マンション管理人は未経験でもできる?向いている人を解説

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マンション管理人は、シニア世代にも人気の職種です。今回は、マンション管理人は未経験からもでも挑戦できるのか?やマンション管理人に向いている人などについて解説していきます。ぜひ、参考にしていただき、転職に役立ててください。

マンション管理人は未経験でもできる?

マンション管理人の仕事は、未経験からでもできるのでしょうか。
ここでは「マンション管理人の仕事は未経験からでも就けるのか」、「マンション管理人の主な仕事内容」について解説していきます。

未経験からでも挑戦可能

マンション管理人の仕事は、未経験からでも挑戦可能です。経験や年齢を問わずに募集をしている求人が多いため、50代以降のミドルシニア世代でも挑戦しやすい仕事といえます。

定年退職後の65歳以上の人からの応募が多いというのも特徴の1つ。シニア世代は人生経験が豊富なため、入居者についてのさまざまなことに対応できると期待されています。このことから、20代などの若い世代と比べて採用されやすい傾向にあります。

また、マンション管理人は細かな気配りが必要になることもあるため、女性も活躍できる職種です。特に、女性向けマンションや女性限定のマンションの場合は、男性よりも重宝されます。

マンション管理人の仕事内容

マンション管理人の仕事内容は、住み込みで働く場合など勤務形態によって異なります。
ここでは、主な仕事内容5つについてそれぞれ見ていきましょう。

【受付対応】
訪問者の訪問目的を聞くほか、名簿に記入してもらうまでが一連の流れです。業者による点検日には鍵の貸出しをおこなったり、対面での受付だけでなく電話対応を行うこともあります。

【設備の点検と巡回】
消防設備など、専門的な知識が必要な点検は業者がおこないます。ただ、共有部分の蛍光灯や電球が切れていないか、エレベーターに不具合がないかなどは、マンション管理人が巡回しながら点検します。たとえば、蛍光灯や電球が切れていた場合など簡単にできるようなものであれば、マンション管理人が対応することもあります。

【清掃】
廊下や階段、エレベーター、エントランス、ゴミ置き場など、共有部分となる箇所の清掃をします。
共有部分を清掃することで、入居者が気持ち良く生活することができるようになるほか、入居率や退去率にも関わってきます。住み込みで働く場合は、自分の住居を綺麗にするということにもなりますので、隅々まで清掃するようにしましょう。

【入居者や退去者、ゴミ回収業者の立ち会い】
入居者の立ち会いでは、マンションにおける決まり事や設備の説明をおこないます。
退去者の立ち会いでは、室内の汚れや破損などはないかの確認をおこないます。ゴミ回収業者の立ち会いでは、決められたゴミを出しているか?や不法投棄はないか?などの確認を行います。

【管理会社の補助と報告】
マンションの管理会社や管理組合の補助として、お知らせを掲示したり各部屋へのポスティングを行います。また、これまで説明した仕事内容について、報告するという業務もあります。特に入居者からの苦情やトラブルは、漏れのないよう速やかに報告しましょう。

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マンション管理人の給料はどのくらい?

マンション管理人の給与について解説していきます。
月給の平均は20.3万円(※1)で、時給は1000円前後が相場です。雇用形態やマンションの規模、勤務地によっても大きく異なります。シニア世代は、時短勤務やパート勤務を希望している人が多いため、非正規雇用で働く方も多くいます。

マンション管理人の仕事は、基本的に無資格でも就くことができます。しかし、資格を取得しておくことで採用で有利になったり、給料や待遇が良くなったりと、さまざまなメリットがある場合も。
ここでは、マンション管理人に関連する3つの資格を紹介していきます。

マンション管理士
国家資格の1つであり、無資格の管理人よりも専門的な知識を有し、マンションの維持や管理、改修工事の計画立案などの業務を行います。マンション管理士の資格を取得しておくことで、採用で有利になるだけでなく、給料や待遇も良くなることが期待できるでしょう。

マンション管理員検定
こちらは民間資格であり、マンション管理人の仕事をする上で、一通りの知識を有していることのアピールにもつながります。マンション管理員検定を取得しておくことで、採用で有利になることが期待できるでしょう。

管理業務主任者
国家資格の1つであり、管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務の報告などの業務を行います。資格試験を受験する条件は「マンション管理事務として2年以上の実務経験」が必要になります。
2年以上の実務経験がない場合は資格試験に合格後、実務講習を受講して「修了試験に合格」する必要があります。

マンション管理における責任者といえる管理業務主任者の資格を取得することで、採用で有利になることはもちろん、給料アップや待遇が良くなることに大きな期待を持てるでしょう。

※1 マンション管理員 ジョブタグ

マンション管理人に向いている人とは?

