フードデリバリーはミドルシニアにもできる!仕事内容とメリット・デメリット

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注文を受けた料理や飲料をお客様のもとに届けるフードデリバリーの仕事。一見若者向けの仕事に感じますが、実はミドルシニア世代も活躍しているのです。本記事では、フードデリバリーの仕事内容やメリット&デメリットに加え、フードデリバリーの採用を行っている企業も紹介します。

フードデリバリーの仕事とは

フードデリバリーは、お客様が注文した料理や飲料を店舗からお届け先まで運ぶ仕事です。新型コロナウイルスの影響で外食が避けられてから、フードデリバリーはより普及が進みました。サービス形態は、店舗からの出前だけでなく宅配専門店や配達代行などにも拡大し、求人数が増加しています。

フードデリバリーの働き方・雇用形態

フードデリバリーは主に、アルバイトや業務委託で働くことができます。

アルバイト

アルバイトは企業と雇用契約を結んで働きます。11時~16時などのシフト制で働き、時給で給与が計算されることがほとんどです。業務に必要な制服やスマートフォン、バイク、自転車などは企業から支給されます。配達依頼がない時間帯は、ホールやキッチン、チラシ配りなど店舗の営業にかかわる業務を行うこともあります。

業務委託

業務委託は企業から仕事を請け負って働き、雇用契約は結びません。働く時間は自分で自由に決められることが多く、報酬は完全出来高制であるため、配達件数や配達距離などによって報酬が決定します。業務に必要なものは、基本的に自分で用意しなければなりません。企業によっては、バッグや自転車が支給されることもあります。

フードデリバリーで働くメリット

頑張れば高い収入を得られる

業務委託は完全出来高制であるため、注文が増える時間帯や雨の日に勤務するなど、頑張れば頑張るほど稼げます。また、料理や飲料をお届けするとお客様からチップをもらえる可能性も。アルバイトは店舗に報告しなければなりませんが、業務委託であればそのままお金を受け取れます。

アルバイトでは、比較的時給が高く設定されています。ホールやキッチンよりも平均で100円ほど高いこともあるため、求人を探す際はあわせてチェックしてみましょう。

健康を増進できる

自転車で配達する場合は、健康増進が期待できます。自転車を漕ぐことで運動不足が解消され、ダイエット効果が出たり、トレーニングの代わりとなるでしょう。

また、自転車やバイクの運転が好きな方は、気分のリフレッシュにもなります。趣味を兼ねて楽しく働くことができるでしょう。これまでデスクワークをしていたり、家事で家にこもることが多かった方も、すっきりした気分を味わえるはずです。

1人で仕事ができる

飲食店のホールやキッチンで働くと、お客様と関わる機会が多くあります。しかし、フードデリバリーは他職種と比較して人と関わる機会が少なく、自分のペースで働けます。また、近年は置き配を依頼する方も増加しています。より接客の機会が減っているため、人見知りの性格でも安心して働けるでしょう。

まかないがある

飲食店でアルバイトをする場合は、まかないを利用できることも。フードデリバリーで頑張った後に好きな料理を食べられると、モチベーションアップにつながるでしょう。また、社員割引を受けられることもあります。

フードデリバリーで働くデメリット

体力が必要となる

フードデリバリーで自転車を使う場合、長距離走行したり多く件数をこなしたりするとどうしても体力を使います。また、夏や冬など暑い・寒い時にはさらに体力を奪われます。体力に不安のある方は、電動自転車やバイク、自動車で勤務できる企業を選ぶようにしましょう。

悪天候のときは大変に感じる

定期配達ではなく単発的に注文が入り配達する店舗の場合は、雨などの悪天候時に注文が増えます。そのため、悪天候の日はより忙しくなりますが、アルバイトはシフトが入っていれば勤務しなければなりません。

一方、業務委託は勤務時間を選べるため、悪天候時は休むこともできます。しかし、注文を受けて配達するウーバーイーツなどでは悪天候時が稼ぎ時だと言われています。アルバイトと異なり、収入が変動することを意識しましょう。

交通事故のリスクがある

自動車やバイク、自転車で配達するフードデリバリーの仕事は、どうしても交通事故のリスクが伴います。時間に追われて急いだり、スマートフォンで地図を見ながら運転したりすることが事故の原因になる可能性も。仕事中は安全運転を心がけ、視野を広く持つようにしましょう。

デリバリーに必要なスキル

フードデリバリーで働くためには、どのようなスキルを身につけておけばいいのでしょうか。

運転技術

自動車やバイクで配達する場合は、運転免許が必須です。また、お客様の料理や飲料を適切にお届けするため、丁寧な運転を心がける必要があります。運転免許がない場合は、自転車で働けるフードデリバリーを探しましょう。自転車でも安全運転が大切です。

的確さ

フードデリバリーでは、商品の引き渡しで現金を取り扱う場合があります。その際に受領したお金やおつりを、配達中に落としたりしないように管理しましょう。現金の取り扱いだけでなく、配達する料理や飲料を崩さないように心掛けることも大切です。時間通りに配達できるよう、的確に業務を遂行する必要があります。

