【広告】ミドルシニア社員 採用事例インタビュー |趣味を仕事にすることで、幅広い経験が事業に活かせる

  • 企業インタビュー

ミドルシニア層を新規採用し、活用している企業様へお話を伺うインタビュー第四弾。自分の趣味を仕事にしたい、そんな思いを持ったことのある方は多いハズ。多くのゴルフ経験者が応募してくるという株式会社有賀園ゴルフの有賀史剛社長に、事業とミドルシニア層人材との親和性、そしてマッチングについてお話を伺いました。

ゴルフを中心に幅広い事業を行うために、多様な人材が必要

--- 有賀園ゴルフとはどのような会社なのでしょうか

1962年に北関東で初めての本格的ゴルフ練習場をオープン。その後は、ゴルフ用品販売、会員権売買の専門店として販売実績を積み重ねてきました。

今では、一都七県で24店舗を展開。郊外店だけでなく、都心へも積極進出。さらに、ゴルフ専門店として初となるアウトレットモールへの進出も行っています。

--- どのような事業を展開されているのでしょうか

リアル店舗の強みを生かしたネット通販や、中古クラブの市場へも積極的にアプローチしています。

さらに、新たなる試みとして、東京の店舗をゴルフ用品販売とフィットネスジムの一体型店舗としてフルリニューアル。

顧客一人ひとりに合わせて、レッスンプロによる指導、トレーナーによる体づくりや体のメンテナンス、更に自分の状況に適した用具の提案。ゴルファーに必要なすべてのサービスを提供できる施設「NEW杉並店」を2019年9月20日にオープンする予定です。(フィットネスジム施設は2019年10月1日にプレオープン)

このようにゴルフを中心として幅広い事業で、質の高いサービスを提供していくためには、幅広い経験を持った人材が必要です。そうした状況の中で、多くのミドルシニア層に活躍をしていただいています。

--- ミドルシニア層はどんな職種で働いているのでしょうか

ECサイトの運営を行うインターネット通販事業では、印刷会社でのオペレーター経験を持つ方が、バナーやページの作成を行っています。年配者であっても、DTPのスキルを持つ経験者は問題なく活躍しています。

さらに、新たにオープンするフィットネスジムの責任者には、NATAアスレティックトレーナー資格を保有する40代を新規採用で登用。他にも清掃などの職種でもミドルシニア層の採用を行っています。

このように当社では、求めるポジションで必要なスキル・経験を見極め、それらを保有していれば年齢を問わずに門戸を開く。そのような採用活動を行っています。

ミドルシニア顧客への説得力ある接客は、下の世代にもよい影響を与えている

--- 最も多くミドルシニア層が採用されている職種は何なのでしょうか

ゴルフを長く経験されてきた方が、直接的に活かせるのはやはり販売職。趣味が活かせる仕事として、多くの方にご応募いただいています。

会社を定年後、仕事を離れた生活を送ったのちに、体に負担のかからない程度で働き、趣味のゴルフ代を稼ぎたい。そのような動機で当社に応募いただくケースもあります。

現役時代はとある会社で役員まで勤めた方で、現役を退いてからも現場に立ちたいという思いを持っていたが、長く在籍した会社だと周りが気を使ってしまう。そのため、当社に入社したという方もいます。

--- ミドルシニア層が接客を行ううえでのメリットを教えてください

ゴルフを楽しむ世代の中心は40代から60代。同世代のスタッフが接客を行うと、共通の趣味などが見つかりやすいため、お客様との距離を短い時間で縮めることができます。

さらに、「距離が飛ばせなくなってきた」などのお客様が持つ加齢的な悩みについても寄り添えるため、説得力のある提案ができることもメリットと言えるでしょう。

当社が扱う商品は高価格帯が多く、お客様は吟味した上で購入に至るため、長時間に渡る接客となることもあります。さらに値引きの交渉を受ける場合も。

そういったときでも、長年の経験や人間的な円熟さがあるため、常に笑顔でお客様に接することができるのが、ミドルシニア層の強みです。

そのような接客を若いスタッフが目にすることで、自然と販売スタイルの継承も行えるため、社内にもよい影響を与えています。

--- 最高齢の方はおいくつなのでしょうか

現在、最高齢は78歳の販売スタッフです。正社員の後、契約社員、今ではパート勤務で働いていただいていますが、本人の健康とモチベーションが続く限り、これからもご活躍してもらいたいと思っています。

若い世代とも上手くやれる「協調性」を中心に見極めを実施

--- ミドルシニア層の雇用環境はどのように整えられていますか

週3日程度で短時間働く方もいれば、ほぼフルタイムで働く方も。勤務日数や働く時間帯などの希望を聞いたうえで決定しています。シニア層の方の多くはパートで働いているケースが多いですね。

