、積極的に資格を取得していくといいでしょう。資格を持っている人は、リーダーや責任者に登用され、年収が高めになる傾向にあります。

また、いくつか資格を持っていると、より待遇のいい企業に転職する道も拓けます。

ワークライフバランスのポイント

勤務形態は、日勤・宿直・夜勤の3交代制が多いようです。日勤の場合はだいたい朝8時から夜6時の勤務で、夜勤は夜6時から朝8時までの勤務となります。

宿直は、朝8時から休憩・仮眠を挟みつつ翌朝8時までの勤務となります。宿直をすると、翌朝は休みになり、その次の日も休みになります。そのため、実質出勤する日数は少なく、年間の休日が200日近い職場もあり、趣味やプライベートに費やす時間も多く取れます。