コミュニケーション能力

ホールやキッチンなどの仕事と比較すると接客は少なめです。しかし、商品の受け渡しの時にはお客様と接するため、お店のイメージを壊さないようにマナーとコミュニケーション能力を身につけておくと良いでしょう。また、職場でもコミュニケーションを取り、業務をスムーズに進めることも大切です。

方向感覚

配送先までの経路は地図アプリなどを使用します。効率的な配達ルートを考えられるように、方向感覚があると良いでしょう。知らない土地で仕事をする場合は、業務の中で土地勘を身につければ問題ありません。地図を見て時間通りに配達できるよう、方向感覚を養いましょう。

フードデリバリーで働ける企業

現在、多くの企業でフードデリバリーの求人を募集しています。それぞれの仕事に特徴があるため、事前に確認してみましょう。

株式会社すかいらーくホールディングス

株式会社すかいらーくホールディングスでは、デリバリークルーとしてパート・アルバイトを募集しています。デリバリークルーの魅力は時給が高いこと。店舗で働くクルーよりも高めの時給であるため、収入アップを目指す方にぴったりです。

また、学生が多いイメージがありますが、主婦・主夫や50~60代の方など幅広い世代の方が働いています。バイクの運転練習があったり、デリバリー専用スマートフォン内のナビアプリで簡単にお届けできたりと、福利厚生が充実しているためどの世代でも安心して働くことができます。

雇用形態 パート・アルバイト
おおよその時給 1,200円~
特徴 ・週1、1日2時間~勤務可能
・食事補助、割引券支給あり

株式会社すかいらーくホールディングスのデリバリーの求人はこちら

ワタミ株式会社

ワタミ株式会社は「ワタミの宅食」を運営し、日替わりお弁当等の配達・販売を行う宅配スタッフを募集しています時間に縛られずに働ける出来高制の業務委託と、シフト・月給制の契約社員、2種類の雇用形態があります。仕事量や希望の収入に合わせて働き方を選択しましょう。

配達は自動車のほか、営業所によっては自転車でも行えます。電動アシスト自転車の貸し出しもあるため、自転車を持っていない方でも配達できます。また、自動車の運転が好きな方は楽しみながら仕事に取り組めるでしょう。

雇用形態 業務委託、契約社員
おおよその給与 【業務委託】1軒あたり132円~ ※出来高制
【契約社員】月給160,000円~月給238,000円 ※勤務時間・勤務地による
特徴 【業務委託】自分のペースで働ける
【契約社員】地元&固定ルートで働ける

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株式会社ライドオンエクスプレスホールディングス

「銀のさら」を展開する株式会社ライドオンエクスプレスホールディングスは、寿司の配達や寿司桶の回収を行うデリバリースタッフを募集しています。銀のさらのデリバリースタッフの魅力は、未経験でも安心のマニュアルがあることです。配達ルールや配達エリアをしっかり把握してから仕事をスタートできます。

配達方法はバイクと自転車の2種類。自分に合った方法で配達できます。自転車は電動タイプなため、長距離や坂道走行でも楽に配達できるでしょう。働く店舗によってはバイクのみの場合があるので、応募前に問い合わせてみてくださいね。

雇用形態 パート・アルバイト
おおよその時給 1,200円~
特徴 ・週1、1日3時間~勤務可能

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株式会社ヤクルト本社

株式会社ヤクルト本社では、ヤクルトレディとして業務委託を募集しています。ヤクルトレディの魅力は、幅広い年代が活躍できること。健康相談や介護相談、FP相談ができる窓口、小さい子どもを預けられる保育所もあり、希望する収入に合わせて勤務日数や時間を調整することもできます。ライフステージやライフスタイルに合わせて長く働けるでしょう。

雇用形態 業務委託
給与 出来高制(収入補償あり)
特徴 ・勤務時間、曜日の相談可能
・保育所あり

株式会社出前館

株式会社出前館では、配達員として加盟店の商品をお客様に届ける仕事を受けられます。配達員用アプリでは配達員1人ひとりへ配達オファーが届き、初心者でも注文を受けやすいことが特徴的です。

現在、出前館ではシニア層の採用を促進しています。これまでの経験を活かした丁寧で温かみのある接客や、安定勤務が採用促進の要因だそう。働く日・働く時間は自分の予定や体調によって決められるため、実際にミドルシニアでも働きやすい環境が整っています。

雇用形態 業務委託
おおよその給与 1配達当たりの平均報酬 750円以上
特徴 ・勤務時間が自由
・7:00~25:00まで電話サポート

まとめ

パート・アルバイトや業務委託として働けるフードデリバリーの仕事は、1人で黙々と仕事を進め、頑張れば高い収入を得られます。加えて、自転車の配達であれば健康を増進でき、老後に向けて体力をつけられるでしょう。

今回紹介した企業以外にも、多くの企業でフードデリバリースタッフの採用を行っています。マイナビミドルシニアでは、40代~60代向けの求人情報を掲載していますので、ぜひチェックしてみてください。

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