あらゆる場で活躍するシニアたち|現代社会のミドルシニア

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高年齢者雇用安定法が改正され、 企業が70歳までの社員の就業機会を確保するようになった昨今。 厚生労働省が発表した2020年版厚生労働白書にある労働力人口の推移によれば、このまま人口減が続いた結果、今後働き手の4人に1人以上は中高年になると見られています。 これからの日本社会にとってシニア層の労働者はより必要な人材となるのです。

ライターの自己紹介

今回からマイナビミドルシニアでコラムの連載を担当することになりました、ライターの委甫(いほ)と申します。フリーランスとしての視点や、アラサー女性ならではの感性でコラムを書かせていただければと思っております!どうぞよろしくお願いいたします。

まず、申しておきたいことはライター名の委甫ですが、こちらは本名です。親が名前の先生に頼み、画数で決めてもらいました。仕事運には恵まれているらしいのですが、何せ結婚運がないとのことで......。

今ならどうしてそんな名前を付けたんだ! と文句を言いたいところですが、当時親の中では女性進出の世の中になってきたということでそういった名前を選んだのだそうです。

簡単に経歴をご紹介しますと、1991年愛知県生まれ、なんと眞子内親王と同一の日に生を受けました。大学時代は弁論部と射撃部に所属し、出版社などでアルバイトをしていました。

新卒では地方のテレビ局に入社。早々に退社し、会社員を経て、現在はフリーランスとして物を書いて生活しています。

好きなものはドラマやエンタメ、社会問題にも興味があります。特技は漢字です。漢字能力検定準一級を持っています。といってもパソコンが主流の世の中においてそこまで役に立たない特技ですが...。

そんな私の趣味は物語を作ることです。シナリオで賞を頂いたこともあり、なにせ書くことが大好きです。空想に生きている瞬間、幸せを感じています。(決して危ない奴ではないので悪しからず)

少し、同年代よりも中身はおじさんだと豪語します。こんな私ですが、どうぞ末永いお付き合いをよろしくお願いいたします!

シニア層はかっこいい!

早速ですが、本題に入っていきたいと思います。単刀直入に申し上げますと、アラサーの私にとってシニアの方々はとてもかっこいいイメージがあります。

卑近な私の話になってしまうのですが......、実は結婚相談所に登録しているのです。(いきなり何の話だ??と思われた方、すみません。そして理由はお察しください...)そんな中、何度かデートのセッティングを運営側に行っていただくのですが、そのお相手は年齢が様々です。

同じアラサー世代もいれば、一度は結婚され、離婚経験を経て登録されている方もいます。私はそんな中で、その方々の登場の仕方は世代によって違うのを発見しました。(あ、別に誰かを批判しているとかではなく、あくまで私個人的な意見として取っていただければと思います!)

同じ世代の方と会うときは大体電車の最寄駅に集合する場合や、お食事処に集まる形が多いです。そんな中、シニア世代はブーンと、あれ何の音だろうと見てみると、なんと車でご登場なさるのです。もうこれは車離れが進んだ若年層では考えられない登場の仕方なのではないでしょうか。

それにお話内容も豊富。さすが私よりも多くご経験を積んでいらっしゃるだけあるなぁと感嘆いたします。そんな生き方や考え方も経験を積まれたシニア層はやはり、かっこいいなと思います。(すみません、公式な場で自分の嗜好を...)

しかも、溌溂としている方が多いイメージがあります。そんな今回は、様々な現場で活躍するかっこいいシニア層を取り上げてみたいと思います!

あらゆる場所で活躍するシニアたち!

世界に目を向けてみると、年齢を言い訳にせず、人生を謳歌しているシニア層が活躍していることがわかります。

例えば先日、「IKEA」史上初の公式アパレル&ファッショングッズコレクション「EFTERTRÄDA/エフテルトレーダ」がデビューしましたが、行われたキャンペーンが面白いのです。

Instagramで、シニアのスタイリング写真を募集し、コンテストで選ばれた人にはEFTERTRÄDAのアイテムをプレゼントするというものでした。集まった写真はシニアの方々がポーズを決めてかっこよく着こなして映る写真ばかり。そこにはエイジフリーな笑顔が溢れていました。

また、オーストラリアの広告代理店では2020年11月に新たに始めたインターンシップのプログラムで、応募の条件を55歳以上にしたといいます。「55歳を過ぎると、特にデジタル・クリエイティブの世界では"劣っている"と見られがち。でも考え方や経験の多様性って必要だと思うんです」と、言うのは主催者側。まさに年の功を生かすプロジェクトの一つと言えますね。

さらに、イギリスにはシニア向けクラブがあるというのです!基本的には60歳以上の人たちが参加できるそうで、孤独になりやすいお年寄りたちを繋げることを目的に、このクラブはイギリス国内で6店舗も展開されているのだとか。日本では音楽に身を委ねて楽しむクラブは若者のものとされているので、発想が何ともユニークですよね!

そして、ロシアでは"高齢者限定のモデル事務所"が設立され、注目を集めています。55歳以上のモデルが所属しているという点も驚きですが、ほとんどは経験のない素人なのだといいます!

はたまた、ロンドンではさまざまなシニアカップルの写真を通して、「パートナーと心や体の結びつきを深めていきたいという想いに、年齢は関係ない」というメッセージを発信しながら「高齢者の性生活」にフォーカスしたキャンペーンが展開されるなど、シニア層があらゆる場面でいきいきと活躍しているのが窺えます。

そんな取り組みは世界だけでなく日本でも展開されています。岡山県の社会福祉法人みずき会がスタートした、その名も「寝たきり銀幕デビュープロジェクト」です。

長く生きているシニア層の人生経験を元に、オリジナル映画のストーリーを作成し、ポスターやパネルも寝たきりのまま出演するという、なんとも新しい演出がなされています。

超高齢社会の日本において、介護業界の人材不足が深刻な社会問題に焦点を当て、「介護の仕事はきつすぎる」といった世間のネガティブなイメージを刷新しようと考えられた今回のプロジェクト。寝たきりのまま「銀幕デビュー」を飾ってもらおうという切り口の面白さが目立ちますよね。

※データ元「みずき会 寝たきり銀幕デビュープロジェクト

まとめ

これまで年齢を重ねることは何かを諦めていくというマイナスな捉えられ方がされていました。しかし、人生100年時代を迎え、生き方も考え方も、そして挑戦する姿勢もかっこいいシニア層が世界中で増えています。

人生を重ねてきたからこそ、活躍できるフィールドが広がっているのです。私自身もそんなかっこいい大先輩たちに続く生き方がしたい! と記事を書きながら思いました。(まずは結婚かなぁ...)

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