独立で重視することは?

  • 独立・起業

今は、一つの企業で終身雇用される時代ではなくなりました。そんな中、独立しようという人が増えてきています。独立にはいくつか事前に考えておかなくてはならない点があります。本日は独立で重視するポイントをお伝えいたします。

独立するのに適した年齢はあるのか?

皆さんは、起業する人々はどの年代が多いと想像しますか?
昨年の開業時平均年齢はおよそ44歳だといい、2013年度から8年連続で上昇傾向なのだそうです。

また、独立するのはほとんどが30~40代であり、全体の約7割を占めています。
開業者を男女別に見ると、男性は約78%で、女性は約21%です。数字だけを見ると、男性の方が多いことは明らかですが、女性は結婚や出産が重なると予想される年代にも関わらず、決して少なくない数字だということがわかります。

起業を考えたときに、いつまでに独立するかと、自分の独立する年齢を考えておかなくてはなりません。
それは、職種やジャンルによっては一定の年齢での独立の方が、事を有利に運ぶことができたり、経験不足からの失敗を未然に防げたりとリスクマネージメントにも繋がるからです。

例えば、20代で起業する場合には多少冒険をしても、ユニークなアイデアや攻めの姿勢で勝負することができます。
さらに、仮に事業に失敗したとしても年齢的な余裕があるため、やり直しがききやすい点もメリットの一つになります。

一方、若くして起業すると資金の調達が難しいことや、社会経験の不足から悪徳業者に騙されてしまうことなどのデメリットもあります。

起業することの多い30~40歳では、業界経験を活かした独立が強みになってきます。
サラリーマン時代に得た専門的なスキルや人脈を活かして事業経営を行うことで、独立後も安定して事業を行う可能性が高まるでしょう。

また、50代以降での独立では、豊富な資金が強みとなり、資金面のリスクを減らすことができます。
そして、その年代においては、自分の好きなことや趣味を事業に活かしていくことも可能です。

ただし、若いときとは異なり、体力や健康面での不安はありますから、がむしゃらに突っ走るような事業運営は難しくなりますので、その点には注意することが大切です。

上記で見たように、年代別には30~40代での独立が比較的多いですが、独立に適した年齢という枠で考えるならば、自分の生き方が大いに関わってくるので、一人一人に適した独立する年齢は変わってくるのかもしれません。

データ元:「日本政策金融公庫総合研究所 新規開業実態調査」

独立する上で、外せないポイントとは?

独立する上で、考えておかなくてはならない点がいくつかあります。

ポイント①:タイミング

いつ独立するのがいいかを見極めるのは、その事業が軌道に乗るかが関わっているためです。

例えば、会社員であれば最初から独立するのは控え、まずは副業としてやりたいことをやってみるのが◎。
その経験を踏まえ、生活が安定するくらい稼げるようになったときが起業や独立をするタイミングだといえるでしょう。

また、その方が仕事の流れや受注方法も知ることができるので、いきなり独立して右往左往する時間を減らすことができます。

ポイント②:最悪の事態を備えて行動する

会社員であれば毎月、一定の給料が入ってきますが、独立となれば自分の業績に応じた収入になります。

ですから単に会社に勤めるのが嫌だったからなどと安易な理由では独立はおすすめできません。
厳しい現実があるかもしれないと悲観的な見方をしておきつつ、それでも頑張ろうと思える強い意志が必要です。

独立する人の約65%は事業以外の収入源を確保しているというデータもある程なので、転ばぬ先の杖を肝に銘じて行動するのが良いでしょう。

ポイント③:法律や制度について理解する

違反などのタブーを犯さないためや、大きな損失を出さないためにも法律や現行の制度を頭に入れておくことが重要になってきます。

苦手な方は、税理士などのプロにアドバイスを受けておくとよいでしょう。

ポイント④:前職の会社との関係

意外に思われるかもしれませんが、世の中は狭いものです。

これから事業を始めようとするとき、元の職場が足枷にならないようにするため、失礼のないよう退職や独立をすることを伝えるようにしましょう。

同じ事業を行う場合、前の会社の顧客情報や知識を利用してしまうと損害賠償を受ける可能性もありますので、退職時に交わす誓約書などは、必ず熟読するようにしてください。

まとめ

独立には不安が付き物です。
しかし、独立には最低年齢も、何歳までにリタイアしなければいけないという制約もありません。

独立の良さは、自由なタイミングで、ご自身の人生設計を行えることです。

有意義な人生になるよう、独立するときは大切なポイントを押さえるようにしましょう。

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