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転職の基礎知識

「みなし残業」とはどういう制度なのでしょうか?

転職活動をしていく中で面接の際に、この会社に入社した場合みなし残業の制度が適用されると企業から説明を受けました。みなし残業とは一体どのようなものなのでしょうか。

一定時間の残業を毎月必ずしなければならないのか、残業をどれだけしても残業代を支払ってもらえないのかなど、わからないことだらけで様々な疑問が出てきます。

入社する前にきちんと制度を理解して納得した上で入社するかどうかを決めたいので、詳しく制度の説明を聞きたいです。

残業の有無に関係なく、一定の時間分の残業代が支払われる制度です

正式名称を「みなし労働時間制」言います。みなし労働時間制を導入した賃金体系では、あらかじめ一定時間の残業代が月々の給料に含まれています。たとえば、毎月15時間のいわゆるみなし残業代が含まれている場合、残業時間が1分であっても15時間であっても15時間相当分の残業手当が支払われることになります。

しかし、みなし残業分を超える、すなわち15時間を超える残業に関しては、企業は別途割増賃金として支払う必要があります。

みなし労働時間制を導入している企業の求人情報欄には、その旨記載されていることが多いです。みなし残業代の具体的な記載がない場合は、事前の確認をおすすめします。

質問回答者

監修:谷所健一郎(やどころけんいちろう)さん

有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメントアドバイザー(CDA)。
1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職道場、キャリアドメインマリッジ、ジャパンヨガアカデミー相模大野を経営。
主な著書「再就職できない中高年にならないための本」(C&R研究所)ほか多数。