本人の希望を汲み取った上で働き方を設定しているため、定着率は若年層に比べ高めとなっています。これもマッチングの精度が高いことの証拠と捉えています。

--- 採用におけるマッチングはどのように図っているのでしょうか

人材の見極めは主に面接で行っています。当社では若いスタッフも多いため、上司が年下となるケースはよくあること。

そのため、豊富な経験を持った方と面接を行う際は、「プライドを持ちすぎていないか」「過去の経験にこだわり過ぎていないか」「協調性を持って周囲と働けそうか」といった要素を、やり取りの中でチェックしています。

--- 具体的なチェックポイントがあれば教えてください

やり取りの中で否定語を多用する、逆説的な表現を多用するといった方の場合は、入社してから周囲とぶつかる懸念があるため、入念に見極めを行います。

あと、面接が終わって部屋を出る際に、「ゴミがついてますよ」といって肩に触れると、応募者の「素」の部分がでることも。そうしたときに、素直に感謝の言葉が出る方は、裏表が少なく、周りと上手くやれることが多いように感じています。

とはいえ、募集しているポジションや、個々のパーソナリティに依存するため、テンプレート化することは難しく、必須のチェックする項目などは設けていません。

相手の言葉に耳を傾け、その反応を見ることで見極めを行っていくことが重要であると考えています。

人物本位の採用を行う企業であれば、ミドルシニア層の有用性は見つかるはず

--- 今後もミドルシニア層を活用していく予定はあるのでしょうか

当社は新卒採用や若年層の中途採用も積極的に行っており、必ずしもミドルシニア層に注力している訳ではありません。

しかし、8年ほど前からミドルシニア層の採用にも力を入れたところ、ここまで挙げたような様々なメリットがあることがわかりました。

若年層ではゴルフ経験が無い方も多く、ゴルフというスポーツ・文化を理解させるところから始めなければならないこともありますが、ミドルシニア層は「社会人になればゴルフをするもの」という価値観の中で社会人生活を送ってきた方が多いため、入社してすぐに当社のマインドが浸透するというメリットもあります。

つまり、「ゴルフが好き」な方が多いということ。好きを仕事にしているのだから、イキイキと働いてくれます。

これはゴルフを中心とした多様なサービスを展開している当社にとって、重要なこと。そうしたことからも、当社事業とミドルシニア層との親和性は高いと感じています。

--- ミドルシニア層の活用を検討している企業へメッセージをお願いします

当社は社員の評価において、「性別・学歴は問わない」ということを掲げていますが、年齢についても同様のことが言えます。

大切なのは、個々の社員がどんな経験・スキルを保有し、当社の事業の中でそれを発揮し、お客様に最良のサービスを提供できるかどうか。足りないピースを埋めることができる、また事業を成長させることができる、そんな力を持った方がいたら、年齢という属性は意識せずに門戸を開くことが大切なのでは、と感じますね。

また、ユーザー層にミドルシニア層が多いという業界も導入がプラスに働く期待があります。ユーザーと働く人の価値観が近ければ、距離が縮まる。それはきっとサービスの質向上にもプラスに働き、事業への貢献も期待できるでしょう。

「人物本位」の採用を行い、「ユーザーと従業員の距離」を意識する企業様には、きっとミドルシニア層の採用は検討する価値があるのでは、と思います。

代表取締役社長 有賀 史剛
(2019年9月3日取材時点の内容です)

関連記事

店舗受付・販売・接客の求人

記事をシェアする

あなたへのオススメ記事

介護現場のDX化の推進をミドルシニアと共に~介護の現場から日本の未来を創る!~ |一般社団法人介護事業者生産性向上協会

介護業界の未来を現場から切り拓くことを目指し、鈴木勝博理事が歩んできた多彩なキャリアと、介護の最前線で得た気づきをご紹介します。政治家・経営者としての経験を活かし、ICT化や人材育成、介護離職防止、外国人材との共生など、業界全体の課題に挑む一般社団法人設立の背景と今後の展望について語っていただきました。

  • 企業インタビュー
  • 2025年11月18日

"年齢を重ねることは、より豊かに生きること"シニアのチカラを世の中の活力へ!|株式会社社会人材コミュニケーションズ

理系エンジニアとしてキャリアをスタートし、教育・シニア支援へと歩みを進めた宮島忠文さん。人生100年時代におけるキャリアの再定義とは?年齢を重ねることが希望になる社会を目指す、その挑戦と想いを紐解きます。

  • 企業インタビュー
  • 2025年9月16日

シニアの持つ"宝物"で、悩める若手営業パーソンを救いたい|株式会社サプリ

新人時代の挫折から「営業サプリ」立ち上げに至るまでの道のりを、株式会社サプリの創業者である酒井 雅弘さんにインタビュー。営業教育に対する熱い想いや、ITと人の力を融合した独自のプログラム、シニア人材の活用による若手支援など、事業の背景と未来への展望が詰まった内容をお届けします。

  • 企業インタビュー
  • 2025年8月27日

あなたにあった働き方を選ぶ