パートの採用・内定が
決まったら
内定連絡はいつ頃もらえるの?
パート・アルバイトの場合は、面接の中でそのまま「採用!」となるケースも珍しくありません。
そうした場合は入社するかどうかをその場で判断する必要もありますが、検討したい場合は「一度家族と相談してから回答させてください」などとして、いつまでに回答が必要か確認しましょう。
複数人を採用するケースでは、全員の選考が終了してから採用者を決定するため、結果の連絡までに時間がかかる場合もあります。
そのため、面接の最後には、合否の連絡はいつ頃いただけるのか、不合格の場合には連絡をいただけるかも確認しておくと、待つ間の心境も落ち着くでしょう。
内定は電話で通知されることが多いため、携帯電話を連絡先として伝えている場合は留守電の設定をしておくことが大切。自宅電話を伝えている場合は、家族にも応募先から連絡が入るかもしれない旨を伝えておきましょう。
内定を辞退したい、断り方のポイント
内定の連絡は本来うれしいものですが、「面接後に考え直したら志望度が下がった」「内定をもらった他の会社へ行くことを決めた」という場合もあります。
辞退することをすでに決めているのであれば、電話を受けた際に伝えましょう。
回答例2
面接でお話した状況から家庭の状況が変わってしまったため、勤務することが難しくなりました。申し訳ありませんが、今回は辞退させていただけますでしょうか。
細かく理由を伝える必要はありませんが、「一身上の都合で」という紋切り型を使うよりは、回答例のように、端的に理由を説明することが望ましいでしょう。
内定保留しても大丈夫?
複数応募している際、本命ではない企業から先に内定通知がきてしまった場合。「本当はA社で働きたいけど、A社が不採用だったらどうしよう…」悩みどころですが、そうした場合には内定保留ができるか相談してみましょう。
トーク例
家族と再度相談してから入社するかを決めたいので、◯日までお返事お待ちいただけないでしょうか。
保留期限の基準は、概ね3日以内が一般的です。というのも、採用担当者もあなたに辞退された場合、他の人を採用しなければならないため、早く返事が欲しいという事情があります。
場合によっては再度募集をかけないとならないため、待てる時間にも限りがあるのです。
もし、それ以上返事に時間を要する場合は、理由を説明したうえで企業と相談するのがよいでしょう。
なお、内定を保留するのはマイナスの印象を与えてしまうこともあります。会社によっては内定取り消しになる場合もあるため、慎重に検討して対応しましょう。
採用が決まったら、初日のことを確認
入社することを決めたならば、採用担当者に出勤初日のことについて確認しておきましょう。
確認すること
出社日時・勤務場所
会社によっては面接場所と出勤場所が異なる場合や、初日は別会場で研修ということもありますので、初日の出勤場所を確認しておきましょう。出勤場所がオフィスビルの場合は受付の有無も確認しておくとよいでしょう。
担当者・連絡先
どれだけやる気があっても熱を出してしまうことや、急な用事が入ってしまうこと。そんな不測の事態に備えて、緊急の連絡先と担当者名を確認しておきましょう。
持ち物・通勤手段
筆記用具はもちろんのこと、入社手続きに印鑑や年金手帳が必要な会社も。事前に持ち物の確認をしておきましょう。
あと、自転車通勤を希望している方はそれが可能か確認しましょう。加えて、従業員用の駐輪場を設けている場合もあるため、どこに止めればよいかも確認しておきましょう。
いよいよパート初日!準備が大切
初日の服装で意識するべきは清潔感です。あまり個性的な服装は避け、働く職種のイメージにあった服装を心がけましょう。面接などで働いている人を目にしていれば、服装のイメージもつくでしょう。
あと、ブランド物のバッグなどの高価なアイテムは、思わぬ人間関係のトラブルにつながることもあるため使用を控えたほうがよいでしょう。
初出勤は時間に余裕をもって
遅刻は論外ですが、早すぎるのも働いている人たちの迷惑になってしまうもの。初日は早めに職場近くに着いておき、10分前になったら訪問するようにしましょう。
忘れ物のないように持ち物チェック
事前に確認した持参物の他に、筆記用具も忘れずにカバンの中に入れておきましょう。
手土産は必要?
