マンション管理人の仕事って?内容や勤務体系について

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ミドルシニアの求人には「マンション管理」の募集が多いもの。とはいえ、マンション管理とひとことで言っても幅広く、どのような仕事かはイメージしづらいですよね。今回はマンション管理人の気になる仕事内容や勤務体制などについて紹介します。

マンション管理人の仕事とは?

「マンション管理人」の仕事は、ざっくりいうとマンションの点検や管理を行うこと。マンションには、単身者をはじめ、子持ち夫婦、高齢者など幅広い年齢・多様な家族構成の住民が住んでいるため、人生経験豊富な中高年が歓迎される傾向にあります。

マンション管理人とはどんな仕事?

定年後の仕事として、また中高年の転職先として人気のあるマンション管理人。戸建てと異なり、マンションには数十~数百の家庭が同じ建物の中で暮らしています。住民や家主、マンション管理会社、マンション管理組合などから依頼を受けて、住民が快適に過ごせるよう、マンション全体をトータルに管理するのがマンション管理の仕事です。

仕事は、分譲か賃貸、短期間で人が入れ替わるウィークリーマンションかなどによっても異なります。中には、マンション管理人が、フロントにてコンシェルジュのような役割を果たすマンションもあります。

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マンション管理人にも色々種類がある?

マンション管理の範囲は幅広いのが特徴。大まかに分けて「管理業務主任者」、「マンション管理士」、「管理員」と3つの職種があり、それぞれ仕事も異なります。ここではそれぞれの違いについて簡単に説明していきます。

<管理業務主任者>

一般的には、フロントマンや管理会社の担当者と呼ばれます。マンション管理員の上長にあたる立場で、管理員を指揮して束ねるという役割があります。

仕事に就くには、国家資格である「管理業務主任者」が必要。受験資格は特になく、誰でも受験できますが、難易度は宅建とほぼ同程度といわれているそう。合格率は約20%です。

<マンション管理士>

マンション管理士は、マンションの維持・管理に関するコンサルティング業務。似ているので「マンション管理人」と混同している人も少なくありませんが、「マンション管理士」は法律など専門知識が必要な国家資格。

誰でも受験はできますが、合格率は約8%とかなりの難関資格です。

<マンション管理員>

マンション管理員は一般的にマンション管理人と呼ばれているもの。「マンション管理員検定」という民間の検定はありますが、専門性はそれほど高くなく、仕事に就くうえで特に所有する必要もありません。

マンション管理人の仕事内容

マンション管理人の仕事は、大きく分けて5つに分けられます。「受付業務」「点検・巡回業務」「立会業務」「報告連絡業務」「清掃」ですが、その具体的な内容について見ていきましょう。

点検・巡回業務

廊下やエントランスなどの電灯が切れていないか、設定した時間に点灯・消灯するか、エレベーターや自動ドアはきちんと動くかなど点検します。電球が切れたときは、マンション管理人が自分で交換することも。万一の時のために、消防設備の点検や、分電盤の点検も大切なことです。住民が安心して暮らすことができるよう、物件の状況を常時把握するための巡回業務も行います。

立会業務

マンション管理に関わるさまざまな業務の立ち合いを行います。エレベーターやエントランスの自動ドアといった共用部分の設備の保守・点検の立会いや、修理・補修工事の立ち合いなどです。ごみの収集時にも立ち会い、その後にゴミ置き場の清掃をしたり、ごみの不法投棄などされていないかのチェックも行います。入居者・退去者がいる日には現場に立ち合い、確認作業を行うこともあります。

清掃

駐車場、エントランス、廊下、階段といったマンションの共用部分の掃き掃除、拭き掃除のほか、植栽の水やり、雪が降った場合は除雪作業も行います。汚れが付きやすい床などには、高圧洗浄機などを用いた定期的な掃除も実施。敷地内の水路の溝掃除、窓ガラス拭きなどのほか、必要に応じてスポット清掃なども行います。

受付業務

キッズルームやゲストルームなど、共用スペースを管理し、利用申込者の受付・管理などを行います。駐車場や駐輪場の使用申し込み受付や入退去届けを受理するのも大事な仕事。不審な人がマンションの中に入らないように、宅配便、訪問ヘルパーなど外来者の窓口にもなります。「騒音がしてうるさい」「不法駐車があって車を出せない」など、住民からの要望や苦情などにも対応します。

報告業務

マンション内ではさまざまな報告業務が発生します。点検結果や立会結果等の報告のほか、住民に広く知ってほしい注意事項、緊急時の連絡、苦情、マンション管理組合からのお知らせなど。それらを示した文書の配布や掲示などを行います。そのほか、日誌に日常業務の実施結果なども記録します。

マンション管理人の勤務体系は?

マンション共用部分を清潔に保ったり、出入りする業者や来客の窓口になったり、時には補修作業にも携わるマンション管理人。場合によっては早朝や深夜に業務が発生する可能性もあります。どういった勤務体制なのでしょうか。

常駐勤務

マンション管理はマンションの管理会社に委託されているのが一般的。マンション管理人は、その管理会社に雇用されています。毎日、担当のマンションに通勤し、朝9時~18時までと、一定の時間マンションの管理業務に関わるのが通いの常駐勤務です。パート・アルバイトという時給制の求人もありますが、正社員を募集している管理会社もあります。

住み込み勤務

担当のマンションに毎日通う常駐勤務に対し、住み込みでマンション管理をするのが住み込み勤務です。マンションの中に、管理人用の居室があるため、その部屋を借りて住みながら勤務します。求人広告などでは、夫婦での住み込みで募集しているケースも多いのが特徴。給与は月給制で、夫婦二人で〇〇円~とされていることが多いようです。

勤務時間は定められているものの、早朝や夜など時間外に対応せざるを得ない場合も時おり発生します。そのため、「サービス残業が多くきつい」といった感想を持つ人もいるようです。

スポット勤務

規模の小さなマンションなどでは、管理人を常駐させるとコストが高くなるため、週に2~3回定期的に回る巡回管理という形をとっているところもあります。このような場合、時給制でパート・アルバイトが管理人の仕事を務めます。中には短期でマンション管理のアルバイトを募集している管理会社もあるので、気になる人は短期で始めてみてもいいでしょう。

まとめ:住民が安心して暮らせるようにサポートする仕事

表立って存在はアピールしないものの、住民が快適に暮らせるように裏方に徹するマンション管理の仕事。落ち着きのあるミドルシニアの対応は住まう人に安心感を与えるため、中高年に適した仕事とも言えそうです。

マンションの住民はもちろん、出入りする業者や近隣住民ともコミュニケーションをとることも多く「ありがとう」と感謝の言葉をかけられることも。マンションを守っているという気持ちは仕事をする上でのやりがいにもつながりそうです。

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