【広告】ミドルシニア社員 採用事例インタビュー | 指導力が発揮できれば年齢は問われない塾講師の仕事。
- ミドルシニア社員 採用企業インタビュー
- 公開日:2019年7月25日
ミドルシニア層の社員を新規採用し、活用している企業様へお話を伺うインタビュー第二弾。シニア層から高い人気を誇る塾講師のケースのご紹介です。株式会社リソー教育様に、採用に至るフローからミドルシニア層人材を活用するメリットについて、教務企画局の皆様にお話を伺いました。
学生では埋めきれないシフトの対応と、人材としての質の高さが活用の理由
--- いつ頃からミドルシニア層を採用しているのか教えてください
「塾講師」というと大学生の仕事と連想されがちですが、長く社会人採用を行っています。この2‐3年は特にミドルシニア層の採用に力を入れており、幅広い年齢層の方に働いていただいております。
--- 講師として働く大学生とミドルシニア層の割合はどれくらいでしょうか
現時点では大学生講師が6割、残りの4割を社会人講師が担当しています。社会人講師は割合として男性が多く、そのうちミドルシニア層の占める割合は年々増加傾向にあります。
--- ミドルシニア層の採用に力を入れる理由について教えてください
各教室によって生徒数も異なりますが、1教室で100〰200人の生徒が在籍する教室の場合、講師の数は50名程度必要となり、一定の人数が必要という前提があります。
さらに、大学生は早い時間帯の授業を担当するのは難しいため、その時間帯はミドルシニア層が授業枠を埋めるというケースが多いですね。
とはいえ、そのようにシフトに融通が利くという面だけではなく、基礎学力が高く質の良い人材が多いことも採用が増えている理由です。
指導経験があれば年齢は不問。未経験でも基礎学力+人柄次第で採用するケースも
--- 講師の雇用形態について教えてください
パート・アルバイトの雇用形態です。しかし、一定以上の指導経験を有している方については、「プロ講師」という区分を設け「一般講師」以上の待遇を用意しています。
また、塾の運営においては保護者対応や時間割の管理などを行う「教室のマネジメント」と、「学習指導」のそれぞれがありますが、講師の方には完全に学習指導のみ担当いただいています。
--- 皆さん、月にどれくらい働いているのでしょうか
希望に応じて異なりますね。週に20コマ近くを担当しフルタイムに近い形で働かれる方もいるほか、本業を持ちながら副業として働かれている方もいらっしゃいます。
当社の講師は副業を認めており、一定の条件をクリアすれば同業との掛け持ちを認めるケースもあります。
平均な数字を上げるならば、週に2-3回働き、月に4-6万程度を稼ぐ方が多い傾向ではあります。
--- ミドルシニア層で採用される方の傾向を教えてください
やはり、進学塾や予備校で働いていた経験者の方が多いですね。学校教師をされていた方も多くご応募いただきます。
--- 未経験者では難しいのでしょうか
補習対応の塾であれば未経験者の採用が多いかもしれませんが、当校は進学塾であるため一定の指導経験が求められます。逆に指導経験があれば、年齢にはこだわらないため60代で採用に至る方も多いです。
とはいえ、指導未経験の方がまったく採用されないわけではありません。選考時に行う筆記試験に合格したうえで、過去の経験、人柄などに魅力を感じる方にはご入社いただくこともあります。
選考では基礎学力と社会性。そして、学習指導に対する意欲を確認。
--- 採用のフローについて教えてください
求人サイトよりご応募いただいた方はお電話で一次選考をご案内いたします。書類選考は行っていません。
一次選考は、ブロック長が面接を実施。その後に基礎社会力や対人折衝能力を確認するための適正検査。さらに筆記試験を行っています。
筆記試験は文系理系を選択し、センター試験レベルの問題を解いていただきます。プロ講師として応募された方はより難易度の高い試験問題に挑戦していただき、学力の把握を行っています。
---面接ではどのようなことを確認していますか
主に「なぜ当社で個別指導の仕事に就きたいのか」という志望動機について確認をしています。回答としては「これまでの経験を活かしたい」「これからも指導をし続けていきたい」というものが多いですね。
また、健康状態や介護の有無についてもヒアリングし、どのような頻度で授業を担当できるかを把握しています。
---選考は何度行うのでしょうか
一次試験終了後、一週間程度で合格者へ連絡を行い、説明会方式の二次選考に参加いただきます。当社のビジョンをお伝えし、共感・納得した方へ内定をお伝えしています。
精神的な指導もできるのは年長者の強み。保護者からの安心感も抜群
--- ミドルシニア層の入社後の働きぶりについて教えてください
生徒との接し方に安心感がありますね。自分にお子様がいる方も多いため、精神的な指導・躾に類する分野は特に安心してお任せすることができます。これは大学生の講師には難しいため、年長者の強みと言えるでしょう。
加えて、学習指導における基礎と応用では、基礎を徹底させることに長けている方が多いです。生徒はつい応用問題などに興味を持ちがちですが、基礎を反復し自力をつけることが受験においても結果につながることを理解しているため、重点的に指導しています。
そうした指導の姿勢には、保護者の方からも評価をいただいております。
--- 課題についても教えてください
指導経験が長い方に目立つのは、自分の指導に対する過信ですね。これまでのやり方に自信を持つことは良いことではありますが、柔軟性にかける部分はあります。
指摘された場合に改めないといった頑なな方も、一部ではありますが存在します。
--- 若い社員にとっては「年上部下」となりますが、マネジメントに関する注意点など設けていますか
若い社員にとっては、自分の親と同世代。指導経験も自分よりもはるかに長い講師も多いため、そのような方々をマネジメントするのは簡単なことではなく、教育論でぶつかることもあります。
アドバイスとして伝えているのは、何かあってもぶつかるのではなく、「教えてもらう」という気持ちを持ちながら接すること。
私達のミッションは「生徒に最良の学習サービスを提供する」ということ。そのためにミドルシニア層の経験が役に立つのであれば、どうすればそれを活かせるかを考え、実行することは生徒だけではなく、若い社員の糧になることを伝えています。
--- 講師の評価はどのように把握されるのでしょうか
社員が生徒との面談の中で講師に対する評価のヒアリングを行っています。そこで何か問題が見つかれば、直接講師に指導を行うようにしています。
ミドルシニア層の講師は基本的なモラルを備えている方が多いため、特段問題は多くありません。
--- 評価の高い講師はどのような特徴がありますか
自分なりの教育論を持っている、人としての熱さのある方は生徒からも保護者からも信頼を集める傾向が高いです。
本気で生徒に向き合っている方は、年齢を問わず評価が高いですね。
まとめ:ミドルシニア層活用を検討する企業へのメッセージ
当社は学習において指導力を発揮してくれる限り、年齢は問いません。授業は立って行う決まりがあるため、指導力と立ち続ける体力が備わっている限り、いつまでも働ける環境があります。
中には80代にもかかわらず、現役で活躍されている講師もおられます。
ミドルシニア層の採用に力を入れるようになって気づいたことは、基礎学力も、コミュニケーション能力も、モラルも備えている優秀な人材が多いということ。
欠勤も少なく、離職率も若い世代に比べると低水準。そして、若い世代を育てたい、これまでの経験を社会のために活かしたいというモチベーションも持ち合わせています。
ミドルシニア層よりも若い人がよい、という明確な理由を持つ業種・職種ではなければ、活用を試してみることはオススメしますね。
(2019年7月4日取材時点の内容です)
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