マナーの行き届いたミドルシニアには「初めてお会いする方々だから、手土産があったほうがいいかも」と考える方も。ですが、これから一緒に働く仲間ですので手土産は特に必要ありません。
「だけど、一緒に入った人が手土産を持ってきてたら…」という不安がある方は、念の為カバンに入れておき、初日の様子を見て配るかどうかを決めましょう。
パート先に到着したら
笑顔で挨拶
初出勤は緊張してしまうことが多く、つい萎縮してしまいがちですが、笑顔での挨拶を心がけましょう。初日に好印象がつけば、その後の働きやすさにも繋がります。
初日では一緒に働く人が誰かわかっていない状況ですので、顔を合わせた人、すれ違う人全員に分け隔てなく挨拶をしておきましょう。
自己紹介は簡潔に
初顔合わせの時に、自己紹介を含めた挨拶をする職場も多いもの。挨拶は突然振られるものなので、スピーチが苦手な方は事前に用意しておくこともオススメです。
トーク例
「本日からこちらでお世話になる◯◯です。こちらのカフェには客として何度も来店しており、とても雰囲気がよいと感じていました。私もいち早く戦力となれるようがんばりますので、ご指導よろしくお願いします。」
「経理課に配属になりました◯◯です。皆様お忙しそうにされているのを先程から目にしておりますので、少しでも早く皆さんのお役に立てるようがんばりますのでよろしくお願いします。」
「◯◯と申します。お若い方が多い職場で少し緊張しておりますが、せっかく採用いただいたので一日でも早く、皆さんのお力になれるよう仕事を覚えていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。」
「◯年間専業主婦をしていました」「前職では◯年間経理として経験があります」などの過去について話すと、思わぬ受け取られ方をする場合もあります。自身の経歴についてはおいおい伝えていく機会も生まれてきますので、挨拶では特段伝えずにおくのが無難です。
基本は敬語。愚痴や不満は控えよう
指導係が年下の方であっても、基本は敬語を使いましょう。「私が年下なので、敬語はやめてください」と言われた場合にはなるべく丁寧な言葉使いを心がけるのがよいでしょう。
同期入社の方と休憩の時に話している際に、つい愚痴や不満をこぼしてしまう方がいますが、それは禁物です。相手が不満を並べている場合でもあまり同調はせず、話題を変えるなど対処しましょう。
コラム メモを活用しよう!
初日はわからないことだらけのため、質問することも新人の大事な仕事ですが、質問ばかりしてしまうと、相手の手を止めてしまいます。
そのため、わからないことはすぐにメモに取り、相手の手が空いたタイミングを見計らって質問するようにしましょう。
なお、挨拶した人の顔と名前をなかなか覚えられない場合も、メモを取るのが効果的です。
メモ例
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経理:松本さん(関西弁の男性)
鮮魚担当:小松さん(長身の女性)
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このように、職種や担当に少しの特徴を加えてメモを取っておくと記憶に残りやすいです。
まとめ
入社して日が浅いうちは、仕事の忙しさ、気疲れなどで疲れやすくなってしまうもの。休日があればあまりたくさん予定を入れることはせず、意識的にリラックスできるように体調をコントロールするのもよいでしょう。
はじめのうちに働きやすい環境を作ることができれば、長く働ける職場になるかもしれません。大変なこともあるかもしれませんが、前向きな気持を忘れずに、自分らしく働いていきましょう!
回答例1
採用のご連絡は誠にありがたいのですが、他で応募した職場から内定をいただいてしまったため、辞退させていただきたいと思っています。