ここからは、マンション管理人に向いている人について解説していきます。
経験や年齢問わず挑戦できて、シニア世代に人気のマンション管理人の仕事ですが、どんな人が向いているのでしょうか。大きく5つのポイントがあるので、それぞれ見ていきましょう。

掃除が好き

先述したように、マンション管理人の仕事の1つに共有部分の掃除があります。廊下やゴミ捨て場なども掃除するため、細かいところにも目が届く人が向いています。
マンション内における少しの変化にもいち早く気づけるような人や気配りができる人、綺麗好きな人におすすめです。

人と接することが好き

不特定多数の人たちとコミュニケーションをとるのもマンション管理人の仕事です。ときには、住民の要望を聞いたり、雑談したりすることも。
このように、人と接することが好きだったり、苦にならなかったりする人が向いています。逆にいえば、これらが苦手もしくは、人と話さずに黙々と仕事をしたい人には向いていないでしょう。

体を動かすことが好き

マンション管理人は、受付に座っているだけが仕事ではありません。掃除や巡回など、体を動かす仕事も多くあります。そのため、積極的に体を動かすことが好きな人やに健康に気を使っている人に向いています。逆に、体をあまり動かさないような事務仕事が好きな人には向いていないといえます。

誰かの役に立つことが好き

マンション管理人の仕事で1番重要なのは、住民が快適に生活できるように管理することです。そのため、住民に寄り添える人や誰かの役に立つことが好き、という人に向いています。
そして、住民からの感謝の言葉にやりがいを感じられる人にとっても向いている仕事といえるでしょう。

自分のペースで仕事をするのが好き

マンション管理人は、1人で仕事をするのが基本となります。先述したように、さまざまな仕事がありますが、自分のペースでおこなうことができます。
また、一緒に業務を行う上司や部下、同僚もいないため、誰かに仕事を見られているということがありません。人に合わせたり、指示されたりしないので、一人でコツコツと自分のペースで仕事をするのが好き、という人にも向いています。

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シニア世代がマンション管理人に挑戦するメリット

ここからは、シニア世代がマンション管理人に挑戦するメリットについて解説していきます。50代や65歳以上のシニア世代にとって、どのようなメリットがあるのでしょうか。大きく4つのメリットがあるので、それぞれ見ていきましょう。

幅広い年代の人と交流できる

会社を定年退職すると、人と話す機会が少なくなる場合も。人と接するような趣味があったり、定年退職後に生きがいとなる趣味を見つけられた方は良いですが、そうでない方は人話す機会が少なくなるでしょう。マンション管理人は、住民と会話する機会が多い仕事なので、人と話すことが好きならば、楽しいと感じられる仕事でもあります。

たとえば、住民が通勤する際には「いってらっしゃい」と声をかけたり、仕事から返ってきたときには「おかえりなさい」と声をかけたりします。これらは何気ない一言ですが、特に一人暮らしをしている住民にとって、心温まる一言になることもあるでしょう。

住民と交流するだけでも日々楽しく仕事ができますが、感謝の言葉にやりがいを感じることができます。また、マンションには幅広い年代の人が住んでいるため、そのような人たちと交流することで、元気をもらうことができるでしょう。

プライベートと両立しやすい

現役時代は仕事中心の生活だった人も多いでしょう。マンション管理人の仕事は、午前中だけや午後の数時間だけなどといった勤務体系も多いです。そのため、収入を得ながらプライベートも確保できる生活スタイルを実現させることができます。

現役時代は仕事中心でやりたい趣味やプライベートを充実させることができなかったという人にとって、理想の働き方ともいえます。もちろん、半日や数時間だけでなく1日働く勤務体系もありますので、自分に合った求人を探してみてください。

経験や年齢問わず挑戦できる

マンション管理人は、経験や年齢問わず挑戦できるので、シニア世代に人気の仕事です。
マンション管理人の仕事の経験はなくても、現役時代に接客や営業など、人と接する仕事をしていればその経験を活かすことができます。人と接する仕事の経験がなかったとしても、これまでの人生経験は活かすことができるでしょう。

また、マンション管理人に関する資格を取得することで、給料アップや待遇が良くなることが期待できるため、定年退職後に長く続ける仕事としてもおすすめです。

住み込みで働く場合は住居を確保できる

マンション管理人の働き方として「通勤型」と「住み込み型」の2種類があります。通勤型は、自宅から勤務先のマンションまで通う働き方で、一方の住み込み型は勤務先のマンションに住み込みで仕事をするという働き方になります。

この場合の家賃や光熱費は、マンションの管理会社が負担してくれることが多いため、生活費を大きく下げることが可能になります。単身の人や通勤が難しい人は、住み込み型も選択肢として考えてみるのはいかがでしょうか。

まとめ

マンション管理人は、経験や年齢問わず挑戦できるので、シニア世代でも挑戦しやすい仕事です。
自分の生活スタイルに合わせた勤務体系を選べるので、柔軟な働き方ができるのも魅力の1つです。

また、資格を取得することで給料アップなども期待できます。今回お伝えしてきたことを参考に、ぜひマンション管理人の仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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